【2割の方は要注意】クリニックに受診した方が良いニキビとは?
ニキビができたとき、「これって自分で治せるかな?」「病院に行った方がいいのかな?」と迷うことってありますよね。
じつは、ニキビには、「自宅ケアで様子を見ても大丈夫なニキビ」と「クリニックを受診した方が良いニキビ」があるんです。
約8割の方は自宅でのケアや行動の改善によって、ニキビを改善へ導くことができます。
しかし、残りの約2割の方には、自宅でのケアではなくクリニックを受診していただきたいです。
そこで今回は、どんなニキビなら自宅ケアでOKで、どんな状態になったら病院に行くべきなのか、その見分け方をわかりやすくお伝えします!
もくじ
Toggle1)クリニックを受診してほしい2割の方とは?
・赤く腫れている
・痛みがある
・膿をもっている
こんなニキビの場合、すぐにクリニックへの受診をおすすめします。
他にもニキビにはいろいろと種類があります。
【いろいろなニキビの種類】
・2〜3ミリ程の大きさで赤く腫れているニキビ
・洗顔をするのも痛くて嫌と思ってしまうほどの赤みニキビ
・洗顔をしただけで膿が出てしまうようなニキビ
・周りの皮膚と比較してニキビの部分に硬さがある
・周りの皮膚と比較して、ニキビの部分に熱をもっている
こういう症状がある場合は、自宅のケアだけでなく早めにクリニックを受診してください。
上記のようなニキビは、自宅でのケアのみだと、ニキビが治ったように見えたとしてもツルッとキレイには治りません。
一生消えずに残ってしまうニキビ跡や、クレーターと呼ばれるような凹みとして残ってしまう可能性が高くなります。
ニキビ跡を残さないためにも、クリニックで適切な治療を受けることをおすすめします。
2)クリニックでの治療方法
クリニックでの治療方法として代表的なものは、3つあります。
抗生物質による治療
ニキビ治療というと塗り薬をイメージされる方が多いかと思います。
しかし、赤く腫れたニキビに関しては、抗生物質の飲み薬を1週間から2週間ほど飲んでいただいた方が良いです。
2週間ほど飲むと腫れが引けてきたり、沢山のひどいニキビが新しく出てくることはないかと思います。
しかし、それでも治りが悪い場合は抗生物質の種類と変えて2週間飲んでいただく必要があります。長くても1ヵ月ほど抗生物質を飲んでいただけたら、ある程度ニキビは落ち着くかと思います。
ピルによる治療
女性の場合は、生理の影響でホルモンが普段と違う働きをすると、急に腫れたニキビが出てしまうことがあります。
そういった場合は、「ピル」と呼ばれるお薬を服用していただき、ホルモンの量を調節することが必要になります。
※男性はピルによる治療はできません。
※抗生物質は保険診療での処方が可能です。
※ピルは月経困難症などと診断された時に保険での処方が可能です。
炭酸ガスフラクショナルレーザーによる治療
抗生物質やピルによる治療が上手くいかなかった場合は、自費診療になるのですが、「皮膚の中から脂が出てくるのをコントロールするレーザー治療」があります。
実際に、学会発表や論文でも出ていますが「炭酸ガスフラクショナルレーザーなどで熱を加えると、皮脂の出方を抑えることができる」という報告があります。
当院でも、スマートサイドドットというレーザーで熱を加え、皮脂がたくさん出るのを抑える治療を行っています。
レーザーによる治療目的は、深いニキビ跡を作らないことです。
ニキビ跡を治す治療とは働きが違うと捉えておきましょう。
3)要注意ニキビができやすい部位
ニキビは顔中どこにでもできるものではありますが、特に要注意の部位があります。
こめかみ
こめかみにできたニキビはニキビ跡として深く残りやすいです。
皮膚のすぐ下に骨があることもあり、こめかみの皮膚は比較的薄いです。
そのため、こめかみに腫れたニキビができた時は早めに治療することが本当にオススメです。
頬と顎まわり
頬と顎まわりは、ふかふかして肉付きがよく、顔の中でも厚みのある部位になります。
こういった部位には、表面の塗り薬だけでは炎症と言われる腫れが治りにくいです。
表面には見えない皮膚の中でニキビがくすぶってしまい、皮膚の中での炎症が強くなってしまうと、ニキビ跡として残るリスクが高くなります。
頬と顎まわりに腫れたニキビが多く出た場合は、抗生物質の飲み薬を早めに処方してもらい治療してしていくのがおすすめです。
4)クリニックに受診した方が良いニキビのまとめ
クリニックを受診し、薬を処方してもらったからといってニキビが1日2日で治るわけではありません。
しかし、ニキビを治療することよりも、ニキビ跡を治療することの方がかなりの時間と根気が必要になってきます。
「あの時もっと早くクリニックを受診すればよかった…」と後悔しないためにも、赤く腫れたニキビができた時は早めにクリニックを受診することを心がけていただけたらと思います。
【解説動画】クリニックに受診したほうが良いニキビの種類とは?2割の方は要注意!
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