ニキビを自宅で最速で治す方法と3つのポイント

 

自宅で早くニキビを治そうと思った時に大事なことは「自分のニキビのタイプを知る」ということです。

世の中には

「〇〇っていう化粧品を使うとニキビにいいよ」
「△△したらニキビにいいよ」

など、自宅でのニキビケアについての情報がたくさん溢れています。

しかし、全てのニキビに対して同じケアをしたら良い訳ではありません。

間違ったケアをしてしまうとニキビを悪化させてしまう原因にもなりますので、自分のニキビがいったいどんなタイプなのかしっかり知っておくことが大事です。

また、

「お友達の〇〇ちゃんは肌が綺麗で羨ましい」
「どうして自分ばかりニキビで悩まないといけないの」

などと思っている方は多いのではないでしょうか。

実は私自身もニキビでとても悩んだ時期がありました。

今でこそニキビはできにくくなりましたが、特に中学生から大学受験が終わるまでは本当にニキビに悩まされました。

当時は、ニキビのせいで写真を撮るのも嫌なくらいでしたし、今もよく見ると少し凹んだニキビ跡が残っています。

現在は皮膚科専門医として、20年以上やっていますのでニキビ治療を希望される患者様には、ニキビ跡に残らないようにすることが大切と必ずお伝えしています。

この記事では、ニキビを早く治す3つのポイントも同時にお伝えしていきたいと思います。

1、ニキビのタイプ

ニキビを自宅で最速で治す方法

【尋常性ざ瘡】

当院に1番多く受診される患者様で1番多いのが尋常性ざ瘡の患者様です。

割合として約60%のぐらいになります。

教科書的には「思春期の男女から25歳くらいまでの方に出やすい」と書かれていることが多いです。

尋常性ざ瘡ができる主な原因

①男性ホルモンの量が増加に伴い、皮脂分泌量も増加します。
皮脂が毛穴のつまりの原因となり、そこに皮脂を栄養としニキビの原因になるアクネ菌までもが増加してしまうことでニキビができます。菌を倒そうと体内で強く働くことでニキビの炎症が強くなり赤みや腫れが増すのです。

②栄養バランスの偏りや、腸環境、睡眠不足やストレスなどの生活習慣によっても尋常性ざ瘡はできやすくなります。

③遺伝的要素も関係してきます。
皮脂が多く出るタイプの方は、ニキビもできやすくなります。

④女性の場合は生理前にホルモンのバランスが変わることにより尋常性ざ瘡ができやすいくなります。

尋常性ざ瘡ができる部位

尋常性ざ瘡は、顔のどの部位にもできやすいのですが、比較的「瞼と耳周り」にはできにくいです。

また、胸部や背中なども尋常性ざ瘡はできやすい部位になります。

【ニキビ跡の赤いタイプ】

当院に受診される患者様の中で、約10%の方に見られる症状が「ニキビではなくニキビが治った後の赤いニキビ跡」の患者様です。

ニキビとしては治っているのだけれども、赤くニキビ跡が残っているのでまだニキビが治っていないと勘違いされている患者様が多いです。

ニキビ跡が赤くなる原因

①赤く腫れ、膿をもったニキビができたことがある。
②目を閉じて赤くなった部位に触れると、特に膨らみがない。
③体内では血管を栄養として、強い炎症を起こしたニキビを治すための戦いが送っています。そのため血管が拡張することもあり赤みが強く出るのです。

ニキビ自体が治った直後は、腫れが残るので最初のうちは赤みだけでなく、硬いしこりのような物や、触れると痛みがある場合もあります。

時間が経つとしこりや、痛みはなくなりますが、赤みだけはしばらく残ります。

赤みが消えるまでの期間としては、早くて半年くらいの方もいますが長い方だと2,3年かかる方もいらっしゃいます。

ニキビではなく、血管が増えての赤みのためニキビのケアやニキビの薬を使用しても残念ながら効果がないです。

この赤みを消すのに1番良い治療は「何もしない」ということです。下手に刺激を加えると逆効果になることもあるため放っておくことがいちばん良いと言えます。

「どうしても早くなんとかしたい」という場合は、血管を潰す治療をする必要があります。血管を潰すことが可能なレーザーやフォトフェイシャルの機械を使用していきます。

一般的な薬や化粧品で改善することは難しいです。

日常生活で気をつけること
日常生活では、紫外線の刺激で赤みがましてしまうことがあるので、紫外線予防をしっかりとしてください。

また、冷たい風や強い風にも注意してください。冷たい風や強い風から皮膚を守ろうとして皮膚の血流を良くするために血管が増え、頬が赤くなるのです。

ニキビ跡の赤みは自然に消えますが、消えるまではそれなりに時間がかかりますので、刺激を与えないことが1番のケアだと思います。

【肌荒れ・吹き出物・かぶれ】

クリニックに来てくださる患者様の約30%の方は、ニキビではなく肌荒れや、吹き出物、かぶれによる症状でご来院されます。

このタイプは症状が現れる部位が限られ、「額・フェイスライン・頬」に出ることが多いです。また、最近多い「マスクによるニキビ」もこのタイプになります。

この肌荒れ・吹き出物・かぶれは他のニキビとは違い、いくつか特徴があります。

①「痒み」が伴います。
②肌が乾燥していて、カサカサしていることが多いです。「皮脂が多く出ていなく乾燥しているのにニキビのような物ができた」という場合は、このタイプに可能性が高いです。

2、タイプに合ったニキビ治療

【尋常性ざ瘡】

・尋常性ざ瘡はいわゆる「ニキビ」です。肌の皮脂の量が多く分泌され毛穴が詰まってしまうことが原因でできるものです。

保湿のし過ぎはNGです。

【ニキビ跡の赤いタイプ】

・化粧品や薬での改善は難しいため、刺激を与えずに放置しておくことが1番良いです。

日常生活では、紫外線や冷たい風、強い風に当たらないに注意してください。

【肌荒れ・吹き出物・かぶれ】

・乾燥により症状が出ることが多いです。しっかりと保湿をしてください。

強いニキビの薬を塗るとかえって悪化する可能性があるため、控えた方が良いです。

ニキビのタイプによって、治療の方法は異なってきます。

どのタイプのニキビだろうとじっくり考えることが、ニキビが早く治る近道になります。

3、ニキビを最速で治す3つのポイント

①自分の常識は他人の非常識

自分1人で判断せずに、友達や家族など信頼できる人に、自分の肌の状態を診てもらうようにしてください。

「自分の常識=他人の常識ではありません。」自分では普通と思っていることが他人から見ると普通ではないことが意外とたくさんあります。

客観的に今の自分の状態がどうかを指摘してもらうことは、ニキビを早く治すためには大事なポイントと患者様にはお伝えしています。

クリニックを受診してくださる方の中で多いのは、「気持ちがニキビに集中し過ぎてしまっている方」です。

ニキビに集中し過ぎてしまっていると実はニキビの治り自体が悪くなってしまうのです。良くなっている部分があったとしても、そこに気がつかず、「まだ赤みが強いな」「また新しくニキビができてしまった」など、どんどん悪い方に考えてしまうことが多くなってしまいます。

気持ちがニキビに集中し過ぎないためにも、信頼できる家族・友人がアドバイザーとして近くにいると良いと思います。

そしてもう一つ、ニキビというのは「今だけできているニキビ」もあるのですが、8割から9割くらいの方のニキビは、数年から10年以上にわたり出ることが多いです。

ニキビができやすい体質や、皮脂が多く出やすい年齢という状況もあるのですが、ちょっとした生活週間の違いや、食べ物を気をつけることでよりよくニキビを改善していくことができるのです。

よりよく改善するときに「自分が普通だと思ってやっていることが、意外に普通ではなかった」ということが結構あります。自分の常識を少し疑うことが大事です。

以前、「ニキビが急に悪化した」と相談にこられた患者様がいました。

「何か思い当たる原因はありますか?」と尋ねたところ

「いつも通りです」との返答が返ってきました。

「チョコレートや油っぽいもの多く食べてしまったなどありますか?」とお聞きしたら

「いつも通り普段と変わらない」との返答でした。

「ちなみにチョコレートは普段からどのくらい食べるのですか?」と尋ねたところ

「普段は板チョコ3枚食べます」と返答が返ってきました。

患者様からしたら、よく食べる量なのかもしれませんが、客観的に見たら板チョコ3枚は1日に食べる量として多過ぎます。血中に脂が多いと皮脂の分泌も上がるなという印象がありますので、チョコの量をまずは減らすようにとお話をしました。

今あるニキビに対してすぐには効果は出ないかもしれませんが、ニキビが何年も出続けていてなかなか治らないという場合は、生活習慣を見直すことで1年後には、ニキビが改善されることも期待できます。

自分では「常識だ、普通だ」と思っていることが、実は普通ではない事があり、人からのアドバイスや意見を聞くというのはとても大事だと思います。

②とにかく炎症を起こさない

ニキビの治療において、「ニキビを悪化させない」「ニキビ跡にしない」ためには「炎症を起こさせないこと」はとても大切なポイントです。

具体的に炎症とは何か?というと

⑴赤くなる
⑵痒くなる
⑶痛くなる
⑷硬くなる
⑸腫れぼったい

この5つの症状が「炎症」と捉えてもらうと良いと思います。これらの症状を起こさないことがニキビを早く綺麗に治すポイントになります。

この5つの症状を起こさないために1番大切なのが「ニキビをいじらない、触らない」ということです。確かに炎症が強く起きてしまっている場合は、クリニックを受診し、いろいろな治療をしたり、塗り薬や飲み薬などで炎症を抑えることがとても大事です。

しかし、それとは別に炎症がひどくないニキビに対しては、日々の生活の中で炎症を起こさせないというのも大切なのです。

そのため、ニキビを気にして触れば触るほど刺激になって炎症は起きます。

ニキビを潰すというのもやはり炎症を起こしてニキビがどんどん腫れ最終的にニキビ跡になってしまう事があるのでとにかく「触らない」ことが大切になってきます。

③治療のゴールを思い描く

ニキビを自宅で治療するために

最後の3つ目のポイントは


「1年後、2年後の自分はどんな肌になっていたいのかを考える」

ことです。

ニキビは今あるものが治れば終わりというものではなく、一度治っても何度も繰り返し出てきてしまうものです。

今をあるニキビを最速に治すというのもすごく大切なことではありますが、1年後や2年後に自分の肌がどういうふうになりたいのかを決めて、目標として持っておくこともとても大切です。

例えば、1年後に卒業式があります。卒業式には赤みがなくて綺麗な肌になっていたいと思えば、今あるニキビを早く治したいと思いニキビを触ったり潰したりしてしまうと、炎症が起きてしまい1年後の卒業式のときに、赤にが残ったりニキビ跡として凹みが残ってしまう可能性が高くなるため、今は触らない、潰さないということを頑張って我慢できるのではないかと思います。今すぐのニキビだけではなく、長い目でニキビ治療に挑むことが大切だなと思っています。

4、まとめ

①自分の常識は他人の非常識ということで、他人からのアドバイスを受け入れて、ニキビの集中し過ぎずに客観的にニキビをよくしていきましょう。
②とにかく、触らずに炎症を起こさないようにしましょう。
③何が目的なのか、1年後2年後の綺麗な肌をしっかりと思い描くようにしてください。

今回の3つのポイントは、気持ち的な部分が大きいかとは思いますが、この3つのポイントを知っていると、「この先こうゆうスキンケアがオススメですよ」となったときに、今の3つのポイントのどれに当てはまるのか判断できるため、自分に必要か必要ではないかも判断できるようになれるかと思います。

今悩みすぎてしまうよりも1年後にどうなるために今はこうしようと思うことができれば、本当に綺麗になれると私は思います。

ニキビを自宅で最速で治す!知って欲しい3つの心得