色素沈着によるニキビ跡を消す治療方法!レーザーや外用薬は効果がある?

ニキビ跡

ニキビ跡は、ニキビの炎症が強すぎて肌が治癒しきれなかったことで起こる症状です。

セルフケアだけでは、ニキビ跡を完全に消すことは難しい場合があります。ご自身の顔を鏡を見るたびに、気になって仕方がない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「ニキビ跡」について詳しく解説しています。ニキビ跡の改善に効果的な治療方法についても詳しくご説明しています。ニキビ跡でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

ニキビ跡ができる原因

ニキビ跡は、ニキビの炎症が治癒する際に皮膚がダメージを受け傷跡として残ってしまう症状です。

重度のニキビが発生し、炎症を引き起こすと色素沈着や凹凸が残る可能性が高まりますまた、ニキビに触れたり、搾り出したりすることで炎症が広がり周囲の組織が傷つきやすくなります。

さらに、ニキビを治そうと強い成分の化粧水や洗顔料の使用、過度なピーリングを行うことで、肌を刺激し逆に炎症を引き起こすこともあります。

ニキビ跡

ニキビ跡の種類

ニキビ跡と言っても複数の種類があり、主な4種類ニキビ跡のについて詳しく解説します。

赤みのあるニキビ跡

赤みのあるニキビ跡は、一般的に「炎症後紅斑」と呼ばれニキビの炎症が引いた後に残る赤みを指します。

ニキビの炎症によって毛細血管が新たに形成・拡張することやダメージを受けた皮膚が薄くなり、毛細血管の色素が透けて見えることが原因で起こります。

また、ニキビの炎症が強い場合は、ダメージを受けた組織が修復するために毛細血管が開いてしまい赤みが増すこともあります。

色素沈着のニキビ跡

色素沈着によるニキビ跡は、ニキビの炎症が引いた後に残る茶色いシミや色素沈着を指します。

この状態は、炎症が引く過程でメラノサイト(メラニンを生成する細胞)が活性化され、過剰なメラニン色素が生成されてしまうことにより発生します。

ニキビ跡

クレーター状のニキビ跡

クレーター状のニキビ跡は、ニキビの炎症が真皮層まで達して真皮の組織を壊してしまった結果引き起こされます。

ニキビを潰す行為や、適切なケアを怠ることが、クレーター状のニキビ跡を引き起こす要因となります。

特に、雑菌のついた手でニキビを触ったり潰したりすることは、炎症をさらに深刻化させるため注意が必要です。

クレーター状のニキビ跡は自然治癒による改善が難しいニキビ跡のため、クリニックでの治療がおすすめです。

盛り上がったニキビ跡

盛り上がったニキビ跡は、ニキビの炎症が真皮層まで進行し、皮膚が傷を修復しようとしてコラーゲンが過剰に生成されることによって形成されます。

この状態ではニキビが治癒した後に皮膚がしこりのように膨らんで残り、時にはケロイドとして発展することがあります。

盛り上がったニキビ跡は、自然治癒が難しいためクリニックでの治療がおすすめです。

ニキビ跡のおすすめ治療方法

ニキビ跡の治療に有効的な、クリニックの6つの治療方法について詳しくご説明していきます。

ニキビ跡

フラクショナルレーザー治療

フラクショナルレーザーは、点状のレーザーで肌に微細な穴を空け、皮膚の再生能力を活用して肌質改善を促す治療法です。

皮膚に微細な穴を空けることで、肌の自然治癒力を活性化させコラーゲンやエラスチンの生成を促します。

ターンオーバーの活性化により真皮層から肌が変化するため、クレーターや盛り上がりのニキビ跡のような肌の深部の改善が必要なニキビ跡にも効果が期待できます。

フラクショナルレーザーの詳細はこちら

ダーマペン

ダーマペンは微細な針を使用して肌表面に穴を開ける治療法です。

色素沈着やクレーター状・ケロイド状のニキビ跡に対して有効です。肌の再生を促進することで、メラニンを排出して色素沈着を薄くする作用や凹凸の改善など、様々なタイプのニキビ跡にも効果が期待できます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは炎症を緩和してターンオーバーを整える治療で、主に軽度なニキビ跡や色素沈着の改善に有効的です。

肌のターンオーバーを整える作用は、赤みにあるニキビ跡に対して効果を発揮します。

ケミカルピーリングは真皮層にも作用するため軽度のクレーターに対して一定の効果が期待できますが、重度のクレーターに対しては他の治療法がおすすめです。

ケミカルピーリングの詳細はこちら

マッサージピール(コラーゲンピール)

マッサージピールは、皮膚を剥離せずに美容成分を肌深層に浸透させるピーリング施術の一種です。

浸透させる薬剤「PRX-T33」は、高濃度トリクロロ酢酸(TCA)、低濃度過酸化水素(H2O2)、コウジ酸を主成分としたピーリング薬剤で、真皮層まで浸透します。

線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの増幅を促すことでニキビ跡の改善が期待できます。

ステロイド注射

ステロイド注射は、しこりやケロイドタイプのニキビ跡に効果的です。

ステロイドは体内でつくられるホルモンを薬として利用し、炎症を抑制することでしこりやケロイドの状態を改善します。

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ニキビ跡による色素沈着を消す方法

色素沈着のニキビ跡は、シミ治療が有効です。

針を刺したりレーザーを当てたりする治療でなくでも色素沈着にアプローチできるので、痛みや副作用が苦手な方でも不安なく取り入れられるでしょう。

ニキビ跡

自然に消える場合

肌表面に発生している赤いニキビ跡と色素沈着のニキビ跡は、ターンオーバーによる自然治癒が期待できます

赤みのあるニキビ跡は、傷が修復されると自然と沈静化して約半年〜1年で薄くなる傾向があります。

色素沈着によるニキビ跡は 約半年〜1年で徐々に薄まり、ターンオーバーサイクルによって約1ヶ月〜数ヶ月で表皮層から消えることが多いです。

クレーター状やケロイド状のニキビ跡は真皮層の改善が必要なため自然治癒が難しく、クリニックでのケアがおすすめです。

ハイドロキノンやトレチノイン

ハイドロキノンやトレチノインのシミへの効果は、色素沈着のニキビ跡に対しても有効です。

トレチノインはターンオーバーを促進し、メラニンの排出を促します。また、真皮のコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促してくれるため、繊維芽細胞を活性化し、肌を内側から持ち上げてくれます。

その結果、凹みのあるニキビ跡を目立たなくしてくれます。

ハイドロキノンはメラニンに作用し、 既存のシミや色素沈着を薄くする効果があります

さらに新しいメラニンの生成を抑制するため、色素沈着の予防にもなります。

ハイドロキノンとトレチノインを併用することで、シミや色素沈着へしっかりとアプローチできます。

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ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体はビタミンCの不安定性を克服し、安定性と浸透性を向上させた成分です。

特に紫外線や生活習慣により発生する活性酸素によるダメージを軽減し、メラノサイトの刺激を抑制することによって、色素沈着の改善を図ります。

また外的ダメージから肌を保護し、ニキビ跡の悪化を防ぐ作用もあります。さらにターンオーバーを促進する作用もあり、新しい健康な肌細胞が生成されやすくなります。

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トラネキサム酸

ニキビ跡が色素沈着している場合、トラネキサム酸の服用もおすすめです。

トラネキサム酸は合成アミノ酸の一種で、美白効果があります。

主な働きはメラノサイトの刺激を抑え、色素沈着を改善することで、ニキビ跡の色素沈着を徐々に薄します。

まとめ

今回は、ニキビ跡の種類や治療方法について説明していきました。

ニキビ跡を残さないためには炎症をすばやく鎮静させて、むやみにニキビを触らないことが大切です。

目立つニキビ跡は、ご自身でのケアだけでは改善が難しいため、皮膚科・美容皮膚科での治療がおすすめです。

長年、ニキビ跡に悩んでいる方は、一度クリニックにご相談ください。