顔イボのレーザー治療|機器の種類と特徴・治療経過やダウンタイムを解説【医師監修】
もくじ
Toggle顔イボのレーザー治療を正しく理解するために

「顔の小さなイボ、レーザーでサッと取れるのかな……?」 こんなお悩み、ありませんか?
顔のイボ治療で「レーザー治療」という言葉をよく耳にしますよね。治療が早く終わって、あとが目立ちにくいため、人気の治療法です。
ただ、レーザーならどんな顔イボでも解決、というわけではないんです。
イボの種類や深さ、肌質やできた場所によって、向いている治療・向いていない治療がありますし、使う機器にもそれぞれ「特徴」があるんです。
このページでは、受診前に知っておくと安心な基礎知識を、できるだけやさしい言葉でまとめました。
レーザー治療の仕組みの説明から、受診から処置までの流れ、ダウンタイムの目安、合併症や色素沈着の予防まで、丁寧に説明していきますので、ぜひ治療の参考にしてくださいね。
顔イボのレーザー治療の基本
レーザーは「狙った部分だけを取り除くことができる道具」です。 レーザーを使えば、10分の1mm単位で狙ったところだけを正確に削ることが可能です。
では最初に、どうしてレーザーでイボが治療できるのか、そのしくみについて解説していきます。
顔イボのレーザー治療のしくみ
レーザー治療とは、「光によって熱エネルギーを生み、目的の組織だけを選んで破壊する」医療技術です。
出力や照射範囲の調整によって「ごく小さな範囲だけ」を狙ったり、「特定の色だけ」を狙って破壊することが可能になります。
たとえば、炭酸ガス(CO2)レーザーは、盛り上がったイボやほくろなど「立体的な組織」を削るのに向いたレーザーです。
イメージとしては、表面の盛り上がりを微細に削り取る、ヤスリや砂消しゴムのような働きをします。

一方、Nd:YAG(ネオジムヤグ)レーザー、色素(ダイ)レーザーなどはメラニンやヘモグロビンといった「特定の色(色素)」だけを狙って破壊するタイプの機器です。
例えるなら、消しゴムで狙った色だけを消すような作用があり、シミやそばかす、赤みの治療によく使われます。
血管や色素に関わる症状には有効ですが、盛り上がったイボそのものを削る治療には向いていない機器と言えるでしょう。
顔イボのレーザー治療に使う機器
レーザーの機種ごとに、さまざまな特徴があります。どの機器が合うかは、病変の主な成分(角質、血管、真皮の増殖など)や深さ、部位、肌質によって変わります。

ここでは、顔イボ治療で使われるレーザーの特徴について解説していきます。
※以下では、フラルクリニックでは提供していないレーザー治療についても記載しています。当院で提供している顔イボ治療についてはこちらのページをご覧ください。
炭酸ガス(CO2)レーザー
水に強く吸収される性質があり、表皮から真皮浅層までを蒸散させながら整えるのが得意なレーザーです。
止血作用もあるため、にじむ程度の出血に収まります。
小さく盛り上がったイボや、境界がはっきりした良性のイボに向いています。

出力の設定が強すぎると周囲に熱が広がりやすいので、出力と照射時間を最小限にし、必要に応じて照射面積を限定して使います。
金属保護具で目を確実に守り、煙(レーザープルーム)を吸引しながら照射していきます。
向いている症例
脂漏性角化症の一部、軟性線維腫の付け根処理、表層の取り残し調整など。
注意したい部位
色素沈着が出やすい肌質、まぶた近くの薄い皮膚、鼻先など瘢痕化(はんこんか)しやすい部位。
フラクショナルタイプ(ベタ塗り治療)が顔イボ治療には最適
炭酸ガスレーザーを使うと、「切る・削る」という治療ができます。
さらに、通常の炭酸ガスレーザーと比べて、フラクショナルタイプ(ベタ塗り)治療ができると、より
・安全に
・傷になりにくい
・キレイに
イボなどの治療がおこなえます。
| 炭酸ガス(CO₂) レーザーの種類 | 通常のCO₂ | フラクショナル (ベタ塗り) | フラクショナル (点々) |
|---|---|---|---|
| 治療の特徴 | 深い | 浅く薄く 均一に削る | ベタ塗りより さらに点状に削る |
| 例えるなら | キリで 深く穴をあける | かんなで 薄く削る | スプレー状に 薄く削る |
| 治療できる大きさ | 1cmほど | 顔全体が可能 | 顔全体が可能 |
| 治療後のケア | 軟膏やテープを 1〜2週間貼る | 軟膏やテープを 1週間ほど貼る | 塗り薬を 数日程度 |
| 治療部位のメイク | × 1〜2週間不可 | × 1〜2週間不可 | ◎ 翌日からOK |
| 治療できる症状 | ほくろ | イボ 深いニキビ跡 脂腺腫 | 毛穴改善 毛穴の引き締め ニキビ跡 治りにくいニキビ リストカット跡 小じわ 目もとのたるみ キズ痕 テカリ(皮脂が多い) 肌のハリを出す |
FLALU(フラル)クリニックでは、顔イボ治療におすすめのフラクショナルタイプの炭酸ガス(CO2)レーザーを導入しております。詳しくは、下記のページをご覧ください。
YAG(ヤグ)レーザー
YAGは結晶素材(Yttrium Aluminum Garnet)の総称で、結晶に混ぜる元素で波長と性質が変わるレーザーです。
中でも Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザーは、表皮のごく浅い層を精密に削ることに適したレーザーです。

熱の広がりがきわめて少ないため、組織への負担が小さく、治癒も早いという特徴があります。その性質から、次のような顔や首のイボ治療でCO2レーザーに次いで用いられることが多いレーザーです。
・脂漏性角化症(老人性イボ)
・軟性線維腫(アクロコルドン、スキンタッグ)
・首・顔まわりに多くできた小さな突起
向いている症例
表面に盛り上がった小さなイボ(顔・首)、形状を精密に整えたい部位、ダウンタイムや色素沈着を最小限にしたいケース。
注意したい部位
非常に深いイボ、血管が深部で関与する病変、厚い角質に覆われたウイルス性のイボ。
一方、Nd:YAG(ネオジムヤグ)レーザーは皮膚の深い層まで到達し、表面を削るのではなく、血管やメラニンに熱を与えて凝固させるレーザーです。

そのため、一般的に顔の表面にできたイボの治療では第一選択にはなりづらく、以下のようなケースのイボに有効です。
・血管成分が関与する再発を繰り返すイボ
・足裏など根が深いイボ
・ウイルス性疣贅の難治例
向いている症例
足裏などの難治性イボ、再発しやすい部位への熱凝固
注意したい部位
表面の微細整形、血管が多く出血しやすい部位、強い日焼け肌
色素(ダイ)レーザー
メラニンやヘモグロビンなど「色の成分」を標的にするレーザーです。
茶色い盛り上がりそのものを削って取ることはできないため、単純な茶色のイボに対しては第一選択にはなりません。
一方で、顔のイボの中でも赤みや血管成分の関与が強いタイプでは、表面を処置したあとに色素レーザーを補助的に組み合わせることで、赤みを整えたり、仕上がりをよりなめらかに整えられる場合があります。

照射の目的は、色ムラの改善や赤みのコントロールで、病変そのものを物理的に削る働きはありません。
向いている症例処置後に残る赤みの軽減、血管成分が目立つ病変の補助治療、色ムラの調整
注意したい部位最近強く日焼けした肌、炎症が残っている肌
| 項目 | 炭酸ガス (CO₂)レーザー | Er:YAG レーザー | Nd:YAG レーザー | 色素(ダイ) レーザー |
|---|---|---|---|---|
| 波長 | 10,600nm (赤外) | 2,940nm (赤外) | 1,064nm (近赤外) | 585–595nm (可視・黄色) |
| 主な照射対象 | 水 (細胞内水分) | 水 (表皮浅層の水分) | ヘモグロビン メラニン(深部) | ヘモグロビン |
| 作用機序 | 水に強く吸収 → 組織を蒸散・切除 (アブレーション) | 水に極めて強く吸収 → ごく浅い層をミクロン単位で 蒸散(アブレーション) | 熱を深部まで到達させ、 血管・毛包・メラニンを熱凝固 | 血管(ヘモグロビン)を 選択的に熱凝固 → 病変への血流を遮断 |
| 特徴 | 蒸散力が高い・止血作用あり 短時間でボリュームを減らせる | 熱拡散が非常に少なく、 周囲へのダメージが少ない 形状を精密に整えやすい | 深達性が高い(数mm) 深部の血管や根の深い病変に有効 再発抑制に用いることがある | 跡残りが比較的少ない 赤み主体の病変に適する 色ムラの微調整にも |
| ダウンタイム | 赤み・かさぶた: 数日〜2週間 | 赤み・薄いかさぶた: 数日〜1〜2週間 | 腫れ・赤み・ 一時的な色調変化: 1〜2週間 | 赤み: 数日〜1週間程度 |
| メリット | 即効性・確実性が高い 一度でしっかり減らせる | 仕上がりがなめらか 跡残りや色素沈着が少ない | 深部に届きやすい 難治性・再発性のイボに有効 | 跡残り・色素沈着が少ない 赤み・血管主体の病変に有効 |
| デメリット/リスク | 炎症後色素沈着 瘢痕の可能性 | 高出力では凹みや 色調変化のリスク | 痛み・腫れ・内出血が出やすい 過照射で色素沈着リスク | 効果が緩やか 複数回照射が必要 |
| 代表的な機器 | UltraPulse/ SmartXide/ AcuPulse | ACTION II/ Fotona SP Dynamis | GentleYAG/ Fotona SP | Vbeam/ Cynergy |
顔イボの治療については、様々な機種を試しました。
その中でも期待が高かったのは…フォトの機械(1色のレーザーではなく、幅広い波長の光をフラッシュのように当てる機械)を使って、顔イボ治療をする方法です。
「フォトの光が黒色に吸収される」ことを応用して、イボ自体を黒く着色し、フォトを照射して除去する…そんな海外症例を聞いてトライしましたが、残念ながら結果はうまくいきませんでした。
色々と検証した結果、顔イボに対しては現在の「スキャナー付き炭酸ガスレーザー」での治療が最適と判断し、導入しています。実際に治療をお受けいただいた患者さまからはとても好評で、喜んでいただいています。

顔イボのレーザー治療の流れ
レーザーの原理と種類がわかったところで、次は顔イボのレーザー治療の全体像をつかんでいきましょう。
受診から治療、アフターケアまでのおおまかな流れについてご紹介していきます。

1. 体質と、良性のイボかどうかのチェック
一人ひとりの体質や肌の状況を確認した上で、顔イボを拡大鏡で観察し、悪性が疑われる場合など気になる所見があれば先に生検(組織検査)へ。
2. 顔イボのタイプと深さを見極める
顔イボの種類・位置・深さ、色素や血管の関与までを整理します。ここで、治療方針が決まってきます。
3. 治療法の選択
一人ひとりの状況に合わせて、最適な治療法を提案。レーザー治療に進む場合は、医師からしっかりと説明を行います。
4. 必要最小限の刺激で処置
できるだけ痛みと刺激を抑えて治療を行います。出力や照射範囲などの細かな条件も、個別に調整します。
5. テープ留め、アフターケア
照射が終わったら、患部を保護するため1週間〜10日ほどテープを貼って擦れ予防。
洗顔・入浴・メイクの再開は医師からの指示をしっかりと守るようにして、特に紫外線はしっかり回避しましょう。
6. 落ち着いた頃に仕上がりチェック
およそ4〜12週で赤みや質感、色のなじみを確認。必要なら相談の上、間隔をあけて再照射し肌を細やかに整えていきます。
では、ここで説明してきた治療の過程をなぞりつつ、顔イボのレーザー治療について順番に解説していきます。
顔イボのレーザー治療を受ける前に確認しておきたいこと
顔イボのレーザー治療にあたって、医師が最適な治療法を提案するにはしっかりとした診断と事前確認が欠かせません。
顔イボのレーザー治療を考えている方は、以下の項目について回答できるよう、受診前に準備しておいてください。

・体質について
ケロイドができやすいか、色素沈着が出やすいか、保護テープや金属にかぶれないかを確認します。
これらは出力や回数、術後の保護方法を決める手がかりになります。
・ふだん飲んでいるお薬
抗凝固薬や抗血小板薬は出血のしやすさに影響します。レチノイドやステロイド、免疫を抑える薬は創傷治癒や感染リスクに関わります。
休止の可否は自己判断をせず、必ず主治医と相談します。
出血がコントロール可能であれば、休薬せずに施行することもあります(主治医と連携して判断します)。
・肌質や日焼け歴、紫外線の当たり方
肌質、直近の強い日焼け、屋外での仕事や運動の有無をうかがいます。
炎症後色素沈着のリスクを見積もり、必要なら時期をずらしたり、より穏やかな設定を選びます。
・これまでのホームケア
レチノールやトレチノイン、ピーリング剤、強めのスクラブ、美顔器のハイパワーモードを使っていないかを確認します。
刺激の強いケアは一定期間お休みし、肌を整えてから受けると安全性が高まります。
顔イボのレーザー治療の適応と注意が必要なケース
ここから、具体的な顔イボのレーザー治療について解説していきます。
まず、どんな顔イボにレーザーが向くのか、注意や見送りになるケース、先に生検(組織検査)を考える際の目安について、医師が何を見て可否を判断しているのか、概要を説明していきます。
また、顔イボの中には、まず切除や病理検査で診断をつけてから方針を決めるべきものも含まれます。
形・色・大きさの変化が目立つ場合は、レーザーよりも精密な検査が優先されることも頭の片隅に入れておいてください。
・顔イボのレーザー治療が向いている例
表面に近い浅い層にある良性の顔イボで、輪郭がくっきりしているタイプは、レーザーと相性がよい傾向があります。
仕上がりやダウンタイムの面でも、適応になりやすい代表例です。
・顔イボのレーザー治療が注意や見送りになる例
悪性が疑われるサインがある顔イボの場合や、ケロイド体質の方、強い日焼け直後、湿疹や感染を起こしている部位などは慎重に判断します。
また、妊娠中は機種によって使えないものがあり、美容目的の施術は多くの医院で見合わせます。
さらに、抗凝固薬・免疫を抑える薬など内服中のお薬によっても方針が変わるため、最終的な可否は担当医と個別にすり合わせて決めていきます。
・顔イボのレーザー治療前に生検(組織検査)を考えるケース
左右非対称、境界がギザギザ、色にムラがある、短期間で急に大きくなった、出血が続くといった変化が見られる場合は、悪性の顔イボのサインである可能性もあるため、先に生検などによる精密な判定が必要となります。
「あれ、これって本当にイボ…?」と、ちょっとでも不安に感じた時は、お気軽に皮膚科クリニックにご相談ください。
イボの治療を行っていない、一般皮膚科でも大丈夫。もちろん「診断だけ」のご希望でも問題なしですよ。
「悪性が心配」「これは何ですか?」など、聞きたいことを、納得できるまでしっかりと医師に相談してくださいね。
顔イボのレーザー治療と他治療の選択
次に、先ほどの顔イボのレーザー治療の可否を前提に、顔イボの種類ごとの最適な治療法について解説します。

同じ顔イボでも、できる原因や深さ、肌への影響がそれぞれ異なり、選ぶべき治療法も変わります。レーザーが第一選択になるものもあれば、別の治療法が適している場合もあります。
ここでは代表的な顔イボのタイプ別に、医師がどのように治療を組み立てていくかをわかりやすくご紹介していきます。
脂漏性角化症(老人性イボ)
肌の表面に「乗っている」ような浅いできものなので、炭酸ガスレーザー(CO2)で浅く整えるのが基本です。
数が多い場合は、部位や肌質に応じて冷凍凝固を併用することもあります。
扁平疣贅(へんぺいゆうぜい:ウイルス性イボ)
額や頬に小さく平たいポツポツが多発しやすいタイプ。刺激で悪化や拡大を招くことがあるため、顔ではまず外用治療(例:レチノイドなど)を検討します。
冷凍凝固やレーザー治療は、うつり広がりや色素沈着のリスクを見ながら必要時にだけ慎重に行います。
軟性線維腫(アクロコルドン、スキンタッグ)
顔よりも、首まわりなどに出る柔らかい小さなイボです。形や数に合わせて、レーザー治療のほか、医療器具を用いたコールドメス法、剃除、電気乾固などを用いて対応します。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
目元などにできる白い小粒のふくらみです。
洗顔やスキンケアでは取れないため、細い針で小さな穴を開けて中身をやさしく排出するのが標準です。
レーザーのみで無理に削ると過度になりやすいため、必要性を見極めるのも大切です。
汗管腫(かんかんしゅ)・脂腺増殖症
皮膚のやや深い層が関与するため、無理に取り切るのではなく目立つものを選んで減らす方針が現実的です。少しずつ浅く削る方法を中心に、必要に応じて色素レーザーを組み合わせることもあります。
取り過ぎは瘢痕や色の変化につながるため、段階的に慎重に行います。

様々な症状や治療法についてご紹介しましたが、実際の治療では、患者さまのご希望や肌質を踏まえながら、医師と相談のうえで最適な方法を一緒に決めていきます。
顔イボのレーザー治療の経過写真
ここでは、実際に顔イボのレーザー治療を受けた方の施術前、施術後の写真と、副作用や費用について解説していきます。
顔イボ治療の参考として、ぜひチェックしてください。

施術名
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
施術の説明
レーザーにより、イボを除去する治療です。
施術のリスク・副作用
発赤、痛み、表皮剥離、くぼみ、色素沈着、色素脱失、内出血、傷跡の可能性があります。
施術の価格表示
22,000円

施術名
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
施術の説明
レーザーにより、イボを除去する治療です。
施術のリスク・副作用
発赤、痛み、表皮剥離、くぼみ、色素沈着、色素脱失、内出血、傷跡の可能性があります。
施術の価格表示
11,000円
顔イボのレーザー治療で起こりうる副作用と対処法
レーザー治療は顔イボの改善に有効な一方で、治療直後から数カ月のあいだに、いくつかの副作用が生じることがあります。

多くは一時的で適切なケアで落ち着きますが、まれに長引くことも。 ここでは発生時期ごとに現れやすい症状について、解説します。
治療直後から数日以内に出やすい症状
照射部位に赤みや軽い腫れ、ひりつき、にじむような出血点が見られることがあります。これは皮膚がミクロレベルでダメージを受けたサインで、多くは時間とともに落ち着いていきます。
ただし、痛みが増して熱感が強くなったり、膿が出る、じくじくが広がるといった変化があれば、感染の可能性があるため早めの受診が安心です。
数週間〜数カ月後に出やすい変化
炎症後色素沈着によって一時的に色が濃く見えることがあります。
体質や紫外線刺激の影響を受けやすく、自然に引いていくケースが大半ですが、肌質によっては白抜け(色素脱失)や赤い小さな盛り上がり(肉芽)、質感のわずかな変化が残ることもあります。
また、治癒の過程でごく小さな白い粒(稗粒腫:はいりゅうしゅ)が出ることもありますが、多くは後日、皮膚科にて簡単な処置で除去できます。
まれに、凹みや盛り上がりの瘢痕、持続する赤み、同部や周囲での再発がみられることもゼロではありません。
顔は血流がよいため、特に頬〜鼻周りは赤みが残りやすく、2〜3カ月かけて退いていくこともあるため、医師と共に落ち着いて経過を見守っていきましょう。
治療後に赤みが残った時に、焦ってあれこれケアすることはむしろ逆効果!
刺激せず、いじらず待つことが一番の治療方法です。
「時間」こそが赤み改善の特効薬。肌の自然な回復力を信じて、じっくりと様子を見守るようにしてください。
顔イボのレーザー治療のダウンタイムとケアの目安
上記のような肌の変化を最小限に抑えるには、照射後の数日〜数週間をどう過ごすかがカギになります。

部位ごとの回復スピードを踏まえつつ、避けたいスキンケア、紫外線対策を守るだけで、仕上がりは確実に安定します。
ここからは、ダウンタイムの目安の期間と、その間に気をつけたいスキンケアについて解説していきます。
顔イボのレーザー治療後のダウンタイムのおおよその目安
顔イボのレーザー治療のダウンタイムの目安は1週間前後です。最初の数日は赤みやひりつき、軽い滲みが出やすく、4〜7日あたりでかさぶたが乾いてきます。
そのかさぶたが自然に浮いて取れるのを待ち、剝がそうとしないことが重要です。
早く剝がすほど色素沈着や質感の乱れのリスクが上がってしまいます。
顔イボのレーザー治療後のスキンケアの基本
傷口の表面に新しい皮膚の膜ができるまでワセリンなどで薄く保護し、必要に応じて保護テープで擦れを防ぎましょう。
メイクや洗顔の再開時期は医師の指示に従い、最初はクレンジング負荷の少ない製品から段階的に戻すと安心です。
洗顔や入浴は、泡でやさしく触れる程度から再開し、こするような動きは避けましょう。
血流を急に上げる長風呂、サウナ、激しい運動については治療後の初期は控えて、汗をかいたら早めに優しく洗い流して、必要があれば再度テープで保護します。
顔イボのレーザー治療後の紫外線対策
紫外線対策は、ダウンタイムを通じて最優先のポイントです。
屋内でも日焼け止め(目安としてSPF30以上・PA+++以上)を毎日使用し、外出時は2〜3時間おきの塗り直しと帽子、日傘を併用しましょう。色素沈着が出やすい体質の方ほど、この一手間が仕上がりを左右します。
顔イボのレーザー治療後のそのほかのスキンケア
ピーリング剤や高濃度レチノール、強い摩擦を伴うスクラブは一時お休みし、傷口の表面に新しい皮膚の膜ができたことを確認後、少量から再開しましょう。
外用の美白剤や内服ビタミン類は医師の指示がある場合のみ用い、刺激感が出たら中止して医師に相談してください。

経過の中で、痛みや赤みが増す、膿が出る、発熱を伴う、あるいは色や質感の違和感が長く続くといった変化があれば、自己判断での処置を行わず、早めに受診を。
多くのケースは時間と適切なケアで徐々に落ち着きますが、気になるサインを見逃さないことが回復を最短にします。
顔イボのレーザー治療後の肌タイプ別色素沈着対策
ここからは、レーザー後に起こりやすい色素沈着をできるだけ防ぎ、出てしまった場合に無理なく改善していくためのコツを、肌タイプ別にまとめていきます。

色が明るい肌〜普通肌(色白〜標準タイプ)
・照射前の事前予防
日焼け止めを毎日、摩擦レスなクレンジングと保湿を丁寧に。美白外用は薄めの濃度からスタート。
・照射後のケア
ほのかな色調変化はまず保湿と鎮静で様子を見て、必要に応じて美白外用を追加。
・再照射を検討する目安
4〜8週で赤みが落ち着けば検討を。色が残る場合は8〜12週程度まで様子を見てから。
日焼けしやすい・肌色がやや濃い(くすみやすい、色素沈着が出やすいタイプ)
・照射前の事前予防
帽子・日傘・マスクなど物理防御も併用。美白外用は低刺激処方を少量から。保湿を厚めにしてバリアをしっかりと。
・照射後のケア
早めに鎮静+美白外用で積極的にコントロールを。こする・角質をはがす行為は避けるようにしましょう。
・再照射を検討する目安
8〜12週を基本に、色調が安定するまで12〜16週程度へ延長も検討しましょう。
敏感肌・アトピー傾向
・照射前の事前予防
まずは炎症コントロールを最優先。低刺激の保湿剤でこすらないケアで。美白外用はパッチテストを経て少量から再開を。
・照射後のケア
赤み・かゆみが強い時期は鎮静を徹底し、美白外用は後追いで段階的な導入を。刺激で悪化しやすいので一度に多品目は使わないように。
・再照射を検討する目安
炎症が完全に収まってから。間隔は8〜12週以上を目安に、無理せずしっかりと様子を見てから検討しましょう。
オイリー肌・ニキビが出やすい
・照射前の事前予防
うるおいは保ちつつ、皮脂コントロールを意識して。ノンコメドジェニックの保湿と日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
・照射後のケア
できるだけ触らないようにして、マスク下の蒸れに注意を。炎症が出た部位は鎮静を優先し、落ち着いてから美白外用へ。
・再照射を検討する目安
炎症がないことを確認してから。6〜10週を基準に、トラブルが出やすければ延長も視野に入れましょう。
顔イボのレーザー治療後の対応に迷ったら、いまの肌状態(赤みの残り具合、かゆみ、摩擦環境、日焼けの有無)を医師と共有し、ケア・再照射のタイミングを一緒に微調整していきましょう。
治療後の肌はとてもデリケート。色素沈着を防ぐうえで、紫外線対策は何よりも重要なポイントです!
もし、日焼け止めをしっかり塗るのが難しい場合は、マスクや帽子、日傘など、物理的に紫外線を避ける対策がおすすめです。
顔イボのレーザー治療の再発と対処法
せっかく頑張ってレーザー治療をしても「顔イボが再発するのでは」と心配ですよね。その疑問にズバッとお答えしたいところですが……再発しやすさは、顔イボの種類によって変わってしまいます。

脂漏性角化症や軟性線維腫は、イボが取り切れていなかったために残って見えることもあれば、時間とともに周囲に新しくできることもあります。
ウイルス性の扁平疣贅は再発・再燃しやすく、汗管腫や脂腺増殖症は「目立ったものを減らす」治療が中心なため、完全消失より経過でのコントロールが現実的です。
では、顔のイボが再発してしまった場合、どのような対処法が考えられるのか、以下で解説していきます。
顔イボが再発してしまった場合の対処法
タイミングを決めて評価
傷が塞がってから4〜12週程度を目安に、色・輪郭・触感を治療前の写真とあわせて確認を。
赤みが残っている時期は、まだ判断するには早い段階です。焦らず、赤みが落ち着いてから判断しましょう。
再照射の可否を検討
日常での気になり度(見た目、引っかかり、メイクのり)と、色素変化・瘢痕(はんこん)リスクを比較し、必要な場合のみ少量ずつ、間隔をあけて再照射します。
多発タイプは計画的に
一度に取り切ろうとせず、回数を分けて安全に。ダウンタイムをしっかり取って、負担を抑えながら整えていきます。
予防とケアを継続
紫外線対策・保湿・摩擦を避けるケアを続けながら、色が落ち着くのを待ちます。
その後、再発の有無や追加治療の必要性を判断します。
ウイルス性のイボの場合は特に注意が必要で、刺激を避け、自分で触ったり処置したりするのは控えましょう。

もし顔イボが再発してしまったら、今の状態(写真・症状・生活での困りごと)を医師に共有し、無理のないペースで治療を進めていきましょう。
顔イボのレーザー治療のよくある質問
Q. 顔イボのレーザー治療はどんな季節に受けるのが良いですか?
紫外線や汗の影響が少ない秋〜冬が理想的です。春夏に受ける場合は、より丁寧な紫外線ケアと摩擦対策を意識することで、キレイに仕上げやすくなります。
Q. 顔イボのレーザー治療後、仕事やメイクはいつ再開できますか?
お仕事やメイクの再開は、テープ保護などが不要になり、肌の表面が安定してからとなります。
特に患部へのメイクは1〜2週間前後は控えるのが基本ですが、部位やイボの深さ、個人差も影響しますので、担当医に確認してください。
Q. 顔イボのレーザー治療は保険適用になりますか?
原則として、美容目的のための顔イボのレーザー治療は自由診療(自費)です。
一方で、悪性が疑われる、強い炎症や感染を伴うなど、医療上の治療や病理診断が必要と医師が判断した場合は保険適用となることがあります。
ただし、その場合はレーザーではなく、切除や生検などの保険診療の手技を選ぶのが一般的です。
費用や適用範囲については、受診時に必ず医師に確認してください。
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