首イボに市販薬やクリームは効く?皮膚科医が解説する正しい治療法
首もとにできる小さなポツポツ、いわゆる「首イボ」。ネットで検索すれば、「保湿クリーム」や「ヨクイニン」などの市販薬で、セルフケアできると謳う情報があふれています。
けれど、実際にはこれらの方法で首イボが取れることはありません。では、なぜクリームやオイルでは除去できないのか?首イボの正体とは?
皮膚科専門医・Dr.mikoが、その理由と正しい治療法について徹底解説します。この記事を読み進めれば、あなたの疑問に答えが見つかるはずです。
首もとにあるポツポツ(首イボ)が気になって、なんとかセルフケアで取れないか?とネットで検索したことがある方も多いのではないでしょうか?
市販薬やオンラインで手軽に買える首イボ対策アイテム
検索すると、ドラックストアや有名オンラインショップ で手軽に購入できる商品が数多く見つかります。
・ヨクイニン
・杏仁オイル
・ハトムギ
・ドクダミエキス
の4つの成分が首イボに効果的で、
そこにプラスして、「保湿が重要」
と紹介されているケースが多いです。
手軽に安く自宅でケアができるという点で、人気を集めていると思われます。セルフケアでクリームを塗るだけで首イボが取れるなら、こんな素晴らしいことはないですよね…!結論:首イボは、市販のクリームやオイルなどでは取れません
結論を言うと、残念ながら首イボはクリームやオイル、ジェルではとれません。
なぜ首イボが市販薬やクリームで取れないのか、皮膚科専門医の、 ”Dr.miko”が解説します。
*首イボには、 ”良性のできもの”と ”ウイルス性のイボ”があり、このページで解説していく内容は、“良性のできもの”について解説 話を進めていきます。
首イボが1回でとれるmikoメソッドについての詳細や予約方法については、「首のポツポツを除去!mikoメソッドとは」をご覧ください。
2)首イボ≠角質!実は「良性の皮膚腫瘍」だった
ネット上のサイトやブログでは、首イボは固くなった角質と説明されていることがありますが、実際に皆さまが気になっている首イボは角質ではなく
・脂漏性角化症
である可能性が高いです。
軟性線維腫や脂漏性角化症は良性の皮膚腫瘍です。
「良性の皮膚腫瘍」と聞くと、怖いと感じる方もいると思いますが安心してください。
誰もが持っている“ほくろ”も「良性腫瘍」です。ほくろは塗り薬では取れません。ほくろがスキンケアで取れないのと同様に、イボもスキンケアでは取れないのです。
軟性繊維腫(アクロコルドン)とは
軟性線維腫は良性のイボのため、他人への感染はないイボです。
軟性線維腫の特徴として
・イボの大きさは1〜3mm程度のものが多く、褐色調のイボが多い。
・皮膚表面から少し飛び出しているのが特徴。
などが挙げられます。
軟性繊維腫(アクロコルドン)は良性のイボではありますが、衣類で擦れてしまったり、ネックレスに引っかかってしまったりなどが原因で、炎症を起こすことがあります。
治療方法としては、クリニックにて液体窒素や炭酸ガスレーザー治療、物理的に切除する方法が必要となります。
脂漏性角化症とは
脂漏性角化症は、加齢や体質が原因でできる良性のイボです。
ウイルスが原因としてできているものではないため、人に感染することはありません。
色は褐色から黒色調で、大きさは直径数mmのものから2〜3cmくらいです。
やや盛り上がりがあり、平坦に見えるものでも医療用の拡大鏡で見るとわずかに盛り上がっているのが特徴的です。
痒みや痛みは通常はありませんが、患者さまによっては「たまに痒みがある」と訴える方もいらっしゃいます。
治療としては、クリニックにて液体窒素による治療や外科治療、炭酸ガスレーザー治療などが必要です。
3)首イボが取れると言われる5つの方法は間違い?
「保湿成分」で首イボは取れるのか?
首イボは角質ではなく、良性の腫瘍です。
そのため、いくら保湿しても良性の腫瘍である首イボは取れないのです。
古い角質を取る=保湿が大事という理論がいくら正しいとしても、首イボは保湿では取れないので注意が必要です。
「ヨクイニン」で首イボは取れるのか?
ヨクイニンは、ハトムギ由来の漢方薬としておなじみの成分です。
肌の新陳代謝を促進し、ウイルス性のイボには効果的だと言われていますが、良性の腫瘍である首イボに対しては、効果を発揮しません。
ヨクイニンは肌全体の健康維持には役立つかもしれませんが、直接的な首イボ除去効果は期待できません。
詳細はこちらから▷ヨクイニン(ハトムギエキス)で首イボは取れない?
「ハトムギ」で首イボは取れるのか?
ハトムギで首イボを除去することはできません。
ハトムギには、アミノ酸、ビタミンB1、B2、鉄、カルシウム、食物繊維などが含まれており、新陳代謝を促す作用や肌のキメや状態を整える効果があります。
肌の状態は整えてくれますが、首イボは良性腫瘍であり、単なる肌荒れや角質の蓄積とは異なります。
そのため、ハトムギで首イボは取れません。
「杏仁オイル」で首イボは取れるのか?
杏仁オイルで首イボは取れないとされています。
杏仁オイルは、保湿や肌の柔軟性を高める効果があるスキンケア成分として知られていますが、首イボを取り除く効果は科学的に証明されていません。
あくまでも皮膚表面への保湿効果にとどまるため、良性腫瘍である首イボを除去することはできません。
「ドクダミエキス」は首イボは取れるのか?
ドクダミエキスは、抗炎症作用や抗酸化作用をもつ成分として知られ、肌トラブルのケアに有効的です。
肌の炎症や赤みなどの肌トラブルに対しては効果が期待できますが、良性腫瘍である首イボに対しては効果はありません。
市販薬では解決できない!首イボを確実に取る方法
さまざまなクリームやオイルが手軽に手に入る時代ではありますが、残念ながら、現在の日本には「首イボが簡単に取れるクリーム・オイル」は存在しないと断言できます。
首イボが気になっている方は、クリニックを受診し適切な治療を受けていただくことをおすすめ致します。
当院では、mikoメソッドによる首イボ治療をおすすめしています。
「mikoメソッド」による首イボ治療
首イボの治療には、首イボが一回の治療で取れる「mikoメソッド」がおすすめです。
首イボ治療の症例写真
施術名
mikoメソッド
施術の説明
2mm未満のイボに対して治療を行っていきます。
施術のリスク・副作用
赤み、ひりつき、稀に色素沈着の可能性があります。
施術の価格表示
30,000円
ドクターコメント
頸部のアクロコルドンです。 2㎜よりも小さなイボをレーザーで治療すると炎症後色素沈着という副作用を起こしやすいです。
熱の影響がないmikoメソッドが最適です。 医師がいぼの状況、肌質を見極めながら一つ一つのいぼを除去していきます。
mikoメソッドの予約はこちら
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