シミ治療をしても消えない人は見て!9割が見逃す“赤みシミ”について医師が解説

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「夏に美容医療って、やらないほうがいいんですよね?」そう思っている方は、とても多いはずです。

紫外線が強くなる季節は、汗もかきやすく、日焼け止めはすぐ落ちてしまう、「そんな状況で肌にレーザーを当てるなんて」と敬遠している方も多いのではないでしょうか。

でも実は、“夏でもできる治療”があります。

その代表が、「赤みを含んだタイプのシミ」=“赤みシミ”の治療です。

あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、この“赤みシミ”こそ、40代以上の方に多く見られる、隠れた原因のあるシミなのです。

SNSやネット検索でもあまり情報が出てこないため、ほとんどの方がこの存在に気づかないまま、従来の「茶色いシミ治療」を繰り返してしまっている現状があります。

しかし、赤みシミに正しくアプローチすることで、シミ治療の成果がぐんと変わることがあります。

この記事では「赤みシミとは何か?」「なぜ夏でもできるのか?」について、実際の症例写真とともに、わかりやすく解説していきます。

赤みシミとは

シミ治療をやっている方や検討をしている方に、ぜひ知っていただきたいのが、“赤みシミ”という新しい見方です。

聞き慣れないかもしれませんが、この赤みシミこそが、従来のシミ治療でなかなか効果を感じられなかった方の原因となっていることがあるのです。

メラニン+毛細血管がセットで存在している赤みシミ

次の症例をご覧ください。

左は通常撮影、右は紫外線モードでの撮影です。

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紫外線モードで見ると、青紫色のシミが確認できます。

次に同じ患者さまを血管モードで撮影した画像です。

赤みシミ_3

先ほどの青紫のシミが赤く強く反応しているのが分かります。

これは、一般的なシミであるメラニンの蓄積だけでなく、毛細血管が同時に増えて“赤み成分”が加わっている状態です。

これが、「赤みシミ」です。

つまり、赤みシミはメラニン+毛細血管がセットで存在している複合タイプのシミで、従来の「茶色いシミを取るだけのレーザー」では、赤みが残ってしまい、再発や取り残しの原因になるケースがあります。

茶色いシミとの違い

こちらも実際の画像をもとに解説します。

下の写真は、紫外線モードで撮影した「通常のシミ」の例です。

シミが青紫色に点在して見えます。これはメラニンが蓄積しているサインです。

肉眼では気づきにくくても、紫外線カメラを使うと隠れたシミの存在がくっきりと見えます。

次に同じ患者さまの血管モード画像です。

赤みシミ_7

画像を見ても、赤く反応している箇所は特にありません。

このように、メラニンだけが蓄積している場合は、茶色いシミをピコスポットなどのレーザーで「ピンポイント」に治療すると、1回で綺麗に取れるケースが多いです。

シミレーザーで赤みシミが取れない理由

赤みシミとは

「ちゃんと治療を受けたはずなのに、シミが残っている気がする…」そう感じたことはありませんか?

実はその残ったシミは、赤み(血管拡張)を含んだ「赤みシミ」の可能性があります。

赤みシミはメラニンだけが原因のシミではないため、茶色いシミを取るためのレーザー治療+赤みを取る治療が必要です。

血管の赤みが加わったシミは治療が難しい

長年放置してきたシミほど、メラニンだけでなく毛細血管も増えていることが多く、一見ただのシミに見えても、実は「赤みシミ」へと変化しているケースがあります。

そしてこの赤みを見逃したまま、「通常のシミ治療(茶色のシミに対してのレーザー)」だけを行うと、茶色いメラニンは破壊されますが、赤み(血管)には反応せず、結果的に赤みシミが残ってしまいます。

患者さまからすると「まだシミが残ってる」「全然治っていない」という印象になってしまうのです。

しかし、これは治療の対象を見誤っていただけです。

つまり「赤みがあることを診断できていなかった」「赤みに対応する治療をしていなかった」というのが原因です。

赤みシミは、単純に色素を除去すればよいというものではありません。

赤みシミを治療するときは、メラニンだけでなく、血管炎症や肌状態など多面的に配慮した、複合的な治療プランが必要となります。

シミのタイプを正しく診断することが大切

シミ治療の成果を左右するのは、「そのシミがどのタイプか」を正しく見極められているかどうかです。

中でも特に見落とされやすいのが、“赤みを含んだシミ”です。

通常のシミ(茶色シミ)の原因はメラニンだけ

一般的なシミは、紫外線や加齢などによって皮膚内にメラニン色素が蓄積することで生じます。

このタイプには、ピコスポットなどの「メラニンに反応するレーザー」が有効です。

レーザーを照射することでメラニンが破壊され、ターンオーバーによって1週間から2週間程度で排出され、シミがきれいに薄くなるのが特徴です。

赤みシミの原因は血管の増殖

赤みシミには毛細血管の拡張や炎症後の赤みなど、“血管の増殖”が関与しています。

そのため、通常の茶色シミと同じレーザーを当てても赤みシミはとれません。

・メラニン部分 → 壊れて除去される
・赤み部分(血管)→ 反応せず、そのまま残る

結果的に、「治療したのに、シミが取れていないように見える」という印象になってしまうのです。

実際にFLALUクリニックでは、同じ患者さまのお顔にある2種類のシミを比較した症例があります。

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・薄茶色のシミ(茶色シミ)
・青黒く見えるやや色調の違うシミ(赤みシミ)

この2つに対して、どちらにも茶色用のピコレーザーを照射しました。

シミの種類10日後の経過
茶色シミきれいに除去されている
赤みシミ赤みが残っている

このように治療前の診断で“赤み成分”が見抜けていなかった場合、思ったような結果が得られないことがあるのです。

赤みシミは、通常のピコレーザーでは反応しないため、血管に対応した治療が必須です。

赤みをしっかり処置してから茶色の治療に進むことで、シミ全体がスッキリと改善されます。

つまり、診断→赤み治療→茶色治療という「正しい順番」が成功のカギです。

知らずに茶色レーザーだけを繰り返しても、満足できる結果にはつながりません。

赤みシミの治療方法。専用の光でじっくりアプローチ

赤みシミは、通常のシミ取りレーザーでは効果が出にくいため、治療方法もまったく異なります。

赤みの正体である「毛細血管の増殖」に着目した、専用の血管治療レーザーが必要です。

赤みに効くのは「血管専用フィルター付きM22」

FLALUクリニックでは、M22(IPL)という光治療機器に、赤み治療専用のフィルターとハンドピースを装着し、赤みの原因となる血管にピンポイントでアプローチしています。

この光は、血管内のヘモグロビンに反応してじわじわと熱を加え、血管を縮小させていく仕組みです。

火傷や傷のリスクを抑えた設計のため、痛みも少なく、安心して受けていただけます。

複数回に分けての治療が大切

赤みシミ治療は、安全性のために回数を分けて行う必要があります。

1回で強く照射しすぎると、血管内の水分が急激に加熱されてしまい、やけどや凹みの原因になるリスクもあります。

そのため、FLALUクリニックでは5〜10回程度、間隔をあけて徐々に治療を進めていきます。

目安としては、3カ月ほどかけて改善していくイメージです。

赤みシミ治療が夏にもおすすめできる理由

「夏は美容医療をお休みする季節」そんなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

確かに、皮膚が剥けるような強めのレーザー治療や、強い炎症を伴う施術は、紫外線の影響を受けやすい夏には避けるべきです。

しかし、赤みシミの治療に限っては話が別。むしろ“夏でも治療スタートのチャンス”なのです。

赤み治療はマイルド照射だから夏でも安心

FLALUクリニックで行っている赤みシミの治療は、出力がマイルドでダウンタイムもほとんどありません。

紫外線による影響を受けにくく、日常生活に大きな支障もありません。

・施術後すぐにメイク、日焼け止めOK
・特別なアフターケアは不要

このような特徴があるため、夏でも安心して治療を受けることができるのです。

赤みシミは、治療回数が5〜10回ほど必要になるケースが多く、じっくり進めていくスタイルです。

だからこそ、時間のある夏に始めることで、秋には次のステップ「茶色のシミ取り」へスムーズに進めることができるのです。

メラニン産生が抑制され、茶色も薄くなることがある

赤み治療を先に行うことで、茶色の色素沈着までもが薄くなるケースもあります。

血流が落ち着くことでメラニンの生成が抑えられ、肌のトーンが自然と整ってくる方もいらっしゃいます(※効果には個人差があります)。

赤みシミに関する調査結果と患者さまの体験談

「赤みのあるシミなんて特別な人だけじゃないの?」そう思っている方も多いかもしれません。

実は、年齢を重ねるにつれて赤みを含むシミの割合はどんどん増えていくのです。

FLALUクリニックでの実際の診療データを患者さまの体験談を交えてご紹介します。

60代以上は約9割がシミ=赤みシミ

年代赤みシミを持つ割合備考
40代約30%(3人に1人)見た目は茶色でも赤みが潜んでいることも
50代約50%(2人に1人)茶色+赤みの複合タイプが増加
60代以上約90%(ほぼ全員)シミ=赤みシミと考えるレベル

つまり、年齢を重ねるほど「赤みを含んだシミ」が主流になるのです。

赤みシミは、時間の経過とともに少しずつ血管が増えていく特徴があります。

そのため、「昔からあったシミが最近濃く見える」という場合、赤みが強くなってきた可能性があります。

しかも、肉眼では赤みを認識しにくいため、自分では「ただの茶色シミ」と思い込んでしまうケースも少なくありません。

赤みシミは、通常の茶色シミ用レーザーでは反応しないため、治療しても「シミが残った」と感じやすいです。

FLALUクリニックでは、シミの状態を紫外線モード+血管モードで可視化し、赤みの有無を事前に確認した上で治療を提案しています。

赤みシミは“気づかれない悩み”だからこそ、正しい診断が大切です。

実際、「赤みがあるなんて知らなかった」「ずっと取れないと思ってた」と驚かれる患者さまも多くいらっしゃいます。

実際に「赤みシミ治療」を受けた方の声

ここからは、実際にFLALUクリニックで「赤みシミ治療」を受けられた患者さまの声をご紹介します。

どの方も、「長年取れなかったシミがようやく消えた」と喜ばれている方ばかりです。

ケース1:夏に赤み治療を行い、秋にシミがスッキリ消えた女性(40代)

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この方は、夏の間に赤み治療(血管照射)を6回行い、秋に茶色シミ用レーザーを1回照射したという、FLALUでもよくある治療パターンの方です。

治療前は、シミ部分にしっかり赤みが映っており、通常の茶色シミ用レーザーだけでは十分な効果が出にくいと診断されていました。

しかし、段階を踏んだ治療の結果、最終的にはシミがほとんど残らず、美しい肌に。

「今まで何度もシミ治療を受けてきましたが、初めてちゃんと消えたと実感しました」

という、うれしいお声もいただきました。

ケース2:日焼けで濃くなったシミが、実は赤みシミだった(50代男性)

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こちらは、日焼けの影響で濃くなったシミに悩まれていた50代の男性のケースです。

見た目は普通のシミに見えていましたが、確認したところしっかり赤みが隠れていたことが判明しました。

治療を進めた結果、見た目の印象が大きく変わり、ご本人も「ずっと取れないと思っていたシミが、ようやく改善して本当にうれしい」

と感動した様子でした。

赤みシミは女性だけでなく、男性にも多く見られます。

特に、頬や鼻まわりに赤みが潜んでいるケースが多いため、男女問わず「取れないシミがある」という方には赤みのチェックがおすすめです。

こうした患者さまの声からも分かるように、赤みシミは「気づかれにくいけれど、治療すれば結果が出やすい」タイプの肌悩みです。

「なかなかシミが消えない…」とお悩みの方は、もしかすると赤みを見逃していただけかもしれません。

FLALUクリニックでは、赤みの有無を丁寧に診断し、それぞれに最適な治療ステップをご提案しています。

長年のシミ治療に区切りをつけたい方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

※ご予約の際は、シミの診察・診断までのメニューを選択してください。

また、赤みシミについてより詳しく知りたい方は、こちらの動画をぜひチェックしてください。