顔のシミを消す5つの方法!皮膚科での治療と自分で取る方法

「シミに良いサプリや化粧品を使ってもなかなかシミが消えない」そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

シミには種類があり、それぞれ有効な治療方法が異なります。

この記事では、顔のシミに有効な治療方法を、シミの種類別に解説します。

シミができる原因や、セルフケアで予防する方法も詳しく説明しているので、ずっと消えないシミに悩んでいる方は参考にしてください。

シミ

顔にできるシミの種類

顔にできるシミは、大きく分けて6種類あります。

最も多くの方の顔に存在し、いわゆるシミのイメージとなっているのは老人性色素斑で、紫外線と加齢が原因で増えるシミです。

それ以外にもシミの種類があります。主なシミの特徴を下記にまとめました。

シミの種類特徴主な原因できやすい年代現れる主な部位予防方法
老人性色素斑茶色から黒色で円形
境界線がはっきり
紫外線の影響
加齢
30代から50代顔、手、腕紫外線対策(日焼け止め、帽子、日傘など)
そばかす(雀卵斑)小さな斑点のシミ
夏は濃く、冬は薄い
遺伝的要因
紫外線の影響
幼少期から思春期鼻、頬、腕紫外線対策(日焼け止め、帽子、日傘など)
炎症後色素沈着色ムラがある
輪郭がぼやけている
皮膚の炎症後
ターンオーバー周期の乱れ
全年代体のどこでもスキンケアでの摩擦を避ける
肝斑左右対称
輪郭がぼやけている
紫外線 女性ホルモンの乱れ 摩擦30代から40代頬、こめかみ、額、口唇周囲ホルモンバランスを整える
紫外線対策
ADM(後天性真皮
メラノサイトーシス)
灰色や青みを帯びた褐色調
肌の深い部分にできる
不明(遺伝が関与する可能性も)20代顔の頬や額原因不明のため予防策は不明
脂漏性角化症肌色から黒褐色
イボのような形状
硬くボコボコしている
加齢 老人性色素斑の放置40代から60代顔、頭部、手足紫外線対策

市販薬で(薬や化粧品)でシミは消えるの?

市販薬でも、皮膚の浅いところから発生したシミは徐々に薄くできる可能性があります。また、肌全体のくすみが改善すると、シミも薄くなる効果が期待できます。

新しくできるシミの予防には、市販品で肌の健康を保つことも有効です。市販薬でシミを改善する方法は下記の2通りあります。

スキンケア

毎日のスキンケアに、美白に有効な成分が含まれているアイテムを使用し根気よく継続することでシミにアプローチします。肌のトーンアップには保湿も大切です。

シミが気になる方がスキンケアに取り入れたい成分は下記のとおりです。

洗顔
美白成分効能
ビタミンC誘導体メラニン合成の阻害、シミの予防
コウジ酸メラニン合成の阻害、シミの予防
アルブチンメラニン合成の阻害、シミを薄くする
リノール酸Sメラニン合成の阻害、肌の明るさ向上
ハイドロキノン強力なメラニン合成の阻害効果
mt-トラネキサム酸メラニン生成指令の阻害、透明感向上
カモミラETメラニン生成指令の阻害、肌の明るさ向上
プラセンタエキスメラニン合成の阻害、肌の美しさ促進

医薬品

医薬品には、医師の処方のもとで入手するアイテムと、薬局で入手できるアイテムがあります。

外用薬の塗布や、内服薬を服用してシミの改善を図ります。

医薬品に含まれる美白有効成分は、代表的なもので下記があります。

効能効果
ハイドロキノン強力なメラニン合成の阻害
mt-トラネキサム酸メラニン生成指令の阻害、肌の透明感向上

医薬品は作用が強い場合もあり、副作用が出る方もいます。医師の処方のもとで安全性を確保しながら使用するのがおすすめです。

クレンジング

自分では消せないシミ

老人性色素斑やニキビ跡のような炎症性色素沈着は、スキンケアや内服薬で薄くする効果が期待できる場合もありますが、セルフケアでは改善が難しいシミもあります

自分では消せないシミは下記のとおりです。

シミの種類主な原因特徴
そばかす(雀卵斑)遺伝や紫外線両頬や鼻に点々とした色素斑
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)不明顔に複数の色素斑
脂漏性角化症紫外線と加齢の影響皮膚にイボ状の隆起
肝斑ホルモンバランスの変化顔の特定の部分に茶色い色素斑

これらのシミの種類は、遺伝や複合的な要因が絡むため、セルフケアでの改善は難しいことが多いです。

特に色素沈着が深部の真皮層にまで及んでいる場合、真皮層へのアプローチが必要となるため、医療機関での治療が有効です。

それぞれのシミの治療方法

シミの種類別に、有効な治療方法を下記にまとめました。

老人性色素斑

治療方法治療内容治療期間・回数
レーザー治療メラニンを破壊1~5回
光治療(IPL)メラニンを破壊4~5回

そばかす

治療方法治療内容治療期間・回数
光治療(IPL)メラニンを破壊4~5回

脂漏性角化症

治療方法治療内容治療期間・回数
冷凍凝固療法液体窒素で凍らせて剥がれ落ちる1回以上
炭酸ガスレーザーレーザーで脂漏性角化症の部分を削りとる1回
外科的切除手術1回

シミの種類を正確に区別し、それぞれのシミに有効な治療方法をとることが大切です。特に肝斑は少しの摩擦でも浮き上がってしまう特性があるため、強いレーザーの照射は控えます。

シミができる主な原因とメカニズム

シミができる主な原因は、紫外線と肌のターンオーバーの周期の乱れです。肌が紫外線などの外部刺激を受けると、メラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニン色素が生成されます。

紫外線などの影響で過剰にメラニンが生成されると、排出できずに肌に蓄積し、シミの原因となります。

肌のターンオーバーは正常だと28日周期ですが、老化や過度な紫外線、ストレスの影響で肌のターンオーバーが乱れると、メラニンの排出も滞ります。

排出されずに肌に残ったメラニンはシミとして現れます。

紫外線や外部刺激で過剰に生成されたメラニンが、ターンオーバーの周期の乱れによって排出されずに肌に蓄積するのがシミのメカニズムです。

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シミレーザー治療

レーザートーニング

フォトフェイシャル

リペア治療

シミを予防する方法

シミを予防するには、下記の2つが必要となります。

・肌のバリア機能を正常に保ちターンオーバーを促す

・紫外線を予防する

これらを実現するために有効な方法は下記のとおりです。

クレンジング

スキンケア

正しいスキンケアはシミ予防や改善に効果的です。肌の健康を維持するためには、以下のスキンケアのポイントに気を使いましょう。

まずは保湿し、肌表面の乾燥を防ぐことが大切です。乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。

すると潤った肌よりもシミやシワができやすくなります。肌を保湿することで、バリア機能を保ち肌の回復力をキープできます。

シミの主な原因の1つ、紫外線を予防するのも有効です。外出時には紫外線から肌を守るために日焼け止めだけでなく帽子やサングラスも取り入れるのがおすすめです。

紫外線を浴びた後は肌が乾燥して弱くなっているので保湿を徹底しましょう。

肌のくすみ良い食生活

食事によるアプローチも効果的です。肌に良い栄養素を摂取することでシミを予防します。以下はシミや美白に良い食べ物の例です。

・ビタミンC: シトラスフルーツ、ベリー、キウイなどが豊富。

・ビタミンE: アーモンド、ひまわりの種、ほうれん草などに含まれています。

・抗酸化物質: グリーンティー、トマト、ニンジン、レッドウィンなど。

・オメガ-3脂肪酸: 魚、亜麻仁、くるみなど。

生活習慣の見直し

シミの予防や改善には、肌に良い生活習慣を取り入れることも大切です。

睡眠をとり、ストレスを貯めないよう心がけます。健康な肌は眠っている間に作られます。ストレスで眠りが浅くならないよう気を配りましょう。

過度な飲酒や喫煙も活性酸素の発生を促し肌にストレスとなります。適度な飲酒にとどめ、禁煙しましょう。

よくある質問

Q、シミの治療の痛みはどれくらいですか?

治療内容によって痛みの程度は異なります。たとえば、レーザー治療はシミの濃さにもよりますが、輪ゴムで弾かれたような痛みを感じる方が多い一方、IPL治療はじんわり暖かくなる程度の痛みです。

ケミカルピーリングは表皮角層の剥離を伴うため、ヒリヒリとした痛みが数日間続く可能性があります。

Q、シミは何回治療すれば消えますか?

シミを完全にきれいにするための必要な治療回数は、シミの濃さと治療内容によって異なります。レーザーは出力が強いため、1回の治療でも薄くなったと感じる方もいます。

光治療は、複数回の治療が必要です。

Q、市販薬でシミを消すことはできますか?

市販のシミ対策製品や美白化粧品を使用して、一部のシミを薄くすることは可能です。これらの製品にはシミの改善が期待できる有効成分が含まれており、肌の色素沈着を軽減する役割があります。

肌全体のくすみを改善することで、シミも薄く目立たなくなることが期待できます。濃いシミや肌深部への色素沈着に対して、市販品のみでの効果は限定的です。

また、肌に合わない場合、過剰な使用による肌トラブルのリスクもあるため、注意が必要です。市販品は日常的に肌を健康に保ち、新たなシミを予防する目的で使用するのがおすすめです。

Q、皮膚科でおこなうシミレーザー治療の場合、ダウンタイムはどれくらいありますか?

一般的には、レーザー治療によるダウンタイムは7~10日とされています。施術後2~3日で赤みやひりつきが治まり、10日ほどかけてかさぶたが剥がれ落ちます。かさぶたが消えると新しいきれいな皮膚が出現します。

レーザー治療のダウンタイムは、レーザーの種類や出力、患者さんの肌の薄さによっても個人差があります。ダウンタイム中は紫外線を避けて保湿を徹底し、触らないように気を付けましょう。

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