老人性色素斑(シミ)の治療方法について

色素沈着

「シミはセルフケアでも薄くできるの?」

気づいたら目立っているシミ、できればきれいに消したいですよね。

シミは痛みや苦痛を伴わないため、すぐに何とかしなければいけないわけではありません。そのため、スキンケアやサプリメントで消せればいいなと試してみる方も多いでしょう。

この記事ではシミに有効な治療方法や、セルフケアでシミを予防する方法を詳しく解説しています。

セルフケアに美容治療を取り入れることで、肌質を根本的に改善することも可能です。シミをきれいにしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

老人性色素斑とは

老人性色素斑は、一般的にシミの中でもっとも一般的なもので、加齢と紫外線によってほとんどの人に発生する可能性のあるシミです。

老人性色素斑は褐色から黒色で、直径が約1センチ前後の円形または楕円形をしています。一般的に、顔や手の甲など、紫外線による皮膚への曝露が多い部位に現れます。

この種のシミは30代以降に増加する傾向があり、強い紫外線を浴びる環境にいる人々は20代でも発生する可能性があります。

老人性色素斑を特徴づける点は以下のとおりです

・茶褐色から茶色の色合いを持つ

・輪郭がはっきりしている

・顔、首、手の甲、またはすねなど、紫外線が多く当たる場所に出現する

30代以降に、これらの特徴を持つシミを見つけた場合、それが老人性色素斑である可能性が高いと言えます。

ただしシミには様々な種類があり、それぞれ異なる治療方法が必要となるため適切に識別することが大切です。

老人性色素斑の症例

治療内容

Qスイッチレーザー、スキンケア(レアセラム)、トラネキサム酸・シナール併用

料金

18000円(大きさ問わず5個まで:1つあたり3600円)

詳細

治療後、経過1ヶ月後の症例写真です。目の横、頬の上にあった薄いシミがほとんどわからない状態になりました。顔にあるシミでお悩みの方は、ぜひFLALU/AdeBクリニックまでご相談ください。

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猿田さんシミレーザー経過

治療内容

Qスイッチヤグレーザー

料金

18,000円(大きさ問わず5個まで:1つあたり3,600円)

詳細

治療後、経過1ヶ月後の症例写真です。目の下にあったシミがほとんどわからない状態になりました。顔にあるシミでお悩みの方は、ぜひFLALU/AdeBクリニックまでご相談ください。

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老人性色素斑ができる原因

老人性色素斑ができる原因は、老化と紫外線です。

紫外線が肌に当たると、肌の細胞は自己防御の一環としてメラノサイトと呼ばれる細胞を活性化させ、黒色メラニンという色素を生成します。このメラニンがシミの原因となります。

適度なメラニン色素は肌のターンオーバーとともに体外に排出されますが、過度な紫外線によって過剰なメラニンが生成されると排出しきれずに肌に蓄積されます。その結果、色素が肌に残り、シミの原因となるのです。

加齢によるターンオーバーの乱れもシミの原因となります。加齢でた肌のターンオーバーが遅くなると、メラニンが正しく排出されず肌に残ります。

肌に蓄積されたメラニンが紫外線の影響を受けて色素沈着を引き起こし、肌表面にシミとして現れます。

老人性色素斑は紫外線と加齢が組み合わさった結果として発生し、主に顔、手の甲、腕など紫外線によくさらされる部位に出現します。シミの出現を抑えて肌の健康を保つためには紫外線対策が重要となります。

老人性色素斑(シミ)と脂漏性角化症(イボ)の違い

老人性色素斑(シミ)脂漏性角化症(イボ)は、皮膚の加齢現象として現れるものであり、見た目が似ていることから混同されることがあります。

老人性色素斑は平らで、皮膚の表面に凹凸がなく、褐色から黒褐色の色調を持つことが一般的です。

V同じ部位にできている場合、同じような色調の濃さで肌表面に存在します。

脂漏性角化症は平らなシミとは異なり、皮膚表面に小さな盛り上がりやイボのような突起が見られます

脂漏性角化症の突起は、皮膚の角化細胞の異常な増殖によって形成されます。

色は褐色から黒褐色までさまざまで、あまり色がついていないこともあります。色の変化があることも脂漏性角化症の特徴です。表面を触ると凹凸やボコボコ感があり、時にはざらつきを感じるのが脂漏性角化症です。

一般的に平坦なシミを老人性色素斑、盛り上がったシミを脂漏性角化症と区別します。

老人性色素斑を消す治療方法

老人性色素斑の治療方法には、クリニックでの治療と、薬を飲んだり塗ったりする薬物療法があります。

クリニックでの医療機器による治療

クリニックで施術するマシン治療でシミに有効なのは、レーザーとIPLです。

レーザー

QスイッチYAGレーザー治療は、老人性色素斑のような根深いシミに効果が期待できます。

QスイッチYAGレーザーはメラニン色素に反応するレーザーで、シミの原因であるメラニンを破壊することでシミを薄くしたり取り除いたりします。QスイッチYAGレーザーの特徴は、周囲の正常な皮膚に与えるダメージを最小限に抑えながらシミにピンポイントで強いエネルギーを照射できることです。

レーザーには532nmと1,064nmという2つの波長があり、老人性色素斑とそばかすなど、異なるタイプのシミに対処できます。

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レーザートーニング

レーザートーニングは、広い範囲のシミや肌の色ムラを改善するのに適したレーザー治療です。

顔全体など広い面積の肌を均一にトーンアップする効果が期待できます。レーザートーニングによるシミ治療は、低出力のレーザーが肌表面に広く照射されることで、シミの色素メラニンを分解し、肌のトーンを均一にし、色ムラを軽減させる仕組みです。

レーザートーニングの詳細はこちら

IPL(フォトフェイシャル)

IPLもシミ治療の一つで、肌全体のシミ、くすみ、色むらの改善を目的とした治療法です。

PLは、肌に照射した高エネルギーな光パルスがメラニン色素に吸収され、シミや肌の色むらの原因となるメラニンの排出を促します。IPL治療は、シミだけでなく、くすみ、小じわ、毛穴の開き、肌の色むらといったさまざまな肌のお悩みにアプローチできることが特長です。

フォトフェイシャルの詳細はこちら

内服薬、外用薬のよる治療

シミの改善に用いられる薬剤は下記のとおりです。強い成分のものは医師の処方が必要なこともあります。

成分 用途・効果 副作用と注意事項 処方箋が必要か?
トレチノイン 古い表皮の除去とメラニン排出の促進
ターンオーバーの増加
皮膚修復力向上
紫外線吸収効果
小ジワと毛穴の改善
一時的な皮膚赤みや落屑
皮膚修復効果
はい
ハイドロキノン メラニン合成抑制
色素細胞の分解効果
一時的な刺激や皮膚炎の可能性
アレルギー反応テスト必要
はい
ケシミン メラニン合成の抑制 通常は刺激が少ない はい(一部市販あり)
トラネキサム酸 肌の色素沈着を抑制
肌の透明感向上
通常は刺激が少ない はい(一部市販あり)
ビタミンCローション メラニン産生抑制 しみ予防 通常は刺激が少ない いいえ
ビタミンC内服薬 メラニン産生抑制
皮膚の色素沈着予防
抗酸化作用
しみやしわ予防
通常は副作用が少ない いいえ

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自分で治療できる?

サプリメントや化粧品によるセルフケアで、シミを完璧に消すことは難しいです。

しかし、セルフケアでも肌全体のくすみを改善して結果的にシミが目立たなくしたり、将来できるシミを予防することは可能です。

スキンケア

乾燥肌を防ぐために、適切な保湿剤や美白有効成分を含む化粧品を使用しましょう。

乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。紫外線の影響も受けやすくなり、シミやシワを招きます。スキンケアで保湿を心がけることで、外部からの刺激から肌を守ることにもつながります。

美白成分の入ったスキンケアアイテムは、刺激が強い場合もあります。美白成分の入ったスキンケアアイテムは適度に使うようにしましょう。

紫外線対策

紫外線は肌の老化を招きシミの原因となります

外出時には紫外線から肌を守るために日焼け止めを使用し、こまめに塗りなおすようにしましょう。帽子や日傘で肌をカバーすることも紫外線予防には有効です。

日焼けは肌が軽いやけどを負った状態です。鎮静効果のあるスキンケアで速やかに保湿することが大切です。

規則正しい生活を心がける

健康的な食事、十分な睡眠、ストレスの軽減が老人性色素斑の予防に役立ちます。規則正しい生活習慣を実践し、ターンオーバーの整った肌を保つことが大切です。

毎日のケアを継続する

シミの予防は継続的な努力が必要です。毎日のケアを怠らず、肌に良い習慣を定着させましょう。

適切なスキンケア製品の選択

市販の美白化粧品や医薬部外品には、ハイドロキノン、ルシノール、アルブチン、コウジ酸、甘草エキス、トラネキサム酸などの成分が含まれていますが即効性は期待できないため、毎日継続してケアする必要があります。

市販薬は効果があるのか

市販薬はシミを予防する効果は期待できますが、できてしまった目立つシミを完璧に改善するのは難しいです。シミをきれいに薄くするなら、皮膚科での治療がおすすめです。

たとえば、ハイドロキノンは美白成分として知られていますが、強い作用があるためクリニックで医師に処方してもらうと安全性を確保しながら使用できます

市販薬でシミの改善を望む場合、シミ予防には医薬部外品が適しています。医薬部外品にはケシミンシリーズが挙げられます。これはシミの予防効果が期待できます。

シミの改善に焦点を当てたい場合は、医薬品を試してみることをお勧めします。市販薬で医薬品を求めるならトラネキサム酸が有効です。副作用が少なく、色素沈着を予防し肌の透明感アップが期待できます。

トラネキサム酸を美白化粧品として使用する場合、美白有効成分として配合されている医薬部外品を選ぶことが大切です。

そのほかシミの治療に有効な美容治療

補助的なシミ治療として有効な治療法は2つあります。

イオン導入

イオン導入は微細な電流を肌に流してイオン化した薬剤を皮膚に導入する治療です。シミの治療に用いられる導入成分はアスコルビン酸(ビタミンC)です。

即効性はありませんが施術を繰り返すことで徐々に肌が改善され、シミを薄くする効果が期待できます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、シミ治療に用いられる一つの方法で、皮膚を化学薬品で軽度に剥離させてシミや肌の色むらを薄くし、改善する治療です。

ピーリング剤には、アルファヒドロキシ酸(AHA)、ベータヒドロキシ酸(BHA)、トリクロロ酢酸(TCA)などがあり、ピーリングの深度に応じて使い分けられます。

ケミカルピーリングは顔全体に適用されるため、老人性色素斑だけでなくニキビ・しわ・くすみなど肌のさまざまなトラブルの改善効果が期待できます。

老人性色素斑の予防法

老人性色素斑の予防には、以下の方法が有効です。

紫外線

紫外線予防

太陽からの紫外線はシミの原因の一つです。日焼けを防ぐために、帽子や日焼け止めクリームを使うことが重要です。

特に長時間の屋外活動時には、適切な紫外線防止対策を施しましょう。

肌に良い食事

アンチオキシダントを多く含む食品を摂ることがシミの予防に役立ちます。ビタミンCやビタミンE、β-カロテンを多く含む野菜や果物を食べましょう。

また、過度なアルコール摂取やたばこは肌の老化を促進するため、控えることが大切です。

スキンケア

正しいスキンケアはシミの予防に役立ちます。美白成分を含むスキンケアアイテムの投入を検討しましょう。また、肌の乾燥はシミができやすくなるため、保湿も心がけることが大切です。

ストレス予防

過度のストレスは肌の健康に悪影響です。ストレスは肌のターンオーバーの乱れを引き起こし、くすんだ肌や皮膚のゆるみの原因にもなります。上質な睡眠や適度な運動を取り入れ、ストレスを軽減しましょう。

老人性色素斑は年齢とともに現れやすくなりますが、セルフケアで予防することで、発生を遅らせたり軽減することが可能です。日常生活での健康的な習慣や適切なスキンケアでシミを予防しましょう。

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