【皮膚科専門医が解説!】フォトフェイシャルとレーザートーニングの効果、どう違う?

今回は美容医療として人気の高い「フォトフェイシャルとレーザートーニングの違いについて」お伝えしていきます。

フォトフェイシャルとレーザートーニングの共通点

・フォトフェイシャル、レーザートーニングともにダウンタイムが少ない治療(治療後に化粧をして帰院可能) そのため、周りの人に治療を行っていることをバレずにキレイになりたい方におすすめな治療

・またフォトフェイシャル、レーザートーニングともに比較的痛みが少ない治療

・手軽に受けられる

・治療メニューとして取り入れているクリニックが多いため、クリニックを選びやすい

フォトとレーザートーニングの大きな違い

①機械としての違い

【フォトフェイシャル】

・光全体をぎゅっと集めて治療を行います。

・クリニックで行うフォトは効果が強く、エステで行っている(フォトに似たような機械)ものは、かなり効果が弱いです。

【レーザートーニング】

・ある特定の波長の光のみを強くし治療するレーザーです。

・レーザーと名前がつくものは、医療機関(クリニック)でしか受けることができません。

・エステで似ているメニューがあっても全くの別物です。

フォトとレーザートーニングの効果の違い

 フォトフェイシャルレーザートーニング
効果を発揮する場所皮膚の表面皮膚の深部
効果を発揮する色茶・黒・赤茶・黒・やや青
火傷の可能性肌の表面で吸収されて熱を発しやすいため、日焼けをし肌が褐色の時は火傷をしやすいフォトと比較をすると、表面で熱を発しにくいため色黒に人でも火傷をしにくい

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Q1.形のはっきりしたシミがある・・・

A.フォトフェイシャル(または、シミレーザー)

表面にある茶色のシミなのでフォトが向いています。

フォトを照射後は一度シミの色が濃くなり、1週間ほど経つとかさぶたが取れてきます。するとシミが薄くなっている。
一度でシミが取り切れる治療ではないので、複数回治療を行い少しずつシミを薄くしていく治療になります。

※一度でシミを取りたい方には
フォトよりもシミレーザー治療がおすすめです。
しかし、シミレーザーの場合は10日間ほど治療部位にテープを張りっぱなしにしていただく必要がある。

Q2.肝斑の治療にはどっちが良いの?

A.レーザートーニング一択(YAGレーザーという波長のレーザートーニングに限る)

フォトを当ててしまうと、皮膚の表面に刺激が加わりかえって肝斑が悪化する可能性があります。

Q3.顔全体のくすみが気になる

A.フォト、トーニングのどちらでも良い

フォトの場合は、皮膚の表面に効果を出す治療のため、1、2回行いかさぶたが剥がれることでなんとなく肌がキレイになったなと実感する方が多いです。

レーザートーニングの場合は、フォトと比較すると効果を実感できるまでに少し時間がかかる治療です。気長に治療をしていくことをおすすめしています。しかし、皮膚の深い部分に効果をもたらす治療のため、複数回行うことで肌の奥からキレイになったと実感される方が多いです。

Q4.そばかすが気になる

A.断然フォトフェイシャル
フォトフェイシャルを1、2回照射するとそばかすの部分がかさぶたになります。かさぶたは1週間程度で剥がれ、つるっとキレイな肌が現れます。

注意点としてそばかすができやすい方の場合は、体質までが変わるわけではありません。紫外線に当たってしまうとそばかすが再発してしまう場合もありますので注意が必要です。

Q5.特に困ったことはないけれど、何か美容のケアをしたい

A.最初に何かを試したいという方には、フォトフェイシャルがおすすめです。

フォトフェイシャルは表面に効果を出してくれる施術ですし、1.2回で効果を実感できます。そのため、美容施術が初めての方にはおすすめの施術です。

Q6.ニキビ跡を何とかしたい

A.ニキビ跡の赤みや茶色の色素沈着は皮膚の表面に存在しているため、フォトフェイシャルがおすすめです。

ニキビの腫れがおさまり、2週間ほど経過したらフォトフェイシャルによる治療を開始可能です。

Q7.ニキビができている、、

A.今できているニキビには、フォトフェイシャルがおすすめです。

フォトフェイシャルの仲間の機械には、吸引をして毛穴の汚れを取りながら光を当てて治療をするタイプのものがあります。
同様に「ハイドラジェントル」などを使用し毛穴の汚れを落としてから、フォトフェイシャルを行うのもおすすめです。

しかし、毛穴の汚れを吸引しながらフォトフェイシャルを行うと肌への負担が強くなってしまい、一時的にニキビが悪化してしまうことがあります。そのため、保険で処方が可能な「抗生物質」を服用しながらケアすることをおすすめします。

Q8.毛穴を引き締めたい

A,断然レーザートーニングの方が効果が高いです。レーザートーニングは皮膚の深い部分に効果を発揮してくれるため、真皮をぎゅっと引き締めてくれたりコラーゲンを増やしたり、エラスチンを刺激したりなどの効果があります。

実際に肝斑の治療のためにレーザートーニングを10回ほど照射している患者様の中には、肝斑の改善と一緒に毛穴の引き締めを実感される方も多いです。

Q9,たるみを改善したい

A.たるみ改善=肌の引き締めということなので、レーザートーニングをおすすめします。レーザートーニングは肌の真皮に存在するコラーゲンやエラスチンを刺激してくれるため、肌にはりが出てきます。

Q10.老化防止には?

A.たるみ防止、老化防止にはレーザートーニングを定期的に行うことをおすすめします。
フォトフェイシャルも1.2回で肌の表面がツルッとしたと実感できる治療ではあるのですが、老化というキーワードに重点を置くと真皮から効果をもたらしてくれるレーザートーニングがおすすめと言えます。

【皮膚科専門医が解説!】フォトフェイシャルとレーザートーニングの効果、どう違う?