稗粒腫(目の周りや顔にできる白いポツポツ)
稗粒種(はいりゅうしゅ)とは?
皆様は、稗粒種(はいりゅうしゅ)をご存知でしょうか?
聞いたことも無い方もいらっしゃるかもしれませんが、下記の写真の白いポツポツを診ていただければ「知ってる!」とおわかりいただけるかもしれない、このできもの。
目の周り、顔じゅうどこにでもできますが、ひとつひとつ孤立した白いポツポツとしたできものです。
よく「脂肪の塊ができて……」と患者さんに相談されるのですが、中身は脂肪ではなく「角栓」のようなものです。
角栓のようなものが入っているので、色は中身が白く透けて見える、ぽつっとしたできもの。
触ると若干固く感じます。
この、中身の角栓は肌の表面から詰まってできるのではなく(←これはニキビの素)、お肌の中の方で勝手に作られるので、洗顔を頑張ったからと言って取れるものではありません。
稗粒種の大きさは、1㎜以下のものから、大きいもので1㎝ほど。
その大多数は1~2㎜程度です。
できやすい部位は?
白いポツポツが一番よくみられるのは、目元。
他にも
・頬
・陰部
などに、よくできます。
できやすい年代は?
稗粒種は、幼稚園児からご年配の方まで、年代、性別を問わずにできるイボです。
ただし、できる部位が年代によって若干異なる印象があります。
高校生ぐらいまででは、目の周りにできる人が圧倒的に多くみられ、それ以降の年代では目の周りだけでなく額、頬など顔全体どこでもできてきます。
稗粒種の予防方法は?
子供のころからの体質でできやすい人はできますので、あまり良い予防方法はありません。
ステロイドを使っているところに出てくることがあるので、ステロイドの塗り薬を塗っていたら白いぽつぽつが増えてきた……という事があれば、ステロイドを塗ることをやめた方がいいでしょう。
治療方法と治療回数
皮膚科や形成外科で治療を受けることができますし、ほとんどのケースでは1回の治療で気になる稗粒種全てを除去することが可能です(数が多かったり、出血しやすかったりなどで複数回に分けて治療するケースもあります)
取ることができる稗粒種の大きさの目安
・洗面所の鏡で見て(30㎝以上離れた距離から見て)、はっきりと白いぽつぽつ見えるもの
・手鏡をのぞきこみ顔の間近でやっと見つける程度の小さなものは、取り除くことが難しいのでもう少し大きくなるまで待った方が確実に取り除けます。
痛みを減らす治療:麻酔クリームを活用
当院では、5個以上の治療の場合、もしくは痛みに弱い方は、麻酔クリームを活用して治療を実施します
・痛みが完全になくならないがかなり楽になる
麻酔クリームを活用した方は、「断然塗った方が痛くない!」とおっしゃっていました。
痛みの苦手な方、お子様、稗粒種がたくさんある方にはおすすめです。
※写真ではペンレステープがありますが、当院では麻酔クリームを活用しております。
治療後の経過
念のため小さな絆創膏を貼ってお帰り頂くこともあります。
・治療当日から入浴・洗顔はOK
・ファンデーションなどのメイクは、翌日からの方が無難です。小さな傷にファンデーションが入り込んでしまうのを防ぐためです。傷と言っても小さいものなので治療後12時間以上経てばふさがります、ご安心下さい。
治療後にうっすらとしたつまんだような跡ができますが、数日から一週間程度でキレイになるため、日常生活でほとんど困ることもなく生活を送ることができます。
たまに、稗粒種を取った後に、黒っぽいできものができることがあります。
これは稗粒種を取った際の出血が、皮膚の浅いところで血豆のようになっているからなので、自然に吸収されていきますので経過を診てください。
治療前の注意事項
トレチノインやレチノールが入った化粧品、ニキビ薬を使用している方で当院の治療をご希望の方は、来院までの1週間トレチノイン、レチノール化粧品、ニキビ薬の使用休止をお願いします。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)の料金
30個まで取り放題メニュー | ¥24,000 |
31個〜 | 1個あたり¥800 |
※ 1回の治療で50個まで(予約の埋まり具合によって治療可能な個数が変わります)