フラルグループの治療コンセプト

皮膚科専門医 高田美子

皆さま、こんにちは。

FLALUグループ代表の皮膚科専門医、髙田美子です。

当グループでは、下記を治療のコンセプト、そしてポリシーとして掲げています。

フラルクリニックのポリシー
このコンセプトやポリシーを掲げる理由についてお伝えするにあたり、まず私が美容医療の道を志した背景についてお話しさせていただければと思います。 きっかけは、かなり悩んでいた自分のニキビ肌を何とかしたい…という思いでした。

中学生から悩んでいたニキビ。

当時はニキビの薬はわずか数種類しか存在しておらず、

・イオウカンフルローション
・ダラシンTゲル

といった、殺菌作用が強いものが中心でした。しかも、皮膚科では「ニキビ、そんなの放っておけば治る」といった軽視された対応を受けることも少なくありませんでした。

当時も今と同じように、ニキビ肌に悩む人は少なくありませんでしたが、保険診療で提供される治療法は十分ではなく、ニキビ跡に対しては有効な対策がほとんどありませんでした。また、「ニキビは青春の象徴だから仕方がない」という諦めの空気が社会全体に広がっていました。

私が皮膚科医になった頃も、その状況はほとんど変わっていませんでした。

ところが、2000年代前半にケミカルピーリングによる効果的なニキビ治療がはじまりました。少し遅れてレーザーによるニキビ跡の治療も可能となり、それまで「病気じゃないから」と医療の現場で放置されていた分野に、やっと光が差し込んできたのです。

そこで、このような「困った」を解決できる分野に取り組みたいと考え、皮膚科専門医を取得した後、美容皮膚科の道を選びました。

実際に、患者さまたちの治療を進める中で感じたこと、それは「元の“キレイ”を取り戻すことで、こんなにも人は笑顔になるのだな」ということでした。

この経験を通じて、患者さまが美容医療によって「困った」を取り除き、元の自分の良さを取り戻せる場をつくりたいと考え、美容皮膚科を軸にコンセプトやポリシーを掲げるに至ったワケです。

美容皮膚科の分野は、より美しく、より高み…と顔を作り変えるものではありません。同時に、顔を作り変える分野には踏み込まないことを自分の方針として決めました。

2012年に自分のクリニックを開業しましたが、その方針は13年経った今も変わりません。

治療や施術の中心となるコンセプトは

「さあ、キレイを楽しもう!」

そして、当院の治療のポリシーは次のように決めています。

当院の4つのポリシー
  • 「困っている」症状を改善する治療を提供する
  • マイナスを0にする
  • 必要以上の美容治療は行わない。ご本人が希望しても、必要ないと思われた場合は理由を添えて不要である旨をお伝えする
  • 顔を作り変える美容外科的なことは行わない

医師として私が歩んできた道のりで、いつも何より大切にしているのは、信頼を寄せてくださる患者さまの健康と安全です。

皮膚科医として24年、レーザーやシミなどの美容皮膚治療も20年以上の経験を重ねてきました。この間、美容皮膚科の分野は目覚ましい進化を遂げ、さまざまな施術が誕生しています。

残念ながら、その中には

・ほとんど効果のない治療
・数年後に重大な副作用が報告された治療
・死亡事故が報告される治療

など、問題となる施術もたくさんあります。

これは、自費診療における規制や監督体制が十分に整備されていないことが一因です。国や第三者機関による効果の検証が十分になされていない施術も少なくありません。一部の施術は、メーカーや限られた医師による推奨のみに依拠している場合もあります。

特にここ10年ほどは、科学的根拠と効果の実証に乏しい治療、長期的な安全性が確認されていない治療が非常に増えているなと感じています。

とは言え、新たに生まれるたくさんの施術の中には、優れた機器や施術も確かに存在します。

当グループのクリニックでは、本当に効果が出る治療、そして10年後でも責任が持てる治療を自分たちで検証し、確認しながら皆さまへ提供しております。

そのため、当院で提供するメニューは必然的に限定的になり、華やかな美容皮膚科のイメージとは少し異なるかもしれません。

美容皮膚科クリニックとしては地味な印象を受けるかもしれませんが、それは患者さまの安全を第一に考えた結果です。

その代わり、当院には確かな治療効果があり、多くの患者さまから高い満足度をいただいている2つの専門分野があります。

「首イボ、顔イボ」治療と、「シミ・美肌」治療です。

特に、首イボ治療は、
首イボがあると…

"素敵な洋服があっても首元が気になって着られない"

"髪型を変えたくても、首のイボを隠すスタイルしか選べない"

"周囲の視線が首元に集まり、引け目を感じてしまう"

そんな深い悩みを抱えていらっしゃる患者さまが、施術後には表情が一変します。
自信に満ちた笑顔で帰って行かれる患者さまのお姿に接することが、医師として最も幸せを感じる瞬間です。

シミや美肌の治療も、簡単にレーザーを当てただけで解決するものから、1年以上の時間をかけて丁寧にケアしていくものまであり、とても奥が深いです。

そして、お肌がキレイになった皆さまは、本当に5年前、10年前のキレイを取り戻してイキイキされています。

ケアを頑張って良かった。
長年のコンプレックスがなくなった。

こうお話しくださる皆さまとの出会いこそが、私の医師としての誇りと喜びです。

話が長くなりましたが、最後に私の一番好きなエピソードをご紹介させてください。

80代のご高齢の患者さま、顔にたくさんあるシミを取りたいとご来院くださいました。
治療中に、シミを取ろうと思ったきっかけをお聞きしたところ、

「なにも、この歳で嫁に行くわけじゃないからずっとシミと付き合ってきたのよ。今は元気だからお化粧で隠せるからね。でも、もう最期…というときにメイクもしていないシミだらけの顔を、みんなからみられるなんてとっても嫌だわと思って。動けるうちにシミを取ってしまおうと思ったのよ。ふふ。」

と。そのお話が何ともチャーミングで素敵でした。

この先も皆さまのたくさんの笑顔が見られるよう、日々、治療方法の改善や新しい治療などを勉強して、若い先生たちにも引き継いでいきます。

「美容医療は敷居が高いな」「副作用とか怖いな」「初めてで不安」…などと、お悩みの方にこそ安心して受診していただけるクリニックをご提供していきますので、気になるご相談ごとがありましたら、どうぞお気軽にご来院ください。

皆さまとクリニックでお会いできますこと、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

 

2025年1月1日  
FLALUグループ代表 
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 髙田美子

医師プロフィール:髙田 美子(たかだ みこ)

■ 学歴・資格

年月内容
1995年4月~2001年3月秋田大学医学部医学科
卒業
2001年3月医師国家試験 合格

■ 所属学会・資格

  • 日本皮膚科学会 認定皮膚科専門医
  • 日本美容皮膚科学会 正会員
  • 日本臨床皮膚科医会 会員

■ 職歴

年月職歴内容
2001年5月〜国立秋田大学医学部皮膚科学 入局・同附属病院 皮膚科勤務
2003年2月〜市立秋田総合病院 皮膚科勤務
2004年4月〜国立秋田大学附属病院 皮膚科勤務
2007年10月日本皮膚科学会
認定皮膚科専門医取得
2007年東京にて美容皮膚科・美容外科の研修
2008年6月〜外旭川サテライトクリニック(秋田市)皮膚科勤務
2012年7月美子スキンクリニック開業
2015年3月AdeBクリニックに改名・移転
2017年10月FLALUクリニック 東京浜松町院 開院
2019年7月FLALUクリニック 大阪梅田院 開院
2020年FLALU化粧品研究所・製造工場 設立

■ 専門分野

  • 首イボ治療(専門医として独自の治療法を開発)
  • 顔イボに対するレーザー治療
  • シミ・そばかす・肝斑に対するレーザー・光治療
  • ニキビ・ニキビ跡に対する総合治療(内服/外用/レーザー)
  • 肌質改善(美白・くすみ・ハリ)を目的とした外用療法・内服管理

■ 運営クリニック

  • AdeBクリニック 秋田本院(2012年開院/2015年移転)
  • FLALUクリニック 東京浜松町院(2017年開院)
  • FLALUクリニック 大阪梅田院(2019年開院)

■ その他の活動

  • スキンケアブランド「FLALUコスメ」の研究・開発
  • YouTube「皮膚科専門医Dr.mikoの美容チャンネル」運営(2019年〜)
📺 YouTube(代表的な動画)
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