口の周りのくすみ、黒ずみの原因と対策
口元は、くすみや黒ずみのリスクと常に隣り合わせです。
食事や会話、リップを塗る、マスクで擦れるなど日常生活において様々な摩擦や刺激が生じています。
口の周りがくすんでいると、老けた印象を与えてしまうこともあります。この記事では、口元がくすむ原因や黒ずみを治す方法を詳しく解説しています。
さらに、口元のくすみや黒ずみケアに取り入れたいスキンケア成分も紹介していますので、口の周りのケアを考えている人はぜひ参考にしてください。
口元のくすみや黒ずみは、さまざまな原因が積み重なって起こります。主な原因を5つ解説します。
1）紫外線
紫外線は肌内部でメラニン色素の生成を促進し、くすみやシミの原因となります。特に顔は紫外線にさらされやすく、紫外線対策が必要です。
日焼け止めを丁寧に塗っていても、よれたり取れたりしやすいため、日焼け止めの効果が薄れやすくなります。また、頬や額には丁寧に塗れていても、口元ギリギリまで塗れていないことがあります。
UVケアのできるリップクリームを使用するとより紫外線予防が可能なためおすすめです。
2）乾燥によるくすみ
皮脂と水分のバランスが崩れると肌がダイレクトに影響を受けます。 特に口周りは顔の中でも皮脂分泌が少なく、乾燥しやすい部位です。そのため、口周りは乾燥が起こりやすく、乾燥に伴ってくすみが目立つことがあります。
3）摩擦による色素沈着
摩擦によって口周りの肌がくすみや黒ずみを引き起こすことがあります。 洗顔やクレンジングの際に力を入れてこすったり、濡れた顔をゴシゴシとタオルで拭いたりする行為は、肌に摩擦刺激が加わり、その結果、角質層を厚くします。
これにより、肌はくすんで見え、不均一に色素沈着する可能性が高まります。さらに、長時間のマスク着用による摩擦も口周りの色素沈着を促進する原因となります。
肌の表面にごわつきを感じる場合は、摩擦による角質の増加が考えられるため、優しいケアと保湿が大切です。
4）食生活の乱れ
食生活の乱れもくすみの原因となります。特に過剰な糖質摂取は、肌の糖化を引き起こします。
この糖化現象が進行すると、肌の細胞が劣化し、くすみ、シミ、シワなどの肌トラブルが現れる可能性が高まります。特に小麦類の糖質や砂糖が多く含まれるジュースやお菓子などの食品は、積極的に摂取しないよう心がけることが大切です。
また、ビタミン不足もくすみの原因となります。バランスの取れていない食事によるビタミン不足は、肌の新陳代謝機能を低下させ、くすみの発生や肌荒れ、乾燥を招く可能性があります。
ビタミン摂取を考慮し、バラエティ豊かな食事を摂ることで、肌の健康を維持するのに役立ちます。
5）間違ったスキンケア
肌に合わない成分を使ってメイクやスキンケアをしていると、黒ずみの原因となることがあります。さらに、落ちにくいメイクをゴシゴシこすってクレンジングしていると、摩擦による色素沈着を同時に引き起こす可能性もあります。
特に敏感肌の人は、スキンケア製品そのものが肌荒れの原因となることがあるため、低刺激の製品や肌荒れ予防を目的とした薬用化粧水などに切り替えてみることが良いでしょう。
正しいスキンケアを実践し、肌に優しい方法でメイクを落とすことが、くすみの予防に役立ちます。
FLALUクリニックの口周りのシミ・くすみ・黒ずみ治療
FLALU（フラル）クリニックでは、唇にできたシミやくすみ、黒ずみの状態に合わせて治療を行っています。 フラルクリニックで実際に行っている治療方法を、分かりやすく解説します。
唇のシミレーザー治療
ピコレーザーエンライトンSRを用いて、唇に存在するシミに対してレーザーを照射する治療方法です。 唇にある分かりやすいシミ（ある程度色が濃く、輪郭がはっきりしているシミ）の治療に適しています。
シミレーザーのみで効果がいまいちの場合は、シミレーザー後は、ピコトーニングを5回程度追加照射をおすすめしています。
唇のシミレーザー症例
治療内容
唇シミレーザー2回 ピコトーニング5回
詳細
治療後、経過1ヶ月後の症例写真です。
顔にあるシミでお悩みの方はぜひFLALUクリニックまでご相談ください。
料金
¥18,800〜¥46,800
唇のピコトーニング
同様にピコレーザーエンライトンSRを用いて、唇全体にピコトーニングを行います。 唇の周りの色素が濃い方（くすみや黒ずみ）が気になる方に適した治療方法です。
形のはっきりとしたシミの治療と比較すると少なくとも5回程度の治療回数は必要です。 各院の唇のシミやくすみ・黒ずみ治療の詳細は、下の画像をタップしてご確認ください。
口の周り、唇のシミやくすみ・黒ずみでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
相談のみをご希望の患者さまは、無料美容相談のメニューをお選びください。
口元のくすみや黒ずみをセルフケアで治す方法は？
口元のくすみや黒ずみを改善する方法を5つ解説します。
紫外線ケア
口元のくすみを改善するためには、紫外線対策が特に大切です。口元は塗り残しやよれが多いパーツなので、日焼け止め効果のあるアイテムを慎重に塗ってください。
唇にはUVカット機能のあるリップクリームを使用し、紫外線を予防します。口元を日光から守るためには帽子やマスクの使用もおすすめです。長時間マスクを着用していると口元のメイクがよれやすくなるため、日焼け止めの塗りなおしも大切です。
保湿ケア
保湿効果の高いスキンケア製品を取り入れ、乾燥しないように注意してください。口元専用のフェイスパックを使用するのも良いでしょう。 保湿成分でおすすめなのはセラミドです。
セラミドは水分保持力に優れており、くすみのケアに効果的です。肌がテカりやすい混合肌の場合は、さっぱりとした使用感の基礎化粧品を選び、セラミドを含む乳液やクリームを選択することをおすすめします。肌が乾燥しやすい乾燥肌の場合は、セラミドだけでなく、油分を補給することが重要です。
ホホバオイルやミネラルオイルなどの保湿成分が含まれている基礎化粧品を選ぶと、肌を保護できます。
口周りのシェービングを見直す
鼻の下を含めて口周りのムダ毛の処理をしている方も多いのではないでしょうか。頻繁な自己処理は肌表面を削り、くすみの原因となります。
頻繁に自己処理を行っている方は、シェービングの頻度を今よりも減らし、シェービングにカミソリではなく電気シェーバーを使用してください。
電気シェーバーは肌表面に歯が当たりにくいため、角質が削られてしまうのを防げます。 自己処理が面倒な方は、口周りの脱毛もおすすめです。
肌に良い食生活を取り入れる
まずは糖質の過剰摂取を控え、肌の糖化による黄ぐすみやくすみを予防します。食事の最初に野菜やきのこを摂ると、糖の消化と吸収を遅らせることが可能です。
また、野菜は繊維質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、肌にとって重要な栄養素を摂取できます。食事の質は、肌の水分量にも関係します。皮膚の水分量をアップする食材として、人参や納豆などの、オメガ3脂肪酸がおすすめです。
オメガ3脂肪酸は魚やナッツ類も多く含まれています。そして、肌の水分保持には水分補給も無視できません。 利尿作用のあるカフェイン飲料や糖分の多いジュースは、逆に乾燥や肌の糖化を招いてしまう可能性があります。水分補給としては、水や白湯がおすすめです。
タバコとカフェインの過剰摂取は、血流を阻害し肌に栄養が届きにくくなります。過剰摂取を控え、できる限りの禁煙を心がけてください。
肌に優しいメイクとスキンケア
刺激の少ないメイクとスキンケアを取り入れることも大切です。強い成分のスキンケアは肌への刺激となり炎症を引き起こした結果、色素沈着となるリスクがあります。スキンケアで刺激を感じやすい肌の方の場合は、アルコールや高濃度ビタミンCが含まれているアイテムを避け、低刺激性のスキンケアアイテムを使用してください。
落ちにくいメイクをゴシゴシこすって落としていると、摩擦による色素沈着を引き起こします。特にまぶたや目の下、唇は落ちにくいメイクアイテムを使用する頻度が高く、皮膚も薄い部位です。そのためクレンジング時の刺激を受けやすく、くすみや色素沈着が起こりやすくなります。
落としやすいメイクアイテムやポイントリムーバーを取り入れて、クレンジングの際に過剰にこすらないように注意してください。
日々のセルフケアには要注意
患者さまの中には、「セルフケアはやればやっただけ良い」と間違った認識を持った方もいらっしゃいます。
確かにセルフケアはご自身の肌や体の状態をキープするのにとても大切ではありますが、何事もやりすぎは禁物です。 よくやりがちな間違ったセルフケアを2つ紹介します。
マッサージも要注意
セルフケアで顔のマッサージをする方も多いですが、くすみや色素沈着の原因となるため注意が必要です。カッサや美顔ローラーを使用する際、強くこすったり、押しすぎたりすると肌に摩擦が生じ、色素沈着が残る可能性があります。
長時間の使用も肌に負担がかかり、くすみや色素沈着の原因になることがあります。適切な使用時間を守り、肌への負担を最小限に抑えてください。 スキンケアに使う道具を清潔に保つことも必要です。不衛生なまま使用すると、雑菌により吹き出物や炎症を引き起こし、色素沈着の原因となります。
道具を使わず、指でマッサージする際も強く圧力をかけたり引っ張ったりしないことが大切です。
くすみに有効な角質ケアは優しい成分で
過度な角質ケアは、肌表面を傷つけてしまい、余計にくすみや色素沈着を引き起こすリスクがあります。セルフでのピーリングは、1～2週間に1回ほどの使用が適切な頻度です。
角質をオフした後は十分に保湿しましょう。肌が柔らかくなり、キメが整ってトーンアップする効果が期待できます。 ピーリングやスクラブが強いと感じたら、角質ケア成分を配合したふき取り化粧水でケアするのもおすすめです。
スキンケアに取り入れたい美白成分
くすみや黒ずみの改善が期待できる成分をおさえておきましょう。 代表的なものは下記の3つです。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体はビタミンCの安定した形で、肌への浸透性が高く、刺激が少ないために広く使用されている美白成分です。
主な働きは、メラニンの生成を抑制し、既存のシミやくすみを薄くすることです。
また、ビタミンC誘導体は抗酸化作用もあり、肌を健康に保つ役割があります。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、肌の色素沈着を防ぐために使用される美白成分です。
特に、メラニンの過剰生成をブロックし、肌のトーンを均一にする効果があります。
シミやくすみの改善に効果的で、肌の透明感を高める役割があります。
トラネキサム酸は、メラニンの蓄積を減少させることでくすみの改善をサポートします。
アルブチン
アルブチンは、天然の成分で、メラニンの生成を抑えてくすみを軽減するために使用される美白成分です。
アルブチンは比較的穏やかな成分で、敏感な肌の人でも使用できることが多いです。
効果的なくすみケアに適しており、シミや肌のトーン不均一を改善する助けになります。
これらの美白成分は、美白化粧品やスキンケア製品に含まれており、継続的な使用によってくすみの改善や肌の明るさをサポートします。
ただし、肌タイプや個人の肌への反応は異なるため、製品を選ぶ際には自分の肌に合ったものを見つけることが重要です。