スキンケアによるニキビ治療
近年は、SNSや雑誌などでも自宅でのニキビスキンケアの情報が多く出ています。
様々なスキンケアの情報を見ることにより、自宅でのケアがとても進んでいるのは良いことだなと感じています。
しかしあまりにも自宅でのケアに囚われすぎてしまい逆効果になっている患者さんを最近よく見かけます。
保湿のしすぎには注意をして下さい!!
もともとニキビが出来やすい方は、どちらかというと「脂性肌」と言って脂っぽい肌の方が多いです。
しかし最近の情報では、「ニキビがあっても保湿をとにかくしましょう!」「脂っぽいからといって保湿をしないのは間違いです」などの情報が多く存在します。
保湿というのに、偏った情報なのではないかということが気になります。
クリニックに受診してくださる患者さんの中には、脂っぽいオイリー肌の方なのに、乳液・クリームを使い脂浮きするほどベタベタ状態の方がいらっしゃいます。
女性の場合、ただでさえ脂性肌オイリー肌で脂っぽいところに、油分の多いリキッドファンデーションを使い、逆にニキビが悪化している状況の方も多く見受けられます。
また、「肌の表面は脂っぽくてベタついているのに、肌の中は乾燥しているため、保湿が必要」というような理論でお話しされている方もおります。
私はニキビの方に関しては、表面の肌質を優先して良いと考えています。
「インナードライ」ということで、「保湿が必要なのだと思い、あれもこれも塗っていました」という患者さんには、「もし乾燥しないのであれば化粧水を塗るくらいで十分、もしくは処方したお薬を塗ってそれで突っ張りもしなければ、それで終わりで良いですよ」とお伝えしています。
そうすると意外に、問題のない方が多いです。
1週間ほどで大分、皮膚の表面のオイリーな感じや、触ってベタつくという症状も落ち着いてきます。ニキビ自体も1ヵ月もするとかなり減ってきます。
様々な情報による、様々なスキンケアを試してみるのは良い思います。
しかし、あまりにも「こう言われたからこうしなきゃいけない」と情報に惑わされすぎないようにして下さい。
実際に自分にお肌を見て・触り、脂っぽい場合は過度な保湿は避けていただくのが良いです。
また乾燥している場合は保湿をしていただいて問題ありません。
ニキビのスキンケアは、自分の肌に一番正直なケアが大切です。