首にできるイボの種類(老人性イボからスキンタッグまで)

首にできるイボの種類_MV

首元に忍び寄る、小さな“それ”との出会い。思わず鏡の前で息を呑んでしまう瞬間を、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。

実は「首イボ」、その正体を知ることで印象が大きく変わるはずです。

この記事では、「老人性イボ」から「スキンタッグ」まで、気になる首イボの種類とケア方法を解説します。

自分の首にできているイボの種類がはっきりすれば、これまでのモヤモヤが消えるでしょう。

ぜひ最後まで読んで、自分のイボの種類を見極め、どんな治療方法がいいのか検討してみてください。

首イボの種類、4つ

首イボのできる原因は?皮膚科で取る3つの除去方法

首にできるイボ”とひとことで言っても、さまざまな種類のイボがあります。

イボの治療、実は第一歩は意外と単純です。自分のイボがどんなタイプなのか、しっかり見極めること。これがスタート地点です。

まずは、一般に「首イボ」と言われているものを挙げてみましょう。あなたはいくつ、耳にしたことがありますか?

  • 老人性イボ
  • 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
  • アクロコルドン
  • スキンタッグ(スキンタグ)
  • 懸垂性線維腫(けんすいせいせんいしゅ)
  • ポツポツしたイボ

これらのイボは、その性質から以下の4つに分類されます。

  1. 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
  2. 軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)
  3. 懸垂性線維腫(けんすいせいせんいしゅ)
  4. ウイルス性イボ(尋常性疣贅など)

この記事では、この4つのイボの種類について症例写真とともに説明していきます。

1. 脂漏性角化症(老人性イボ)

女性のこめかみにある老人性イボ(脂漏性角化症)の症例写真

あなたの顔にこんな症状があったら、それは「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」かもしれません。

・皮膚から少し盛り上がっている
・カサカサ、ザラザラしている
・茶色から黒色っぽい

脂漏性角化症は、年齢と共に発生するイボです。

でも、実はこの脂漏性角化症を「イボ」だと認識している人は少なく、シミと混同されるケースが目立ちます。

このイボで当院を受診される方の8割は、シミと混同しておられます。

「顔のシミが盛り上がってきて……」
「このシミを取りたいです」
「茶色いシミが増えたな」

と感じたときは、そっとそのシミに触れてみてください。

周りの皮膚より、わずかに盛り上がっている、ファンデーションを塗ったときに粉がたまってしまう、その症状が見られたら脂漏性角化症を疑いましょう。

触ってもわからない……という方は、ぜひ皮膚科で診察してもらいましょう。

皮膚科で専門家の診察を受ければ、ダーモスコピーという拡大鏡を使用し、すぐに判断することができます。

うつる?うつらない?どんどん増える?

気がついたら顔のイボがどんどん増えてくると感じている方も多いと思います。

体質的にできやすい人には、できてしまうイボなので、うつったりするものではありません。

また脂漏性角化症は「非ウイルス性」のイボのため、触ったからといって増えるということもありません。

皮膚のどのくらいの深さにあるの?

皮膚のできものを治療するうえで大切な点は、「皮膚のどのくらいの深さにあるか」です。

この深さによって治療後に傷が残るかどうかが決まるので、大事なポイントです。

さて、気になる脂漏性角化症の深さは、皮膚の浅いところ(表皮)までです。

どちらかというと皮膚表面に乗っているというイメージのほうが、わかりやすいかもしれません。

治療を受けたいけれど傷が残るのが心配

脂漏性角化症は皮膚の表面にあるので、治療後に傷跡として残ってしまう可能性はとても低いです。

また、がんになるのではないかと心配な方もいるかもしれません。

このイボは、皮膚の表面に乗っかっているような感じということからもイメージできるように、良性のできもののため、がん化することはありません

2. 軟性線維腫・アクロコルドン(首イボスキンタッグ)

首イボで調べると、いろいろな名前が出てきますよね。

  • 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
  • 軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)
  • 懸垂性線維腫(けんすいせいせんいしゅ)
  • ウイルス性イボ(尋常性疣贅など)

「いったい私のイボはどれなのだろう?」と言いたくなりますが、実はすべて同じものを指しています。

アクロコルドン=スキンタッグ=「軟性線維腫」です。

大きさの違いが若干ある程度で、医学的にどの大きさだとアクロコルドン、「これ以上大きければスキンタッグ」といった明確な違いはありません。

「軟性線維腫」は、両者の日本名と思っていただいても問題ありません。

アクロコルドンとスキンタッグはどうして2つの名称があるのでしょうか?

私なりの見解ですが、この「首いぼ」には、大きく2つのタイプがあります。

①「ぺたっ」として盛り上がりの少ないタイプ
②「ぴょこっ」と飛び出ているタイプ

「ぺたっ」とタイプ=アクロコルドン
「ぴょこっ」とタイプ=スキンタッグ
と考えると、イメージしやすいのではないでしょうか?

「ぺたっと」タイプ|アクロコルドン

皮膚の表面に、平坦な茶色い少し隆起したイボがある、おはじきのようなイメージです。

首イボ_症例6

「ぴょこっと」タイプ|スキンタッグ

1つひとつのイボが飛び出ていて、首の皮膚とつながっているところは細いです。

首イボ_症例5

首イボのよくある質問

Q1. 引っ張れば取れそうなのに取れない

「ぺたっと」タイプのアクロコルドンは、1~2mmぐらいまでの円形で、薄茶色~茶色をしています。3mmを超えるような大きなものが首にできることはまれな印象です。
ただし、首全体にたくさん出ることが特徴的。多い場合、首だけで200個近く出ることもあります。一方、「ぴょこっ」とタイプのスキンタッグは、本当に皮膚からぴょこっと飛び出ていて、引っ張れると取れそうな印象です。
しかし、引っ張っても取れません。こちらのほうがゆっくり大きくなることが多いです。

Q2. 首イボがうつる?うつらない?増える?

ウイルス性ではありませんので、触ったからうつるということはありません。「ぺたっと」とタイプ、「ぴょこっと」タイプともに、できやすい体質の人では、刺激によって増えてしまうものです。

Q3. イボは皮膚のどのくらいの深さにあるの?

「ぺたっ」とタイプ・「ぴょこっ」とタイプともに、外側に向かって成長しようとするものですから、やはりこちらも皮膚の上に乗っているものになります。

Q4. 首イボ治療を受けたいけれど傷が残らない?

脂漏性角化症と同様、表面にのっかっているようなものなので、傷跡が残る可能性はとても低いです。

Q5. 悪いものなら心配……皮膚ガンの危険は?

良性のできものなので、ガン化することはありません。治療するかどうかは、美容的な見た目の問題なので、この後の治療のデメリットなどもしっかり読んで検討することをおすすめします。

3. 懸垂性線維腫(ソフトファイブローマ)

懸垂性線維腫(ソフトファイブローマ)は、首などにできた良性のイボが垂れ下がったようになったものです。

皮膚の一部が変化したもので、加齢と共に増加する傾向があります。

ただし個人差があり、高齢者でもほとんど殆どできない人もいるため、遺伝的な要素も影響していると考えられています。

ウイルス性のイボではないため、他人に移ったり、他の部分に広がったりはしません。

アクロコルドンやスキンタッグと比べると、少し大きくなったものを懸垂性線維腫として区別しています。

全てのアクロコルドンがこのように大きくなるわけではなく、体の中で1〜2個、大きなものがある程度の方が多いです。

治療方法は、このくらい大きくなっていると外科的に「手術」ということになります。手術と聞くと、なんとなく怖いイメージがあるかもしれませんが、ご安心ください。

懸垂性線維腫は、垂れ下がっている部分は大きくても、首とくっついている部分はわずか数ミリと小さいため、手術で除去したとしても、傷は2~3mmぐらいで済むことがほとんどです。

2~3mmくらいだと、ひっかき傷みたいなものですよね。

4. ウイルス性イボ

ウイルス性のイボ

ウイルス性イボとは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)※」の感染によって生じるイボのことです。医学的には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれます。

主に手や指、足の裏など皮膚が厚く外部から刺激を受けやすい部位にできやすく、表面はザラザラしていて硬く盛り上がっているのが特徴です。

HPVは、傷口やささくれなどから皮膚に入り込み、他人にうつることもあります。

また、同じ人の体内でもほかの部位へと広がる「自己感染」もあるため、放置せず早めの治療が大切です。

治療は液体窒素による凍結療法、サリチル酸外用薬(イボコロリなど)が中心ですが、症状や部位によって複数回行う場合があります。

※ヒトパピローマウイルス(HPV):皮膚や粘膜に感染するウイルスで、イボ(尋常性疣贅)の原因になります。小さな傷などから感染し、自分の体のほかの部位や他人にうつることもあるため注意が必要です。

首イボの種類別:最適な治療方法は?

首イボの種類別の最適な治療方法は

首イボのおもな治療方法は3つあります。

  • 液体窒素(保険診療)
  • 炭酸ガスレーザー(自費診療)
  • Dr.mikoメソッド(おすすめ!)

首イボの治療方法

首イボの治療は、保険診療では液体窒素、自費診療では炭酸ガスレーザーで行います。

当院でおすすめしているのは炭酸ガスレーザーです。 その理由は、おもに2つあります。

(1)1回で取れる
(2)治療後にシミができる確率が低い(液体窒素で治療した方の9割の人に、シミになる副作用がみられる)。治療後に1週間ほどテープを貼ると、よりキレイに治ります。

せっかく治療したのだから、再発させたくないですよね……。

脂漏性角化症は、刺激によってできやすくなります。

汗をかいて痒くて掻いたり、紫外線を強く浴びたりすると急に増えることがあるので、紫外線対策をしっかり行って、痒くならないようにかぶれにくい基礎化粧品やメイク用品を使うことがおすすめです。

炭酸ガスレーザー治療

炭酸ガスの料金

イボの大きさ料金(税込)
直径2mm未満(3個セット)¥5,500
直径5mm未満(1個)¥5,500
直径10mm未満(1個)¥11,000
直径15mm未満(1個)¥16,500
直径20mm未満(1個)¥22,000

※20mm以上のイボは「長径(mm)×1,100円」で計算します。
※目元のイボは2mm未満でも、1個あたり5,500円です。
※麻酔はイボ5個までが注射、6個以上はクリームを使用します。
※予約の混み具合によっては、治療個数を制限させていただくことがございます。

レーザー治療30%OFF対象の患者さま条件と注意事項

・当院ではイボレーザー治療の総額が11万円を超えた患者様が対象です。
・初回施術日から半年間が30%OFFの対象期間です。
・割引には、麻酔代・軟膏代・テープ代・診察料は含まれません。
・「2mm未満3個セット」は治療総額に含まれますが、割引対象外です。
・麻酔はイボ5個までが注射、6個以上はクリームを使用します。

炭酸ガスの副作用・リスク

発赤、痛み、表皮剥離、くぼみ、色素沈着、色素脱失、内出血、傷跡の可能性があります。

心配な方は、医療機関でご相談ください。

液体窒素療法は、「ぺたっと」タイプの首イボにはおすすめできません。

イボの2~3倍の大きさのシミができてしまいます。

「ぴょこっと」タイプの首イボにも、液体窒素はやや効果不足です。

しかも、イボの数が多い場合、液体窒素を用いた保険治療は、治療回数(通院回数)が数十回と多くなり大変です。

首イボは、平均的な人でも40個以上、多い人ですと200個以上もあります。

それらのイボ1つひとつに注射で麻酔をしていくことを考えたら、痛くてとても大変です。自費治療ですから、費用も一体いくらになることやら…。

mikoメソッドで首イボをすっきり治療

そこで当院では、首イボの除去におすすめな治療法として「mikoメソッド」をご提案しております。

mikoメソッドでは、「ぺたっと」タイプと「ぴょこっと」タイプ、どちらも1回の治療ですっきり除去できます。

首イボ治療のmikoメソッドとは

mikoメソッドの料金

治療内容料金(税込)
イボ1個あたり¥1,740
イボ50個までの一括料金
(※20個以上ならこちらがお得)
¥36,000
イボ51個目以降(1個あたり)¥600

mikoメソッドの副作用・リスク

赤み、ひりつき、稀に色素沈着の可能性があります。

このイボも取れるのかな?」と迷ったら、まずはご相談ください。

FLALUクリニックでは、医師が一人ひとりの肌やイボの状態を確認し、最適な治療法をご提案いたします。

特に当院では、首や顔の小さなイボに対応した「mikoメソッド」、広範囲のイボに対応する「炭酸ガスレーザー治療」など、傷跡をできる限り残さず仕上げる美容皮膚科ならではの治療を行っています。

初診の方も安心してご来院いただけるよう、無料美容相談も実施中です。

ご不安な点は、カウンセリング時に何でもご相談ください。

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