オロナイン軟膏にある物を混ぜると…背中ニキビに劇的効果

今回はオロナイン軟膏にあるものを混ぜて、自宅でニキビ治療を行っていく方法をお伝えしていきます。
※「オロナイン®」「オロナインH軟膏®」は大塚製薬株式会社の登録商標です。
本記事は製品の効能を保証するものではなく、使用の際は添付文書をよく読み、必要に応じて医師・薬剤師にご相談ください。
もくじ
Toggleオロナインについて
最初に「オロナイン軟膏(なんこう)」について簡単に説明します。 オロナイン軟膏は昔からある良いお薬です。オロナインの主成分は「クロルヘキシジングルコン酸塩」という消毒薬の成分です。
たまに患者さまから、「オロナイン軟膏ニキビに効きますか?」と聞かれることがあります。
オロナイン軟膏自体は「クロルヘキシジングルコン酸塩」という成分が消毒薬なのでアクネ菌などの細菌にも効きます。
このオロナイン軟膏のもう1つの良い面としては、配合される成分に肌に刺激が強いものが少ないため、塗って害がないものです。
オロナイン軟膏+リンデロンで背中ニキビ治療
オロナイン軟膏にあるものを混ぜてニキビの治療をすることができます。しかし、全てのニキビに効果があるわけではありません。ここで紹介するのは、治りにくい背中ニキビに対して使用するやり方です。
背中のニキビには3つのタイプがあります。
1つ目は、腫れて膿を持った10代の方によく出るニキビ。
2つ目は男性によくできるニキビで、「マラセチア毛嚢炎」というカビによるニキビ。よく汗をかく方や暑い場所での作業が多い方にできることが多い。
3つ目が女性に多くみられるもので、秋や冬に悪化したり、日焼けなどの強い刺激で肌が弱った時に出てくる湿疹タイプのニキビ。
オロナイン軟膏はどんな人におすすめ?
オロナイン軟膏には「クロルヘキシジングルコン酸塩」という殺菌・消毒成分が含まれています。
しっとりした使用感で、乾燥による痒みがあるような湿疹タイプのニキビには効果的です。特に、乾燥肌の方や炎症を起こしているニキビに対しては、保湿と殺菌を同時にケアできる点がメリットです。
ただし、皮脂が多い方や汗をかきやすい方には不向きです。ベタつきが気になる場合は、別の外用薬を選ぶことをおすすめします。
リンデロンVS軟膏・ベトネベートは有効成分がシンプル
オロナインに加えて使うと良いのが、「リンデロンVS軟膏」や「ベトネベート軟膏」です。これらは、病院で処方されるステロイド「ベタメタゾン吉草酸エステル」と同じ成分が入った市販薬です。
最大の特徴は、有効成分だけで構成されており、不要な添加物が入っていないことです。そのため、敏感肌やアレルギーが心配な方にも使いやすく、皮膚トラブルのリスクを抑えることができます。
ステロイド使用時の注意点と部位の使い分け
ステロイドは強い抗炎症作用がありますが、長期間の使用や顔への使用は推奨されません。
使用期間は最長でも1週間程度にとどめましょう。 また、「リンデロンVS軟膏」や「ベトネベート」は顔ではなく体用の薬と考えてください。
とくに背中のニキビや湿疹には効果的ですが、顔に使用すると副作用のリスクが高まるため、使用は避けてください。
オロナイン軟膏+リンデロンの使用方法
オロナイン軟膏とリンデロンの使用方法についてお伝えします。
オロナイン軟膏とリンデロンの使い方
まずはじめに、オロナイン軟膏だけを使用します。
オロナイン軟膏だけを1日1〜2回、背中の痒いところを全体的に3日から1週間塗り、様子を見てください。
様子を見る理由としては、3日ほど塗って良い傾向にあれば1週間塗り続けても良いかなという基準にすることができます。
また3日ほど塗っても徐々に悪化しているときは、オロナイン軟膏の成分でかぶれている可能性もあるため、オロナイン軟膏を使用するのはやめたほうが良いです。かぶれが起きた場合は、自宅での治療ではなく一度クリニックを受診されてください。
1週間使用し症状が改善してくる場合は、下手にステロイドを混ぜずにオロナインだけの使用で良いと思います。
1週間経過後、悪化はしていないがすっきり良くならない場合
ここで初めて、ステロイドタイプの薬の出番になります。
オロナイン軟膏とリンデロン軟膏を小さめの容器に入れて混ぜていきます。
※この時、可能であれば使用する容器を熱湯で一度消毒してください。
混ぜる量としては、オロナイン軟膏が2に対してリンデロンステロイドの軟膏は1くらいあれば十分です。
2:1くらいの量で混ぜて使ってください。
しっかり分量を測っても良いのですが、そこまで厳密でなくて大丈夫です。
2:1の分量で混ぜたオロナイン軟膏とリンデロンを混ぜていきます。混ぜる時は指ではなく小さめのスプーンなどを使用してください。
これも大雑把に混ざっていれば問題ありません。
実際に使用するときは、指で取り背中全体や、痒いところを中心に1日1回か2回(1回の場合は夜だけ、2回の場合は朝晩塗ってください)
軟膏を塗るときの注意点
軟膏を塗るときの注意点として、軟膏を擦り込み過ぎないようにしてください。
擦り込みすぎると、皮膚に刺激が加わり悪化するだけなので絶対にしないでください。
軟膏は擦り込んだら効くわけではなく、薬が塗ってあれば効きます。
浸透していきますのでべたつかない程度に塗り広げていただけたら十分です。
軟膏はどうしてもベタつきが強いものになるため、洋服も汚れてしまう可能性があります。
軟膏を塗って寝る時は、清潔でしっかり洗濯し、着心地が良いものであれば何を着ても問題はありません。
注意点として、洗剤や柔軟剤の成分があまり残ってると、かぶれの原因にもなってしまうので、少なめに入れてあまり柔軟剤の成分が残らないようにしてください。
オロナイン軟膏にステロイドの軟膏を混ぜて、湿疹タイプの背中のニキビに使用していくのはおすすめです。
しかし、腫れたニキビやカビでできているタイプのニキビに対しては逆効果になるため使用はしないでください。
オロナイン軟膏にある物を混ぜると劇的効果…背中ニキビ対策に
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