肝斑(顔全体のくすみ)

肝斑の治療によく使用されているレーザートーニングについてご説明していきます。

肝斑とは

女性の頬によくみられる肝斑の画像
肝斑とは、基本的に両頬骨のあたりに左右対称にモヤモヤとした色が出ることが多く、女性に比較的多く見られるシミの1つです。 シミではあるのですが、1つ1つ点々であるシミではなくて面で塗ったような形で出てくるものが肝斑というシミになります。
肝斑の画像
肝斑の治療の際に大事なのが、『肝斑はすごく厄介なシミ』だと認識することです。 そして厄介なシミをどのように治療しようかという作戦を立てなくてはいけません。 私自身も患者様の治療をしていて、通常のシミの治療より、肝斑の治療は大変であったり、少し厄介なことが多くあるなと感じるときがあります。 そのため、肝斑については治療を頑張らないといけないですし、通常のシミの治療とは少し違う治療を行わないといけないということをご説明いたします。

肝斑治療と通常シミ治療の比較

「肝斑の治療は、通常のシミ治療と何が違うの?」ということで、肝斑の治療の時にレーザートーニングというレーザーを使用していきます。 これが他のレーザーの治療と少し異なる部分があるのです。

シミの治療

通常の「シミの治療」はシミのある箇所にレーザーを照射し、照射した部分が「かさぶた」になりポロッと剥がれて取れるのです。 1回か2回の治療でシミは取れてきます。

肝斑治療

それに対してレーザートーニングによる治療はの治療は、回数が5回〜10回程必要になります。 逆に1回で治療しようとすると肝斑は悪化してしまいます。 そのため、肝斑の治療は5〜10回ぐらい時間をかけて根気良くやっていく必要があります。

肝斑は刺激に敏感、レーザー治療で悪化する理由

なぜ治療に時間がかかるかというと、肝斑は刺激にとても敏感なシミになるからです。 刺激を受けると、
『細胞が刺激された』 → 『皮膚を守らないといけない』 → 『色を作って肌を守ろう』
と働いてしまうのです。 紫外線に当たった時に、日に焼けて細胞が壊れないようと、肌の細胞は色を作ることによって自分の細胞を守ります。 それと同じ作用を強い刺激を受けた時に、本来は紫外線ではなく刺激であるにも関わらず、勘違いをし「色を作って守らないと!」と働いてしまい、逆に濃く悪化してしまうのが「肝斑」なのです。 そのため通常のシミ治療のように強いパワーでレーザーを当ててしまうと、レーザー照射後に細胞が攻撃されたから守らないと思いどんどん悪化し色をつくってしまうのです。 これだとせっかく肝斑の治療をしているのに、どんどん肝斑が濃くなってしまうので、気をつけなければなりません。

肝斑を悪化させずにレーザー治療するには

トーニングレーザー
ではどうすればいいのかというと「刺激を受けたというのを気づかれない様に治療する」のです。 つまり刺激だと気付かれないくらいの弱い刺激の弱い治療が肝斑にはオススメです。その治療法がレーザートーニングという治療になります。 レーザートーニングは1回の威力はそこまで協力ではない治療です。 顔全体にパチパチパチとレーザーを当てていく治療になりますので、かさぶたにもなりません。 多少の痛みはありますが、我慢できなくて大変ということは基本的にはなく、治療後にテープを貼るなどの大変な処置も必要ないので割と気軽な治療です。

レーザートーニングにより、少しずつ回数をかけてゆっくり色をとっていくのがレーザートーニングの治療になります。

例えるなら、通常のシミレーザーがパーンと当てて、1回でシミが取れるというのに比べてレーザートーニングは1回目は一番上の薄い1層を治療しましょう。

2回目は2層目を治療、その次は3層目、その次は4層目を治療しましょうという形で、シミはある程度の厚みがありますので、1回で治療するのではなくて回数を分けて少しずつ剥がしていく治療になります。

レーザートーニングの回数に関しては最初に5回から人によっては10回ぐらいとお話ししました。最初の5回までは1週間に1回や長くても2週に1回ぐらいのペースで治療していくことがオススメです。

そしてある程度色が取れた場合は、今度は新しく出てくる色を予防すれば良いため、その段階では週1回の必要もありません。

1ヵ月に1回メンテナンスをしたり、日に焼けた後で肝斑が濃くなったなと思ったら1週間に1回を2、3回行います。

また色が取れて調子が良くなってきたら月に1回ぐらいのペースで治療をしてきましょう。

治療時の注意点

治療の際に注意しなければいけないことがあります。

レーザートーニングでの肝斑治療の際に、回数を増やせば綺麗になるのであれば、20回でも30回でも1週間に1回を立て続けにやろうと思う方も中にはいらっしゃいます。

やりすぎもどちらかというと禁物です。

やりすぎてしまうとレーザーのパワーで後々色が抜けてくることがあります。もともと肌色だった肌が肌色がなくなってしまい白斑という白い肌になってしまうのです。

白斑になってしまうと、逆に白い所と肌色のところがあり、まだらで綺麗な肌ではなくなってしまうのでオススメできません。

そのため目安としては、5回から多くても10回ぐらいが週に1回から、2週に1回ぐらいのペースになります。

それが終了したら、1ヵ月に1回ぐらいのペースでメンテナンスし、その合間に白斑が起きていないかを顔の写真を撮るなどして確認してください。

安全に安全に治療していくことがオススメです。

肝斑治療

肝斑治療
今日は肝斑の治療についてレーザートーニングのお話ししました。通常のシミの治療と違ってレーザートーニングは色を作る細胞に気づかれないようにこっそりと治療をしていくタイプのレーザー治療です。 少し回数は必要ですが、レーザーの刺激で毛穴も引き締まり肌のハリも出る治療です。そういった意味では、肌の色が改善するだけの治療ではないため、複数回を治療するメリットもあるなと思ってます。
レーザートーニングは、「レーザー=強い、1回の治療で効きそう」というレーザーに持つイメージとは全く違う治療方法です。
普段のシミ治療では1~2回ほどでしっかり効果を表す「メドライトC6」というレーザーを、治療後に特に何のケアも不要なぐらい(テープなども不要)ものすごくマイルドに照射する治療です。
レーザートーニングはこんな気になる症状にオススメ
・肌のくすみ ・そばかす ・日焼け後の肌のホワイトニング(素早く日焼け前の肌に戻したい方に)

肝斑におススメ!レーザートーニングとは?

レーザートーニングは、「レーザー=強い、1回の治療で効きそう」というレーザーに持つイメージとは全く違う治療方法です。
普段のシミ治療では1~2回ほどでしっかり効果を表す「メドライトC6」というレーザーを、治療後に特に何のケアも不要なぐらい(テープなども不要)ものすごくマイルドに照射する治療です。
レーザートーニングはこんな気になる症状にオススメ
・肌のくすみ
・そばかす
・日焼け後の肌のホワイトニング(素早く日焼け前の肌に戻したい方に)

肝斑をゆっくり治療するレーザートーニング

女性の頬によくみられる肝斑の画像
[ 女性の頬によくみられる肝斑 ]
写真のケースは、両頬に広くベターっと広がる茶褐色斑(肝斑)+丸くハッキリしているシミ
通常のシミレーザー治療では、丸くハッキリしているシミを治療することは可能です。それは、レーザーが狭い範囲をピンポイントに治療することを得意としているからです。
一方、肝斑は、「ここ!」というようなピンポイントの範囲ではなく、広く全体にペンキで薄く塗ったようなベターっとした色なので、通常のシミレーザー治療では治療をしにくいシミとなっています。
しかも、肝斑の場合は肌の表面に色があるというより、肌表面+皮膚のやや深いところという厚みを持ったシミが存在している印象です。

レーザートーニングでの照射方法では

・広くレーザーが当たるように設定・パワーは弱くする・皮膚のやや深いところにまで届く光を使う(シミ治療で使う光とは違う種類)

・「点」ではなく「面」で治療できるよう、頬全体を3~5回ほどレーザーを打ち重ねる

という、当て方の工夫があります。

広い範囲を治療するフォトフェイシャルとの違い

広い面積を治療する代表的な治療機器に、フォトフェイシャル(IPL)という種類の機器があります。

フォトフェイシャルは、広く浅い治療を得意としています。

「広い」という意味では肝斑の治療に向いていそうなのですが、残念ながら「十分な深さ」での治療ができません。 

肝斑というタイプのシミは「広くて厚みがある」という特徴を持っているので

・広い面積を治療できる

・深く治療ができる

この2つの特徴を併せ持った機器でないと、治療が難しいのです。なので、フォトフェイシャルでの肝斑治療は難しいと言えます。

肝斑治療に潜むワナ

肝斑はとてもデリケートで、刺激(炎症)を与えることでメラノサイトが活性化し、症状が悪化することがあります。

レーザーで「強く」治療すると、どんどん色が濃くなり悪くなるシミなのです。
治療をすればするほど、かえって濃くなる。

ですから、長い間「肝斑にレーザーは絶対に使ってはいけない」と言われてきました。この点でもレーザートーニングという治療方法は、マイルドに治療ができるので画期的なのです。

これまでのシミ治療に用いられるレーザーの多くは、照射するレーザー光が「ガウシアン型」と呼ばれる山の形状をしています。

山の形状なので、レーザーの中心部ほどエネルギーが高くなり、端に向かって徐々にエネルギーが弱くなるという"ムラ"が発生していました。

それに対しメドライト C6では「トップハット型」と呼ばれるフラットな形状のレーザー光を照射します。

肝斑に均一にエネルギーを届け、"ムラ"による刺激を与えない治療が可能です。

さらにこの機器は、低出力で最適なパワーのレーザーを照射するようにコントロールされていて、肌の中に滞留しているメラニンに対しておだやかに働きかけるために、安全かつ確実に肝斑を治療する事が可能になりました。

色ムラのない均一な肌トーンが美肌の決め手。
美しさが飛躍的にアップします。

レーザートーニングは、肝斑だけではなく、シミやくすみなどの色ムラも改善し、明るく透き通るような肌に導きます。

開いた毛穴にも効果を発揮し、ピンとハリのある、キメ細やかな肌へと整えます。

「広く」「深く」「マイルドに」治療ができるからの嬉しい+αの効果

実は、レーザートーニング治療を行っていると、肝斑がきれいになるだけではなく、嬉しいもう一つの皮膚の変化があります。それは、  毛穴が引き締まってすべすべの肌に&肌のハリが出てたるみが解消  頬全体の深いところに、穏やかに熱が加えられることによって肌の中のコラーゲンが増え、肌にハリが出て10年前の様なふっくら肌に。

より効果的に肝斑を治療するために

1.飲み薬も飲みながらが治療のテッパン

肝斑の治療を成功させるには、レーザートーニング+飲み薬がテッパンです。

  特に肌が刺激を受けやすい状態になっている方は、 トーニング治療に先立って2ヵ月ほどプレ治療として美白飲み薬セットを飲んだ方がよりトーニングの効果がわかりやすくなります。  *注意* 下記に該当する方は、飲み薬の治療は避けた方が良いのでご相談ください。 ・脳梗塞になったことがある方 ・心臓のトラブルで、血液をサラサラにする薬を内服している方 ・ピルを内服している方 また、高脂血症(中性脂肪、コレステロール値が高い)の方も、内服の際に一度ご相談ください。

美容皮膚科「FLALU(フラルクリニック)」のレーザートーニングの口コミ

しっかりとカウンセリングしていただき、安心して受ける事が出来ました。トーニングを受けて、痛みも無く、肌がモチっとしています。

レーザートーニングを受けた友人の肝斑が薄くなり肌もワントーン明るくなったのを見て来院を決意。初めは不安でしたが、先生もスタッフの方々も暖かく優しい対応で安心しました。レーザー後は本当にお肌がワントーン明るくなって少し透明感も出たようです。レーザー後もすぐに化粧出来るし問題ないです!帰りがけ日焼けだけは気をつけて下さいねと念押しされました。^ ^ 素肌に自信が持てるようになりました。回数を重ねればもっと透明感のある若々しい肌にれると思うので、またレーザートーニングお願いしようと思っています!!

レーザートーニング:治療の流れ

0.前日までのお願い

顔の産毛が多いと、レーザートーニングのパワーを産毛に吸収されてしまい治療効果が落ちます。

頬を下から上に撫で上げた時に、産毛の引っ掛かりを感じるような状態の時は治療の前日までに産毛そりを行ってください。*産毛を剃り忘れていても治療は可能です。  

1.朝からのお願い

レーザートーニングの治療の日、一つだけ朝からお願いしたい事があります。

治療日は、ラメの入ったメイクアイテムを使わない レーザーがラメにあたると、赤くニキビのようにぷつぷつとした症状が出ることがあります。