顔のくすみがひどい人必見!原因と治し方
「ファンデーションの色が合わなくなった」
「常に疲れて見える」
そう悩んでいる方は、くすみが原因かもしれません。
一言でくすみと言っても種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
くすみが気になるからと言ってやみくもにマッサージやいつもと違うスキンケアを取り入れると、くすみが悪化し、さらなる肌トラブルの原因にもなりかねません。
この記事では、くすみの種類別に、原因と治し方を詳しく解説しています。
「なんとなく顔がくすんでいる気がする」という方や「透明感のある肌をキープしたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
黄色いくすみは糖化型
黄ぐすみは、肌の色が変化して黄色く見える現象であり、主な原因が「糖化」です。
糖化は、体内の余分な糖質とタンパク質がくっつき、変色してしまう現象です。
糖化によって生成されるAGEs(終末糖化産物)は褐色で、このAGEsが肌に蓄積されることで黄ぐすみやシミの原因になります。
AGEsは肌のコラーゲンやエラスチンと結合し、肌の弾力や伸縮性を奪い、たるみやシワも引き起こす可能性があります。
ジャンクフードやスイーツ、炭水化物の多い食事が好きな人は、糖化のリスクが高まるので注意が必要です。
糖化を早める原因は、糖質の多い食事、特に果糖の過剰摂取です。
果糖はフルーツやジュース、アイスクリームに多く含まれているので、お菓子やフルーツが好きでよく食べる方は黄ぐすみが起こりやすくなります。
また、急激な血糖値上昇も糖化を促進します。
早食いの方や炭水化物を多くとる方は、糖化を引き起こしやすいのです。
青色系のくすみは血行不良型
青いくすみの原因は血行不良です。
血液が滞ると、血管の透明度が低下します。
本来は血液が酸素を含んで鮮やかな赤色なのですが、血流が滞ると酸素供給が不足し、血液が酸素を失うことで青く見えるようになります。
これが青いくすみの原因となります。
血行不良の原因は例えば下記のようなものがあります。
・ストレス
・鉄分不足による貧血
・冷え
・運動不足
これらが複合的に血行不良を引き起こし、顔色が青白く見える原因となります。
茶色系のくすみはメラニン型
茶色いくすみはメラニンによる色素沈着が原因です。
メラニンは肌の中で生成され、紫外線や摩擦、ストレスなどの刺激に対する一種の自己防御反応として増加します。
通常、メラニンは肌の表面に出て、古い角質とともに体外に排出されます。
しかし、ターンオーバーが正常でない場合やメラニンの過剰生成が続くと、メラニンが肌に残り、くすみが生じます。
メラニンの過剰生成の主な原因は紫外線ですが、摩擦もメラニンの過剰生成を引き起こします。
摩擦が刺激となり、肌を防御しようとメラニンが生成されるためです。
グレー色系のくすみは乾燥型
顔がグレーに見えるくすみの原因は乾燥です。
まず、乾燥により水分が低下し、肌のバリア機能が低下するとキメが乱れてカサつき、透明感が失われます。
さらに肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、古い角質が排出されにくくなり、肌が厚くなってくすみの原因となります。
そして、乾燥によって毛穴が開き、影になって見えるのもグレーにくすんで見える原因となります。
肌がカサついたり粉を吹いている状態で顔がくすんでいる場合は、乾燥によるくすみと考えてよいでしょう。
赤いくすみは炎症型
赤いくすみの原因は毛細血管の拡張です。
肌のバリア機能が低下すると、外部からの刺激に対する防御が弱まり、炎症が引き起こされます。
これにより、血管が拡張し、肌が赤く見えます。
主な原因は外的刺激やストレス、不規則な生活習慣です。
また、寒暖差や精神的な緊張、またはニキビによる炎症が毛細血管の拡張を引き起こし、顔が赤く見える場合もあります。
特に寒暖差が激しい季節や、エアコンの風に直接さらされると赤いくすみが起きやすくなります。
顔のくすみがひどい人の治し方
くすみの種類によって治し方や予防法が異なります。それぞれのくすみの治し方を詳しく解説します。
黄ぐすみの治し方
黄ぐすみを治すには、肌の糖化を防ぐことが必要です。
具体的には、余分な糖質を摂らず、急激な血糖値上昇を抑える食生活を取り入れます。
1日に摂取可能な糖質は1日に必要な総エネルギー摂取量の50~65%とされています。
つまり、1日の総カロリーの65%を超えると糖質を取りすぎていると言えるでしょう。
下記のような方は糖質を摂りすぎている可能性があるため、今食べている量より減らすことを心がけます。
・白米を何杯も食べる
・パンが好きでよく食べる
・間食が多い
・ジュースを飲む習慣がある
食事の際にご飯(炭水化物)から食べ始める方や、パスタや丼などほとんどが炭水化物で構成されているメニューを好む方は急激な血糖値上昇を招きやすいです。
サラダや汁物を最初に食べ始める、副菜を用意するなども工夫しましょう。
青色系のくすみの治し方
青いくすみの改善には、血流を促す生活習慣を取り入れることが有効です。
血流を促すには下記の習慣を取り入れるとよいでしょう。
・ストレス管理
・有酸素運動
・身体を温める
・リンパの流れを促す
・睡眠
ストレスは血管を収縮させます。
もし日常の中でストレスが多いと感じていて、根本からストレスの原因を解消することが難しい場合は深呼吸や瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか。
これらは副交感神経を優位にしリラックスを促すとされています。
ストレスホルモンの分泌を抑制して血管の収縮を和らげます。
有酸素運動は心臓と血管の働きをサポートし、血行を良くします。
ウォーキングや水泳などが適しています。
温かい飲み物・食事や温かいお風呂は体温を上げ、血行を促進します。
冷えからくる血行不良を予防します。
軽いリンパドレナージュマッサージは余分な液体を排出し、血行を促進します。顔や首のマッサージも有効です。
他人の手でほぐしてもらうことは、リラクゼーションにもなりますよね。たまにサロンなどでマッサージを施してもらうことはストレスの軽減にも役立って一石二鳥です。
睡眠不足は身体の緊張を招き血行不良に陥ります。
質の良い睡眠をとることで体がほぐれ、ストレスも溜まりにくくなります。
寝る前のスマホや考え事をやめて十分な睡眠を取りましょう。
茶色いくすみの治し方
茶色いくすみを改善するには、紫外線対策と肌を刺激しないことがポイントとなります。
紫外線はメラニン生成の主な原因となります。
季節を問わず、外出時には日焼け止めを使用し、帽子や長袖などで肌を保護することが有効です。
美白成分が含まれたスキンケアアイテムを取り入れるのも良いでしょう。
メラニンの生成を抑制し、くすみの軽減が期待できます。
ビタミンC誘導体やアルブチンなどが配合されている製品を選ぶと良いでしょう。
洗顔やスキンケアの際には、刺激にならないよう肌を優しくこすることが重要です。
指の腹を使って軽くマッサージするように洗顔すると、刺激を最小限に抑えられます。
スキンケアも手のひら全体を使って肌に押し当てるように化粧品を塗布します。
シミ予防に効果的な食品を取り入れることもおすすめです。
ビタミンB1とB6は肌のターンオーバーを促進し、シミやくすみを予防する働きがあります。
・ビタミンB1は「豚肉」「穀物類」「鶏肉」「大豆」「いも類」
・ビタミンB6は「サーモン」「豆腐」「バナナ」「アボカド」「ナッツ類」「ほうれん草」
に多く含まれています。
グレーに見えるくすみの治し方
グレーっぽいくすみの改善方法は乾燥予防です。
クリームや乳液で保湿を徹底します。
特に「自分はオイリー肌」と考えている方は、乾燥する秋・冬でもジェル状の保湿剤を使ったり、こっくりしたクリームを敬遠したりする傾向にあります。
外気が乾燥すると、自覚していなくても肌は乾燥しているものです。保湿に特化したアイテムを取り入れるようにしましょう。
スキンケアで保湿を頑張っても乾燥する方は、洗顔やクレンジングを見直すと良いかもしれません。
余分な皮脂を取りすぎている可能性があるため、ミルククレンジングに変えたり、ダブル洗顔をやめてみるのも1つの手段です。
熱いお湯は必要な油分を取り去ってしまい、肌の乾燥を招きます。
お風呂の後はボディも保湿して、家事の際は手袋を着用するなど工夫しましょう。
赤いくすみの治し方
赤いくすみは肌のバリア機能を強化することと、刺激を予防することで改善が期待できます。
まず、敏感な肌に合った保湿剤を使用してバリア機能をサポートします。
炎症が起きている肌を保湿したい場合はワセリンがおすすめです。
余分な成分が入っていないので、肌に刺激になりにくいアイテムです。
また、ターンオーバーの乱れもバリア機能の低下を招きます。
週に1回程度の角質ケアで肌を柔らかく保ち、古い角質の排出が正常に行われる肌をキープします。
エアコンや空調の風は刺激になり、バリア機能の低下を招きます。風が直接肌に当たらないよう工夫しましょう。
肌を温めて血流をよくするとさらなる赤みを引き起こします。炎症を起こしている場合は鎮静系のスキンケアで炎症を抑えることが大切です。
くすみは美容皮膚科で改善
医療機器や薬剤を用いた美容治療は、効率的にくすみにアプローチできます。
それぞれのくすみの原因に直接働きかける治療を選べば、くすみのない透明感のある肌を取り戻せる期待が高まります。
QスイッチYAGレーザー
QスイッチYAGレーザーは、532nmと1064nmの波長のレーザーを色素沈着にピンポイント照射することで、くすみやシミにアプローチする治療です。
1ショットで強力なレーザーを照射するため、特定のくすみにピンポイントで効果が期待できます。
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レーザートーニング
レーザートーニングは、Qスイッチヤグレーザーと呼ばれるレーザーを照射し、メラニンの排出やコラーゲンの生成を促す治療です。
レーザートーニングではQスイッチヤグレーザーを用い、皮膚全体に均等に微弱なレーザー光を照射するため、広範囲に広がるくすみの改善も期待できます。
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フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)を使用して肌に特殊な光線を照射することで、シミやそばかすなどの原因となるメラニン色素や赤みの原因となるヘモグロビンにアプローチし肌トラブルを改善する治療です。
メラニンに対する光の作用により、シミが薄くなり、肌のトーンが均一になります。
また、赤みの原因となるヘモグロビンにもフォトフェイシャルが効果的です。
血管が拡張している箇所や赤みが軽減され、赤みの改善が期待できます。
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外用薬 ハイドロキノンとトレチノイン
ハイドロキノンとトレチノインの外用薬(塗り薬)もくすみ治療に有効です。
メラニンの生成を調整し、新しい肌をつくるサポートをする薬です。
ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を抑制することでくすみやシミを軽減します。
メラニンの生成を阻害し、既存のメラニンを分解する働きがあります。
トレチノインはビタミンA誘導体で、表皮のターンオーバーを促進し、新しい細胞の生成を促します。
これらを期間を定めて休薬期間を設けながら使用すると、くすみの和らいだ健康な肌に少しずつ生まれ変わっていきます。
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くすみをカバーするメイク
くすみを治す生活習慣をお伝えしましたが、体質や肌質を改善するには時間が必要です。
今すぐにくすみを消したい方のために、くすみをカバーするメイク方法を解説します。
下地
下地はくすみと反対色のベースアイテムをくすみの気になる場所に伸ばします。
・黄くすみは「ブルー」
・青くすみには「ピンク」
・茶色くすみには「オレンジ」
・グレーくすみには「パープル」
・赤くすみには「グリーン」
指で伸ばすと厚塗りとムラの原因となるため、ブラシで伸ばすのがおすすめです。
コンシーラー
コンシーラーも厚塗りせず、ブラシで伸ばす程度で十分です。厚塗りは余計に肌がくすんで見える原因となります。
色味は白すぎると浮いてしまうため、肌の色と同系統の肌色を選ぶとよいでしょう。少しオレンジがかった色味だと白浮きせず肌になじみます。
目の下のくすみには目と頬の間全体に細かいパール系のハイライトを入れるとくすみが飛んで肌が明るく見えます。
ファンデーション
ベースでくすみ対策をしたのでファンデーションは薄く延ばす程度で十分です。
ファンデーションを厚塗りすると透明感が消え、くぐもった印象の肌になります。
化粧直し
化粧直しの際は、油分をティッシュで取った後、ハイライト効果のあるパウダーを薄くはたくと明るい肌が蘇ります。
再度下地やファンデーションを厚く延ばす必要はありません。さらに肌がくすんでしまいます。
まとめ
顔のくすみには、様々な種類や原因があげられます。そのためくすみの種類によっても改善方法は異なります。
自分のくすみの原因をしっかりと見極め、適切な治療を選択しましょう。
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