背中ニキビは3タイプ!原因と対処法を男女別に解説

今回は、背中のニキビについて男女別の原因とその対処方法をお伝えしていきます。

顔にもよくニキビはできるのですが、顔と同じくらいニキビができて、治りにくいのが背中のニキビです。

背中ニキビ

私自身も顔のニキビは、小学校5年生頃から出始め、ずっと治りが悪くかったのですが、20歳過ぎてからは背中の方にもニキビが多く出るようになりました。

背中のニキビが治るまでに年単位で時間がかかった経験があります。

この経験も今振り返ってみると、私のニキビはニキビの薬ではなく違う治療をするべきだったと今だからこそはっきりわかります。

しかし、当時10代前半の私には対処法がわからず「なんでいつまでも治らないんだろう?」と悩むことが多くありました。

「ニキビだからニキビの薬を出す」という治療方法しか選択肢がないと、ドクターだとしても薬の選択肢が「ニキビ」の薬のどれを使う、というところから頭が離れないと治りが悪いのです。

1、背中ニキビのタイプ

背中ニキビ

実際に背中のニキビは、いわゆるニキビだけではなく、全部で3つのタイプにわかれます。

この3つのタイプのどれに当てはまるのかを、しっかりと考えて処方をしてかないと背中のニキビは治りにくいです。 男女別にニキビの特徴が違ったりしますので、細かくご説明していきます。

・1つ目のタイプは、顔にできるニキビと同様のもので10代の男女によく出るタイプのニキビになります。
・2つ目のタイプは、汗かきの男性の方に多く見られるもので、実はニキビではなく、カビが原因でできているニキビのような症状です。
・そして3つめのタイプはどちらかというと乾燥肌の女性に多く見られるタイプでニキビのように見えるのですが、実はニキビではなくて湿疹というタイプになります。

2、タイプ別の治療法

この3つのタイプについてさらに詳しく説明していきます。

タイプ①一般的なニキビ

背中ニキビ

1つ目のタイプは一般的なニキビと同じです。

脂が多く出やすい体質や年齢、特に思春期の方や、男性の方がより多く見られると思います。顔と同じく背中にも腫れたニキビや膿をもった触れると痛いニキビが出てきます。

このようなニキビは、背中の皮脂や角栓、毛穴の詰まりを取るためにしっかり背中を洗い清潔を保つことが大事です。

放置してしまうと、ニキビ跡の凹んだ傷跡ができてしまうことがあります。

凹んだニキビ跡や傷のような白っぽいニキビ跡にしないためには、早めに抗生物質を飲み「ベピオゲル」という塗り薬の処方薬をもらい、治療していくのが1番いいと思います。

注意点が1つあり、ベピオゲルですが背中の広い面積に塗るとかぶれることがあります。

かぶれる理由として、薬自体にかぶれるというより薬を塗って夜寝ることで布団と背中が密着した状態になります。

薬を塗ったところが閉じ込められてより吸収度が高まり密着してしまいます。

べピオゲルは、密着した時にかぶれやすくなるという印象があります。

万が一、顔にべピオゲルを塗ってもかぶれなどの症状はなかったけれど、背中だけベピオゲルを塗るとかぶれる、かゆくなるという経験があった方は、夜寝る時に塗るのではなく、朝起きてから塗っていただいた方が安全に使えると言えます。

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ニキビ治療

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タイプ②カビが原因でできるニキビのような症状

お悩み

2つ目のカビが原因でできるニキビのような症状です。

これは「マラセチア毛嚢炎」と言います。

夏場に悪化しやすく、暑い所で作業している方や寝汗をよくかく方も出やすいです。それだけでなく、油っぽい食事を多くとる方もよく出るタイプのニキビです。

1つ目のタイプと違い、膿を持つような皮疹は出ません

ぷくっとした、”半球状”というボールを半分に切ったような形の赤いプツプツとしたニキビができやすいです。 少しだけ痒みも伴う場合があります。

この「マラセチア毛嚢炎」はニキビのような赤いぽこっとしたものを作るだけではなく、癜風(でんぷう)という皮膚の病気を起こすことがあります。

癜風は、皮膚が茶色くシのように変色したり、逆に白っぽく色が抜けてきたりする症状を起こします。

そのため、例えば「背中にプツプツと赤いニキビがある上に、白っぽく皮膚の色が抜けている部分が増えてきた」もしくは、「赤いプツプツとは別に、茶色っぽいシミが増えてきた」という時は、「マラセチア」というカビによるニキビになります。

カビによるニキビに対しては、ニキビの薬を使用しても全く改善はしません

対処の方法は、

①寝具やシーツ、枕カバーを出来る限り清潔を保つように、週に何回か洗う。
②脂っぽい食事を頻繁に取っていると、皮脂が皮膚から出やすくなり、肌に悪影響を与えます。そのため脂っぽい食事は避けてください。

どうしても治りが悪い時は、クリニックの方で「抗真菌剤」というカビの薬をもらうのが1番オススメです。

タイプ③乾燥や摩擦によってできる湿疹

乾燥摩擦

3つ目は、乾燥によって擦れてできるニキビのような湿疹タイプです。

他の2つのタイプよりも痒みを伴うため、痒くて気になって掻いてしまいかえって悪化することがあります。

私も実はこの乾燥による湿疹タイプのニキビでした。

湿疹タイプのニキビができやすい方は、夏より秋冬の方が乾燥して悪化しやすいです。こういった方は暖房、ヒーターなど風がくるタイプの暖房の近くにいると、悪化することがあります。

また、ヒートテックのようにピタッとしたサイズの服を着ていると、擦れてしまって悪化することもあります。

湿疹タイプのニキビは冬に多く見られるんですが、実は夏も湿疹によるタイプが出ることがあります。

夏の場合は、紫外線など強い日差しに当たって肌に強い刺激を受けると、湿疹のようなニキビができるということがあります。

紫外線

その場合もこちらの治療方法がいいかなと思っております。

出やすい場所は背中全体というよりは、手の届きやすい首の後ろから背中の上の方になります。

1つ目のいわゆるニキビ、2つ目のカビによるニキビの治療をして効かなかった時に3つ目の湿疹の治療に進む方が良いです。

クリニックで湿疹の治療をする際は、「ヒルドイド」を用いられることが多いです。

ヒルドイドは保湿剤の薬にプラスして、中等度のそこまで強くないステロイドが混ざっています。

クリニックから処方されたヒルドイドを背中全体に塗ってください

実際に塗ってみて、早い方で3日くらいで痒みがなくなります。

痒みがなくなると手で掻かなくなるため一気に綺麗になってきます。

しかし、湿疹タイプのニキビが出た後は「炎症後色素沈着」と言う、薄く全体に茶色っぽい色が残ってしまうことがあります。

色素沈着を起こした場合は、どうやって綺麗にしていくかが少し問題になってくることがあります。

それぞれのニキビのタイプによって、使用する薬が異なってきます。

日常生活のケアなども変わってきますので、「自分はどのタイプなんだろう?」 と、見極めることが大事です。

迷った時は、まずはニキビの治療をし、改善が見られない場合はカビの治療、湿疹の治療と順番に進めていくことをオススメします。

背中ニキビは3タイプ!原因と対処法を男女別に解説

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