老人性色素斑(シミ)の治療方法について
いつの間にか目立つようになってしまったシミを、きれいに消したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
シミは痛みや痒みを伴わないため、すぐに治療が必要なものではありません。
そのため、自宅でのスキンケアやサプリメントで「少しずつ消せればいいな」とセルフケアを行なっている方も多いです。
この記事ではシミに有効な治療方法や、セルフケアでシミを予防する方法を詳しく解説していきます。
自宅でのセルフケアに美容治療を取り入れることで、さらに高い効果を得ることができます。シミをきれいにしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
老人性色素斑は以下の通りです。
・茶褐色から茶色の色合いを持つ
・輪郭がはっきりしている
・顔、首、手の甲など、紫外線が多く当たる場所に出現する
30代以降に、これらの特徴を持つシミを見つけた場合、老人性色素斑である可能性が高いです。
ただしシミには様々な種類があり、それぞれ異なる治療方法が必要となるため適切に識別することが大切です。
老人性色素斑の症例
治療内容
シミレーザー、スキンケア(レアセラム)、トラネキサム酸・シナール併用
料金
18000円(大きさ問わず5個まで:1つあたり3600円)
詳細
治療後、経過1ヶ月後の症例写真です。目の横、頬の上にあった薄いシミがほとんどわからない状態になりました。顔にあるシミでお悩みの方は、ぜひFLALU/AdeBクリニックまでご相談ください。
治療内容
シミレーザー
料金
18,000円(大きさ問わず5個まで:1つあたり3,600円)
詳細
治療後、経過1ヶ月後の症例写真です。目の下にあったシミがほとんどわからない状態になりました。顔にあるシミでお悩みの方は、ぜひFLALU/AdeBクリニックまでご相談ください。
老人性色素斑ができる原因
老人性色素斑ができる原因は、紫外線と加齢です。
紫外線が肌に当たると、肌の細胞は自己防御の一環としてメラノサイトと呼ばれる細胞を活性化させ、メラニン色素を生成します。このメラニン色素がシミの原因となります。
適度なメラニン色素は肌のターンオーバーとともに体外に排出されますが、紫外線によって過剰なメラニン色素が生成されるとメラニンを多く含む角化細胞が増殖しシミとなります。
加齢によるターンオーバー周期の乱れもシミの原因となります。加齢で肌のターンオーバーが遅くなると、メラニン色素が正しく排出されず肌に残りやすくなります。
老人性色素斑は紫外線と加齢が組み合わさった結果として発生し、主に顔、手の甲、腕など紫外線によくさらされる部位に出現します。シミの出現を抑えて肌の健康を保つためには紫外線対策が重要となります。
老人性色素斑(シミ)と脂漏性角化症(イボ)の違い
老人性色素斑(シミ)と脂漏性角化症(イボ)は、皮膚の加齢現象として現れるものであり、見た目が似ていることから混同されることがあります。
老人性色素斑は平らで、皮膚の表面に凹凸がなく、茶褐色から茶色の色調を持つことが一般的です。
同じ部位にできている場合、同じような色調の濃さで肌表面に存在します。
脂漏性角化症は平らなシミとは異なり、皮膚表面に小さな盛り上がりやイボのような突起が見られます。
脂漏性角化症は、皮膚の角化細胞の異常な増殖によって形成されます。
色調は茶褐色から茶色まで様々ですが、まれにあまり色がついていない場合もあります。
色調の変化があることも脂漏性角化症の特徴です。
表面を触ると凹凸やボコボコ感があり、時にはざらつきを感じるのが脂漏性角化症です。
一般的に平坦なシミを老人性色素斑、盛り上がったシミを脂漏性角化症と区別します。
老人性色素斑を消す治療方法
老人性色素斑の治療方法には、クリニックでの治療と、内服薬や外用薬による治療療法があります。
クリニックでの医療機器による治療
クリニックでの治療でシミに有効なのは、レーザーとIPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)です。
シミレーザー
シミレーザー治療は、老人性色素斑のような根深いシミに効果が期待できます。
シミレーザーはメラニン色素に反応するレーザーで、シミの原因であるメラニンを破壊することでシミを薄くしたり取り除いたりします。
シミレーザーの特徴は、周囲の正常な皮膚に与えるダメージを最小限に抑えながらシミにピンポイントで強いエネルギーを照射できることです。
レーザーには532nmと1,064nmという2つの波長があり、老人性色素斑とそばかすなど、異なるタイプのシミに対処できます。
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レーザートーニング
レーザートーニングは、広い範囲のシミや肌の色ムラを改善するのに適したレーザー治療です。
顔全体など広い面積の肌を均一にトーンアップする効果が期待できます。レーザートーニングによるシミ治療は、低出力のレーザーが肌表面に広く照射されることで、肌のトーンを均一にし、色ムラを軽減させる仕組みです。
レーザートーニングの詳細はこちら
IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)
IPLもシミ治療の一つで、肌全体のシミ、くすみ、色ムラの改善を目的とした治療法です。
IPLは、顔全体に広域の波長の光を照射し、シミや肌の色むらの原因となるメラニンの排出を促します。
IPL治療は、シミだけでなく、くすみ、小じわ、毛穴の開き、肌の色ムラといったさまざまな肌のお悩みにアプローチできることが特長です。
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内服薬、外用薬のよる治療
シミの改善に用いられる薬剤は下記のとおりです。強い成分のものは医師の処方が必要なこともあります。
成分 | 用途・効果 | 副作用と注意事項 | 処方箋が必要か? |
---|---|---|---|
トレチノイン | ターンオーバーの促進とメラニン排出 皮膚修復力向上 小ジワと毛穴の改善 | 一時的な皮膚赤みや落屑 皮膚修復効果 | はい |
ハイドロキノン | メラニン合成抑制 色素細胞の分解効果 | 一時的な刺激や皮膚炎の可能性 アレルギー反応テスト必要 | はい |
トラネキサム酸 | 肌の色素沈着を抑制 肌の透明感向上 | 通常は刺激が少ない | はい(一部市販あり) |
ビタミンC内服薬 | メラニン産生抑制 皮膚の色素沈着予防 抗酸化作用 シミやシワ予防 | 通常は副作用が少ない | いいえ |
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自分で治療できる?
シミは、サプリメントや化粧品によるセルフケアのみでは、完全に消すことは難しいです。
しかし、セルフケアでも肌全体のくすみの改善を行い、シミを目立たなくすることや、新しいシミを予防することは可能となります。
スキンケア
乾燥肌を防ぐためには、適切な保湿剤や美白有効成分を含む化粧品を使用することが大切です。
乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線などの外部からの刺激を受けやすくなり、シミやシワを生じる原因となります。
スキンケアで保湿を心がけることで、外部からの刺激から肌を守ることにもつながります。
紫外線対策
紫外線は肌の老化を招き、シミの原因となります。
外出時には紫外線から肌を守るために日焼け止めを使用し、こまめに塗りなおすことをおすすめします。帽子や日傘で肌をカバーすることも紫外線対策には有効です。
日焼けは肌が軽いやけどを負った状態です。適切なスキンケアで速やかに保湿することが大切です。
規則正しい生活を心がける
健康的な食事、十分な睡眠、ストレスの軽減が老人性色素斑の予防に役立ちます。
規則正しい生活習慣を実践し、ターンオーバーの整った肌を保つことが大切です。
毎日のケアを継続する
シミの予防は継続的な努力が必要です。毎日のケアを怠らず、肌に良い習慣を定着させることが大切です。
市販薬は効果があるのか
市販薬はシミを予防する効果は期待できますが、できてしまった目立つシミを完璧に改善するのは難しいです。シミを綺麗に治療したい方は皮膚科での治療がおすすめです。
シミ治療に多く用いられるハイドロキノンは、美白成分として知られていますが、まれに強い副作用が出てしまう方がいらっしゃいます。
そのためクリニックにて医師から処方を受けたものを使用し、安全性を確保することが大切です。
そのほかシミの治療に有効な美容治療
補助的なシミ治療として有効な治療法は2つあります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、シミ治療に用いられる一つの方法で、皮膚を化学薬品で軽度に剥離させて、皮膚の再生を促し、シミや肌の色ムラを薄くし、改善する治療です。
ピーリング剤には、アルファヒドロキシ酸(AHA)、ベータヒドロキシ酸(BHA)などがあり、ピーリングの深度に応じて使い分けられます。
ケミカルピーリングは顔全体に適用されるため、老人性色素斑だけでなくニキビ・しわ・くすみなど肌のさまざまなトラブルの改善効果が期待できます。
老人性色素斑の予防法
老人性色素斑の予防には、以下の方法が有効です。
紫外線対策
太陽からの紫外線はシミの原因の一つです。日焼けを防ぐために、帽子や日焼け止めクリームを使うことが重要です。
特に長時間の屋外活動時には、適切な紫外線防止対策を行ってください。
スキンケア
正しいスキンケアはシミの予防に役立ちます。美白成分を含むスキンケアアイテムの投入を検討しましょう。また、肌の乾燥はシミができやすくなるため、保湿も心がけるて下さい。
ストレス予防
過度のストレスは肌の健康に悪影響です。ストレスは肌のターンオーバーの乱れを引き起こし、くすんだ肌や皮膚のゆるみの原因にもなります。
上質な睡眠や適度な運動を取り入れ、ストレスを軽減しましょう。
老人性色素斑は年齢とともに現れやすくなりますが、セルフケアで予防することで、発生を遅らせたり軽減することが可能です。
日常生活での健康的な習慣や適切なスキンケアでシミを予防しましょう。
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