顔のイボを取る除去方法

ほくろ治療

「顔や首にできたブツブツが、何かわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。実はそれはイボかもしれません。

イボというと一般的に、年配の方に多くある茶色の突起をイメージする方が多いと思いますが、若年層でもイボができる可能性があります。

イボはほとんどが良性のため健康被害はありませんが、放っておくと増えたり、色が濃くなったりしてしまいます。

この記事では、セルフケアでイボを予防する方法や、皮膚科で除去する治療法を解説しています。いつの間にか増えたイボが気になる方はぜひ参考にしてください。

顔イボ

顔にできるイボの種類と原因

顔にできるイボには5種類あります。それぞれ詳しく解説します。

老人性イボ(脂漏性角化症)

老人性イボは一般的には中年以降の成人によく見られ、80代以降の方にはほとんどこのイボがあるとされています。色は茶色または黒っぽく、表面は平らで微小なほくろ状の突起があります。

健康な場所の皮膚と比較して濃く見えるのが特徴です。 老人性イボ(脂漏性角化症)の主な原因は、紫外線による肌ダメージ加齢です。

肌の紫外線によるダメージや加齢により、角質層(皮膚の最も外部の層)が厚くなり、老人性イボ(脂漏性角化症)の形成につながります。

脂漏性角化症の最も一般的な形状は、平らな腫瘍です。これらの腫瘍は、皮膚の表面からわずかに盛り上がっており、一般的には数ミリメートルから数センチメートルまでの大きさを持つことがあります。

脂漏性角化症(老人性イボ)の写真

軟性線維腫(アクロコルドン、スキンタッグ)

軟性線維腫の正確な原因は完全には解明されていませんが、一部の遺伝的要因と、肥満や肌摩擦の増加などの環境要因との関連が考えられています。遺伝的な傾向がある場合、家族内で軟性線維腫が多く見られることがあります。

軟性線維腫は、首や脇の下、またはその他の摩擦の多い部位にできやすいです。特に首と脇の下に発生しやすいです。

軟性線維腫は非常に柔らかい腫瘍で表面にしわが見られます。色は肌の色とほぼ同じ色をしており、周囲の皮膚との区別が難しくなります。

老人性血管腫(赤イボ)

老人性血管腫は血管に関連した成長で、老化によって引き起こされます。具体的な原因はまだ完全に解明されていませんが、年齢との関連性が高いとされています。

老人性血管腫は、顔や身体のどこにでも発生することがあります。特に顔に赤色の隆起として現れることが多いです。赤みを持ったイボをよく見ると細かい血管が見られ、それが突起の赤色に関連しています。

血管腫

顔イボは市販薬を使って自分でとれる?

イボは市販薬でも改善が期待できます。ただし皮膚科でのレーザー治療や切除と違って時間がかかりますし、薬の効果にも個人差があります。

イボコロリ

イボコロリは、魚の目、タコ、イボなどを取り除くために使用される医薬品で、主成分としてサリチル酸を含んでいます。

サリチル酸は厚く硬くなった皮膚をやわらかくし、魚の目やタコを溶かすとされています。

液体タイプと絆創膏タイプがあり、塗るまたは貼ることでイボを柔らかくする効果が期待できます。

皮膚が白く軟化したら、イボを手で剥がしたり、ピンセットで除去することで皮膚の改善が期待できます。

イボコロリ

ヨクイニン

ヨクイニンはイボ予防の内服薬として使われることがあり、病院で処方されるほか、市販でも入手可能です。

コイクセノライド」という特有の成分が含まれており、イボの予防効果が期待できます。

ヨクイニンはハトムギの種子から取れる生薬です、漢方薬として処方されます。ただし、ヨクイニンはイボを既に取り除くのではなく、新たなイボの発生を予防する効果があるとされています。

イボクリーム

イボを改善できると謳っている市販のスキンケアクリームもあります。

塗布を続けることでイボを小さくしたり除去したりするという製品です。商品には下記のようなものがあります。

クリアポロンはオールインワンタイプの美肌角質ジェルで、肌のターンオーバーを促進し、古い角質を取り除くことでイボを取り除くのに役立つとされている化粧品です。

艶つや習慣は、ハトムギエキスを含む顔イボ取りクリームで、肌の健康的な状態を促し、老人性イボの改善をサポートするという製品です。

首イボのクリームや市販薬は多く存在しますが、多くは医学的な効果が乏しく、完全にイボを除去できるわけではないことに注意が必要です。

市販クリームによるイボ除去は、老化によるイボに対しては根拠が薄いため、効果が確認された論文も存在しません。また、クリーム使用によるかぶれや肌荒れの報告も多くあります。

イボの除去は、専門医の診察や治療を受けることがおすすめです。

クリーム

顔のイボを皮膚科で取る5個の方法

皮膚科でのイボ治療には保険適用のものと自費治療があります。

炭酸ガスレーザーやラジオ波メスは自費治療となります。

保険適用の治療は一般の皮膚科でも多く取り扱っていますが、自費治療は取り扱いが限られていて、規模の大きい皮膚科や美容クリニックを受診する必要があります。

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炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーはC2(炭酸)レーザーをイボに照射してイボの水分を蒸発させ、イボを除去する治療法です。脂漏性角化症(老人性イボ)や脂腺腫の除去に適しています。

イボができた皮膚細胞の水分を吸収するため、周囲の健康な皮膚にはほとんど影響を与えず、傷跡や色素沈着が残りにくいことがメリットです。3㎜ほどのある程度の大きさがあるイボに向いています。

2~3ヶ月ほどは赤みが残る点に注意が必要です。治療は1回で済むことがほとんどで、即効性の高さが最大のメリットです。

液体窒素療法

液体窒素療法は保険適用で受けられるイボ治療です。-196℃の液体窒素でウイルスに感染した皮膚の浅い部分を凍結し、ウイルスの発生源である表皮細胞を破壊します。

手指や足の裏の尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)や首・顔・身体の脂漏性角化症、老人性イボの治療に適しています。

皮膚を低温やけどさせる治療のため、シミや色素沈薬になりやすいため、顔に跡が残るのに抵抗がある方は別の治療法がおすすめです。保険適用のためほとんどの皮膚科で治療ができます。

手術

イボの除去手術は、直径が1センチを超える大きなイボや肥大化したイボをメスで切除する治療法で、軟性線維腫の治療に適しています

手術中は局所麻酔をするため痛みをやわらげながら手術できますが、術後に痛みが2~3日残ることがあります。傷跡になる可能性があるため、顔のイボに対しては慎重な検討が求められます。

ハサミで除去

医療用のハサミでイボを切り取る治療法です。5㎜以内の小さなイボに適しています。傷跡が残る可能性があるため、顔のイボに対しては用いられないことが多い治療法です。保険適用で治療できます。

ラジオ波メス

ラジオ波メスは、盛り上がった皮膚の部分に対する治療法で、脂漏性角化症の治療に適しています。一回の治療でイボを取り除くことができ、イボの部分だけを最小限で取り去るため、周囲の炎症や色素沈着のリスクが低いことがメリットです。ラジオ波メスは保険適用外の治療法です。

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顔のイボ治療に関するQ&A

顔のイボ治療に関するよくある質問と回答をまとめました。

イボの治療は日帰りでできますか?

イボの治療で入院が必要になることはありません。

全て日帰りでできる治療です。時間も、イボの数や治療方法によりますが、長くても1時間程度です。

手術やハサミ、炭酸ガスレーザーは1日で終わりますが、経過観察のため術後に再度診察する必要があります。

液体窒素は何度か施術を繰り返す必要があります。

イボ治療の痛みはどのくらいですか?

痛みの感度は個人差があり、治療法によってもかわるため一概には言えませんが、炭酸ガスレーザーやラジオ波メスは、痛みが少ないとされています。

ハサミはチックとした一瞬の痛みがありますが、麻酔クリームを使用することで痛みをほとんど感じない方が多いです。

液体窒素は刺すような強い痛みを感じる方が多いようです。

手術は麻酔を使用するため、術中の痛みはないですが術後に痛みが2~3日続くことが多いとされています。

イボは癌化することがありますか?

通常の老人性イボやウイルスタイプのイボが癌を引き起こすことはまれです。

ただし、ボーエン様丘疹症や尖形コンジローマなどは、高い癌リスクのウイルスが関与している場合があり、これらの感染症は適切に治療する必要があります。

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