ボトックス注射の治療経過

ボトックス注射という美容法について、なんとなく聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?

最近注目されているこのボトックスとはなんなのか、詳しく紹介していきます。

ボトックス

ボトックスとは

「ボトックス」とは、ボツリヌス菌という非常に毒性の強い毒素から抽出される成分のことを言います。

毒素!?と聞いて心配になってしまう人もいると思いますが、実際に美容で使用されるものは、完全に無毒化されたボツリヌス毒素から作られているものになるのでご安心ください。

この成分には筋肉の動きを抑制させるという効果があり、ボトックス治療は、眼科用の治療薬として正式な承認を得て、幅広い分野の治療に使用されている安全なものなのです。

この薬はもともと、眼瞼けいれん(目の周りの筋肉がピクピクと動いてしまって止まらなくなる病気)の治療薬として開発されました。

ボツリヌス菌の毒素で運動神経から筋肉へ行く信号をブロックし、筋肉を麻痺させるというものです。

それが最近、顔のシワなどの、表情筋によっておこってしまうものに注射することでシワを目立たなくさせる効果があるとして美容医療でも利用されるようになり注目を集めているんです。

ヒアルロン酸注射と同じように、手軽に注射をするだけでその効果が得られるということで最近話題のこのボトックス、実はさまざまな効果があることで話題になっています。

ボトックス注射が有効なシワ

顔面にできるシワのうちでも、普段はないのに表情によって目立ってしまうシワがあります。

代表的なものは、眉をひそめたときにできる眉間部のタテジワや、笑ったときにできる目尻のシワなどで、いわゆる「表情ジワ」と呼ばれるものです。

この表情ジワは顔の筋肉(表情筋)の収縮によってつくられるものなのです。ボトックスはその筋肉の動きをゆるやかにすることでシワをつくらないようにする治療なので、表情を変える前からあるシワに対しては効果はありません。

眉間、額、目尻にできる笑いジワは治療可能ですが、口の周囲などは適応がありません。

ワキ汗治療!ボトックス

ボトックスを、わきの下に注入することでエクリン汗腺の活動を抑制し汗の分泌が抑えられます。

汗の分泌が減ることで、ニオイの軽減も期待できます。(注意:本格的な脇のにおい治療には、手術が一番優れています)

汗腺を取り除くわけではないので、効果は永続的なものではありませんが、約半年〜1年位の間は汗の量を抑えることが可能です。

効果の継続期間には個人差があります。

1回の治療時間は5分程なので日常生活にほとんど制限はありません。

ボトックスはこんな方に適しています。

・切らずに治療したいという方
・ニオイや汗の程度が軽度な方
・緊張すると汗が出る方

小顔ボトックス注射!歯ぎしりでお悩みの方にも

以前は、小顔治療は骨を削る方法しかありませんでした。ところが近年、エラが張っている部分にボトックス注射をすることによって、エラの張りを改善し小顔になることが証明されてきました。

1回の治療でも小顔になることが実感いただけますが、治療を継続すると骨格もほっそりして本当の小顔を手に入れることが可能です。

また、小顔ボトックス注射をすることで咬筋の緊張が緩和されることから、顎関節症や歯ぎしりを改善する効果もあります。

1回の治療は5分程度です。日常生活にほとんど制限はありません。

副作用

安全性は比較的高く、欧米では10年以上の歴史があります。

60カ国以上の国々で広く試験が実施され、様々な疾患の患者に使用されてきました。

ただし、妊娠中の女性や授乳中の方に対する安全性の研究は十分に行われていないため、妊娠中、授乳中はおすすめできません。

この薬にアレルギーのある場合、皮膚に発疹などが現れることがあります。そのような時は次回の投与の際に必ず申し出てください。

治療経過

注射後すぐに治療効果がでるわけではありません。1日後くらいから徐々に効果が出て、7日目くらいにピークに達するといわれています。2週間以上様子を見て、効果が不十分であれば追加の注射をしますのでご来院ください。

この治療の効果の持続は約4〜9ヶ月といわれています。徐々に筋肉の動きが回復してきます。しかし、しばらくして麻痺していた筋肉は萎縮して弱くなっていますので、元の力よりはだいぶ弱くなっていくはずです。その時点で、再度注射を行うとなお効果的です。

この注射は安全性も高く、だれにでも、何度でも使えるすばらしい方法ですが、使える場所には限りがあります。もっとも効き目が大きいのは、眉間と目尻です。額の横ジワにも効果が高いのですが、眉毛がさがって上まぶたのたるみが増えることがありますので少しづつ慎重に注射する必要があります。

口の周りのシワにも一部有効ですが、効くものと効かないものがありますので、医師にご相談ください。それから、まれに、2回目以降の注射で効果がでなくなってくる体質の人がいます。その場合は、他の方法を用いる必要があるかもしれません。