ニキビ跡の赤みは治らない?赤みを消すために
「ニキビは消えたのに、赤みのあるニキビ跡が残ってしまった」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
赤みのあるニキビ跡は、時間の経過とともに自然治癒する可能性があります。しかし、なかなか赤みが引かず、早く赤みを消したい方にはクリニックでの専門治療がおすすめです。
この記事では、赤みのあるニキビ跡やその他のニキビ跡におすすめの治療法をご紹介しています。ニキビ跡でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
色素沈着のニキビ跡
色素沈着によるニキビ跡は、炎症やニキビが治る過程で、メラニン色素が過剰に生成され、皮膚に茶色の斑点やシミが残ってしまうことが原因で起こります。
クレーター状のニキビ跡
クレーター状のニキビ跡は、肌の表面がへこんだ状態のニキビ跡です。
重度の炎症が原因で、炎症の治癒過程でコラーゲンが破壊されて皮膚が凹んだために形成されます。
凹凸のあるニキビ跡
肥厚性瘢痕とも呼ばれ、凹みだけでなく盛り上がっている部分もある凸凹したニキビ跡です。
ニキビが治癒した後、 皮膚の過剰な修復反応により余分な組織が残り、凸凹ができてしまうのです。
赤みのあるニキビ跡
ニキビが治癒した後も赤みだけが消えずに残っている状態です。
血管が拡張した状態が続くことにより、赤みが持続しているニキビ跡です。
炎症後に皮膚が薄くなって血管が透けて見えている場合もあります。
ニキビ跡ができる原因
赤いニキビ跡は、ニキビの炎症が悪化して周辺組織がダメージを受けることが原因で生じます。
炎症により損傷した組織を治癒する際、毛細血管が患部に集中・拡張し、皮膚に一時的な赤みが生じます。
炎症後に毛細血管が退縮し、皮膚が再生されると通常は赤みが薄れていきます。その際に炎症が長引くと、赤みが残ります。
またニキビの炎症が真皮層以下の深い部分まで達すると、コラーゲンやエラスチンが減少し皮膚が薄くなります。
その結果、毛細血管が透けて見えて赤みが目立ってしまうのです。
ニキビ跡のおすすめ治療方法
ニキビ跡の改善におすすめの治療方法を6つ紹介します。
自然に消える場合
セルフケアで赤みを改善する場合は「保湿」「紫外線対策」「肌に良い生活習慣」を心がけることが大切です。
赤みが残るほど炎症が長引いた皮膚は乾燥しやすいため、スキンケアでしっかりと保湿することが大切です。
抗炎症成分が含まれた化粧水や美容液の利用が赤みの鎮静をサポートするのでおすすめです。
コラーゲンやエラスチンを含む化粧品を使用し、ハリや弾力アップを狙うと皮膚の薄みが改善して赤みが目立たなくなる可能性があります。
さらにビタミンC・コラーゲン・エラスチンなどを含む美容サプリメントを摂取し、内側から肌の改善を促します。
赤みのあるニキビ跡は皮膚が薄くなっているため、紫外線からの保護が重要です。年間通して紫外線対策を行い、肌のバリア機能が低下しないよう心がけます。
ビタミンC・ビタミンB・ビタミンEを含む食品を摂ることで、健康な皮膚を作ります。
加えて質と量の両方で十分な睡眠を確保し、成長ホルモンの分泌を促進して皮膚の再生をサポートすることも大切です。
フラクショナルレーザー治療
フラクショナルレーザーは、皮膚にレーザーを照射して、微小な孔を開け、その過程で皮膚の再生を促す治療法です。
主にニキビ跡・傷跡・小じわの改善に効果を発揮します。
レーザー照射によって、皮膚にあえて炎症を起こすことで、創傷治癒が働きます。
創傷治癒が進むにつれて、肌を生成するのに必要なコラーゲンとエラスチンが増加し、皮膚の弾力性やハリが向上します。
それに伴い新しい健康な皮膚が生成されるのです。
フラクショナルレーザーの詳細
ダーマペン
ダーマペンは微細な針を使用して肌に穴を開け、これにより自然治癒力を刺激し、コラーゲンやエラスチンの増生を促進します。
肌が再生される過程で老廃物が排出され、肌はより強く健康的な状態になります。
色素沈着のニキビ跡は、ダーマペンが特に効果を発揮するニキビ跡の一つです。
ダーマペンの刺激により、肌のターンオーバーが促進され、メラニンが排出されることでシミが薄くなります。
結果として色素沈着のあるニキビ跡が改善されます。
クレーター状のニキビ跡は、激しい炎症の後に生じる凹んだニキビ跡です。
ダーマペンにより肌が刺激され、コラーゲンの生成を促進することで、肌の凹みを改善します。
肌の再生により、クレーター状のニキビ跡が軽減され、肌表面が滑らかになります。
ケロイド状のふくらみのあるニキビ跡も、ダーマペンが有効です。
微細な穴の刺激により、正常なコラーゲンが生成され、ケロイド状の部分が改善されます。
ダーマペンによる治療で、肌がなめらかで均整のとれた状態に向けて進化します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、化学的な薬剤を用いて肌表面の古い角質を剥がし、ターンオーバーを整える治療です。軽度なニキビ跡に対しても効果が期待できます。
ケミカルピーリングは、1回の施術で効果を発揮するのは難しく、継続的な治療が必要です。
色素沈着のあるニキビ跡は、メラニンが過剰に生成されているために生じるものです。
ケミカルピーリングは肌の表面の古い角質を剥がすことで、ターンオーバーを整え、メラニンの排出を促進します。
これにより、色素沈着が薄くなり、肌のトーンが均一になる効果が期待できます。
炎症によって生じる「赤みのあるニキビ跡」も、ケミカルピーリングが有効です。
薬剤が肌に作用することで、赤みの原因となる毛細血管の拡張を抑制し、肌のターンオーバーを促進します。
その結果、赤みが軽減され肌のトーンが改善されます。
ケミカルピーリングの詳細
ケミカルピーリングの予約
ハイドロキノンやトレチノイン
ハイドロキノンは色素沈着のあるニキビ跡に対して効果を発揮します。
メラニン生成を抑制し、既存の色素沈着を薄くすることで、肌のトーンを均一に整えます。
トレチノインはビタミンA誘導体で、肌のターンオーバーを促進します。
肌の再生をサポートし、色素沈着の改善やコラーゲン生成を通じて肌の質を向上させます。
リペア治療の詳細
リペア治療の予約
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は抗炎症作用があり、ニキビの炎症を鎮める役割を果たします。炎症を和らげることで、新しいニキビの発生やニキビの悪化を予防します。
ビタミンC誘導体は、赤みのあるニキビ跡に効果を発揮します。赤みの原因となる炎症や血管の拡張を抑制し、肌の赤みを抑えます。
ビタミンC誘導体はメラニン生成をブロックし、色素沈着の防止や軽減にも役立ちます。
そのため、既存のシミやニキビ跡の色素沈着を明るくし、肌のトーンを均一に整える働きもあるのです。
レアセラムの詳細
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる特殊な光を使用して、肌トラブルを改善する治療法です。
この光はヘモグロビンやメラニン色素に反応し、特定の色素に集中して照射することが可能です。
ニキビによる炎症後色素沈着は、メラニン色素が乱れたターンオーバーで正しく排出されずに残ることが原因で起こります。
フォトフェイシャルでは、光がヘモグロビンやメラニンに吸収され、これらの色素を破壊します。
その結果赤みや茶色いシミが薄くなり、肌表面のトーンが整えられます。
フォトフェイシャルの詳細
フォトフェイシャルの予約
意外と大切な、ニキビ跡治療後の自宅でのアフターケア
クリニックでニキビ跡治療を受けた後の注意点を3つ解説します。
肌に刺激を与えない
ニキビ跡治療後は、肌に刺激を与えないことが大切です。
美容皮膚科での治療後は、肌が一時的に傷ついた状態でダメージを受けやすくなっています。
この状態で摩擦や刺激が起きると、色素沈着や肌トラブルを引き起こす可能性が高くなります。
治療部位はしばらくの期間は、服やタオルでの摩擦、洗顔時の摩擦、紫外線による刺激などをさせて生活するように心がけてください。
紫外線対策
美容治療の後は、いつも以上に紫外線対策が重要です。
紫外線はメラニン色素の生成を促進し、色素沈着やニキビ跡の悪化を招く可能性があります。
また活性酸素の生成を引き起こし、肌の老化や機能低下を促進することで新たなニキビができやすくなるリスクもあります。
外出をする際は、SPFとPAの数値が高い日焼け止めを選び、炎天下やアウトドア活動時にはSPF50以上、PA++++を使用するのをおすすめします。
ダーマペンは施術当日のメイクができません。長袖・帽子・サングラスを活用して紫外線を予防します。
治療後、紫外線の強いレジャーは基本的に2週間ほどの間は禁止となります。
保湿
ニキビ跡治療後は、肌の保湿もしっかりと行ってください。
治療後の肌は外部刺激に敏感な状態であり、慎重なケアが必要です。
ニキビ跡のある箇所は炎症によりダメージを受けており、保湿で肌の回復力を高めることが重要です。
また、保湿ケアは治療後に弱くなった肌のバリア機能を強化し、外部刺激から肌を守ります。バリアがしっかりしていると、ニキビの再発や悪化を予防できます。
洗顔後は早めに化粧水や乳液で保湿を行ってください。肌が濡れている状態でスキンケアすると保湿効果が持続します。
ニキビのある箇所は炎症が残っている可能性があります。優しくタップするようにして、無理な摩擦を避けます。
ニキビ治療後は通常のスキンケアが刺激になることがあります。ヒリヒリや刺激を感じた場合は、敏感肌用のスキンケア製品に切り替えます。
まとめ
ニキビ跡には色々な種類があり、赤みや色素沈着や凹凸、ニキビ跡のタイプに合わせたアプローチが求められます。
赤みのあるニキビ跡にはケミカルピーリングや光治療で肌のターンオーバーを整える治療がおすすめです。
ニキビ跡でお悩みの患者様はお気軽にご相談ください。
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