タトゥー(入れ墨)を消すにはピコレーザーが効果的?色々試してみた経過

今回は、「タトゥー」についてお伝えしていきたいと思います。

タトゥー自体は自分の肌に入れるのは簡単ですが、消すのはとても大変です。

実は私自身、様々なタトゥーの治療を9年間やっていました。それに対しての9年間分のレポートを作ってお伝えしたいと思います。

1、タトゥー治療の経過

最初に写真を出させていただきます。

タトゥー

上記の写真ですが、私自身がタトゥーの治療を色々と研究するため、実際に自分の足にタトゥーを入れてみました。

現在使用できるタトゥーの色は、「黒、青、水色、深めの緑、薄めの緑、赤とオレンジそして黄色、白の10色」になります。

この10色を絵の具のように混ぜて作ることにより、無数の色を作ることができるのです。

10色全部を治療することができたら、タトゥーの治療が可能と考え、実際に10色タトゥーを入れました。

タトゥーの全体の大きさは、1色につき何パターンかの治療を行うことを考え直径4センチ程になります。

今は、「10色をただの水玉みたいな小さい点々で入れて、研究すれば良かったな」と反省、そのくらいタトゥーは、取るのが大変だということを実感しています。

今回は、そのまま治療をした結果を写真とともに説明していきます。

上記の写真は、所々の色が抜けているのですが、色が抜けてる所は1つ目の治療をした写真になります。

治療方法としては、色が抜けているところだけは削り、とても強いピーリング剤で色を取っていくという治療です。

何度が治療を重ねていくうちに、色々な問題があると思い一度治療をやめました。

タトゥーの治療方法を考えた時に、レーザー治療が一般的かと思いますが、そういったレーザーの治療に私自身も、切り替えていきました。

タトゥー(入れ墨)を消す

様々なレーザー治療を行いましたが、9年後の治療の結果が上記の写真のようになります。

タトゥー除去の経過

左の写真が部分的に削る治療をだけをやって周りは全く治療していないものになります。右の写真が、全体をレーザーで治療したものです。

左右の写真を比較するとタトゥーは消えていると思いますが、消しゴムで消したように、綺麗になっている訳ではありません。

写真を見てわかるように、タトゥーを消すのはなかなか難しいものだと思っています。

この先もレーザーを続けて、実際どのレーザーが最も効果が高いか検証していこうと思っています。

それでは、次に治療の具体的な内容をお伝えしていきます。

2、タトゥー治療の内容

治療方法①

タトゥーを削り、その後にとても強いピーリング剤を皮膚に浸透させ、タトゥーを取っていく治療です。

最初の写真を見ていただくと分かると思いますが、色が取れています。

この時点で1・2回しか治療は行っていません。

1度の治療で、しっかりピーリング剤も浸透しタトゥーのある所まで反応が起こると、色は取れるなという実感はあります。

しかし、この治療は色を弾き飛ばしている、または色を上手く壊しているのではなく、皮膚をその部分だけ溶かすような治療になります。そのため、傷跡として残ります。

9年後の写真(右)を見ると、ところどころ皮膚が綺麗ではない部分があるのがわかります。幸いにしてケロイドという盛り上がった傷にはなりませんでしたが、普通の瘢痕(はんこん)という形で跡が残っています。

そういった意味では、1回か2回の治療でタトゥーを消すことはできますが、傷跡が残るという問題点がある治療だと思っています。

この治療は、傷跡が残るという面や、使用する薬剤の扱いが難しいため行っているクリニックはあまりないのではないかなと感じております。

治療方法②

次に行った治療が、「Qスイッチ付きレーザー」というものです。Qスイッチ付きレーザーでは何回か治療をしています。

Qスイッチ付きアレキサンドライトレーザーやQスイッチYAGレーザーと言い、それぞれ波長が決まっています。

黒色や赤色、緑色に効果が出やすいレーザーで、波長によって少し壊せる色素が異なるレーザーで3回ほど治療をしました。

Qスイッチ付きレーザーは、シミを治療するのには十分なレーザーだと思いますし、私自身も好きでよく使うレーザーです。

しかし、タトゥーの治療になると、Qスイッチ付きレーザーはあまり効果がなかったです。タトゥーを入れている場所によっては効く人もいるのですが、私が入れた足の甲は皮膚も薄く、痛みも強くてあまり強く治療できないというのもあったと思います。

劇的にQスイッチ付きレーザーが効いた感じもなく、それに加えて痛くて治療が途中で嫌になってしまって、3回で治療をやめたというのが実際のところです。

2012年に治療始め、2015年くらいには治療を一旦ストップしていたという感じになります。

治療方法③

その後、2017年頃から「ピコレーザー」という新しいタイプのレーザーが出てきました。

アメリカの学会でも、ピコレーザーはタトゥーに効果が高いと絶賛されていたので、実際私も2018年に試してみました。

現在までにピコレーザーで4回治療をしています。

本当にどこのメーカーのピコレーザーも効果が一緒なのかを調べるため、現在までに3社のレーザーで治療を行ってます。

そのうちの2社のレーザーは、とても効果が高かったです。

1回治療した後に1ヵ月もせずに「確実にタトゥーが薄くなった」のが、はっきり見てとれるくらい綺麗になっていきました。

もう1社も悪くはないのですが、劇的に効いた2社と比べると、少し効果は低かったです。

しかし、Qスイッチレーザーよりは効果が高いため、ピコレーザーはタトゥーには良い治療だと総じて言えます。

結論としては、2021年現状でタトゥーに対しては、ピコレーザーが1番効果的です。しかし問題点としては、ピコレーザーで治療をしても1回2回の治療で終わる訳ではなく、何回か治療が必要です。

私のタトゥーもあれこれ治療しながら、4回の治療ではまだ全部消えていません。

特に黒で「スジ彫り」といって周りを縁取る形で彫ったところに関しては、深く削られているからか、ピコレーザーでも効き目は弱いです。

それ以外の浅く色が入っているところに関しては、ピコレーザーで劇的に綺麗になったなという印象があります。

現状では、なかなか「これをやれば100%スパッと綺麗に治る」良い治療がないのが、タトゥーの治療です。

しかし、5年前10年前の治療と比較すると、劇的にタトゥーの治療効果は良くなっています。今までQスイッチレーザーでも取れなかったという方は、ピコレーザーを試したことがなければ、治療を行ってみる価値はあると思います。

タトゥーに関しては、また引き続き調査を続け、私の足の方も追加の治療や、他のレーザーメーカーの機械も使わせてもらいながら、どのレーザーがいいかを比較をしていこうと思っています。

タトゥー(入れ墨)を消すにはピコレーザーが効果的?色々試してみた経過

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