【皮膚科専門医が解説!】フォトフェイシャルとレーザートーニングの効果、どう違う?

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肌悩みを改善する美容施術として人気の高い「フォトフェイシャル」と「レーザートーニング」。どちらも、気になるシミやくすみ、毛穴の開きを改善して、つるんとした美肌に導いてくれる人気の施術です。

ただし、お肌の状態や悩みによって、フォトフェイシャルとレーザートーニングのどちらが向いているかは変わってきます。

フォトフェイシャルはシミやそばかす、赤み、毛穴などさまざまな肌悩みに幅広く対応する施術で、レーザートーニングは肝斑やくすみ、色素沈着など色ムラの改善に特化した施術です。

すると、「自分の肌の悩みには、どちらの施術が合っているのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、フォトフェイシャルとレーザートーニングの特徴や効果、施術の違いについて詳しく解説します。

フォトフェイシャルとレーザートーニングはどちらも人気の施術です。両者には、次のような共通点があります。

・ダウンタイムが少ない
・治療後にメイクして帰院可能で周りの人にバレにくい
・比較的痛みが少ない
・手軽に受けられる
・多くのクリニックで提供されており、選びやすい

フォトフェイシャルとレーザートーニングの違い

フォトフェイシャルとレーザートーニングには共通点もありますが、大きな違いがあります。

フォトフェイシャルは光全体をぎゅっと集めて治療しますが、一方でレーザートーニングは特定の波長の光のみを強くし、治療するレーザーです。

効果を発揮する色の違い

【フォトフェイシャルは茶色系と赤色系】

茶色系と赤色系のトラブルにマルチに効果を発揮します。
・茶色:老人性色素斑、そばかす
・赤色:毛細血管拡張、赤ら顔

フォトフェイシャルは、メラニンだけでなく、ヘモグロビン(赤みの原因)にも反応するのが特徴です。

FLALUクリニックでは、フォトフェイシャルのメニューをご用意しております。フォトフェイシャルの治療詳細については、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひごらんください。

大阪院フォトフェイシャル

【レーザートーニングは赤みに効果がほとんどない】

レーザートーニングは、メラニン色素に対して選択的に作用するため、茶色系に特化しています。 赤みへの効果はほとんどないと考えておきましょう。

FLALUクリニックでは、レーザートーニングのメニューをご用意しております。レーザートーニングの治療詳細については、以下の記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひごらんください。

【比較表】フォトフェイシャル/レーザートーニング

 フォトフェイシャルレーザートーニング
効果を発揮する場所皮膚の表面皮膚の深部
効果を発揮する色茶・黒・赤茶・黒・やや青
火傷の可能性肌の表面で吸収されて熱を発しやすいため、日焼けをし肌が褐色の時は火傷をしやすいフォトと比較をすると、表面で熱を発しにくいため色黒に人でも火傷をしにくい

フォトフェイシャルとレーザートーニングの治療

フォトフェイシャルは、IPL(光)を照射することでシミやそばかす、赤み、毛穴の開き、肌質の改善など、さまざまな肌悩みに同時にアプローチできる施術です。

一方、レーザートーニングは、低出力のレーザーを均一に照射することで、刺激に敏感な肝斑をはじめ、くすみや色素沈着といった色ムラを段階的に薄くしていく施術です。

フォトフェイシャルが総合的な美肌ケアに適しているのに対し、レーザートーニングは色素トラブルの改善に特化しています。

FLALUクリニックの治療予約と無料相談

当院では、フォトフェイシャルとレーザートーニングの治療を承っています。無料で相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にご予約ください。

フォトフェイシャルとレーザートーニングのご予約は、以下のボタンから承っております。

Dr.mikoが患者さまの質問に回答します!

Q1. 形のはっきりしたシミがある

A. フォトフェイシャル(または、シミレーザー)

表面にある茶色のシミなのでフォトが向いています。

フォトを照射後は一度シミの色が濃くなり、1週間ほど経つとかさぶたが取れてきます。するとシミが薄くなっている。
一度でシミが取り切れる治療ではないので、複数回治療を行い少しずつシミを薄くしていく治療になります。

※一度でシミを取りたい方にはフォトよりもシミレーザー治療がおすすめです。
ただし、シミレーザーの場合は10日間ほど治療部位にテープを貼りっぱなしにしていただく必要があります。

Q2.肝斑の治療にはどっちが良いの?

A. レーザートーニング一択(YAGレーザーという波長のレーザートーニングに限る)

フォトを当ててしまうと、皮膚の表面に刺激が加わりかえって肝斑が悪化する可能性があります。

Q3. 顔全体のくすみが気になる

A. フォト、トーニングのどちらでも良い

フォトの場合は、皮膚の表面に効果を出す治療のため、1、2回行いかさぶたが剥がれることでなんとなく肌がキレイになったなと実感する方が多いです。

レーザートーニングの場合は、フォトと比較すると効果を実感できるまでに少し時間がかかる治療です。気長に治療をしていくことをおすすめしています。しかし、皮膚の深い部分に効果をもたらす治療のため、複数回行うことで肌の奥からキレイになったと実感される方が多いです。

Q4. そばかすが気になる

A. 断然フォトフェイシャル
フォトフェイシャルを1、2回照射するとそばかすの部分がかさぶたになります。かさぶたは1週間程度で剥がれ、つるっとキレイな肌が現れます。

注意点としてそばかすができやすい方の場合は、体質までが変わるわけではありません。紫外線に当たってしまうとそばかすが再発してしまう場合もありますので注意が必要です。

Q5. 特に困ったことはないけれど、何か美容のケアをしたい

A. 最初に何かを試したいという方には、フォトフェイシャルがおすすめです。

フォトフェイシャルは表面に効果を出してくれる施術ですし、1.2回で効果を実感できます。そのため、美容施術が初めての方にはおすすめの施術です。

Q6. ニキビ跡を何とかしたい

A. ニキビ跡の赤みや茶色の色素沈着は皮膚の表面に存在しているため、フォトフェイシャルがおすすめです。

ニキビの腫れがおさまり、2週間ほど経過したらフォトフェイシャルによる治療を開始可能です。

Q7. ニキビができている……

A.今できているニキビには、フォトフェイシャルがおすすめです。

フォトフェイシャルの仲間の機械には、吸引をして毛穴の汚れを取りながら光を当てて治療をするタイプのものがあります。
同様に「ハイドラジェントル」などを使用し毛穴の汚れを落としてから、フォトフェイシャルを行うのもおすすめです。

しかし、毛穴の汚れを吸引しながらフォトフェイシャルを行うと肌への負担が強くなってしまい、一時的にニキビが悪化してしまうことがあります。そのため、保険で処方が可能な「抗生物質」を服用しながらケアすることをおすすめします。

Q8. 毛穴を引き締めたい

A,断然レーザートーニングの方が効果が高いです。レーザートーニングは皮膚の深い部分に効果を発揮してくれるため、真皮をぎゅっと引き締めてくれたりコラーゲンを増やしたり、エラスチンを刺激したりなどの効果があります。

実際に肝斑の治療のためにレーザートーニングを10回ほど照射している患者様の中には、肝斑の改善と一緒に毛穴の引き締めを実感される方も多いです。

Q9. たるみを改善したい

A.たるみ改善=肌の引き締めということなので、レーザートーニングをおすすめします。レーザートーニングは肌の真皮に存在するコラーゲンやエラスチンを刺激してくれるため、肌にはりが出てきます。

Q10. 老化防止には?

A. たるみ防止、老化防止にはレーザートーニングを定期的に行うことをおすすめします。
フォトフェイシャルも1、2回で肌の表面がツルッとしたと実感できる治療ではあるのですが、老化というキーワードに重点を置くと真皮から効果をもたらしてくれるレーザートーニングがおすすめと言えます。

【動画で解説フォトフェイシャルとレーザートーニング治療の効果や違いを比較

フォトフェイシャルとレーザートーニングの効果の違いについて、より詳しく知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。

ご自身の肌のお悩みには、どちらの治療が適しているのか、動画をご覧いただくことでヒントが得られるかもしれません。ぜひご参考になさってください。