顔イボができる原因は?皮膚科で顔のイボ取り・除去

顔イボ治療

顔にイボができる原因 について、誰もが一度は疑問を抱くものです。

自分の顔にイボができてしまったとき、「顔のイボ取りをどうするか」と悩む方も多いでしょう。

こういった状況に直面すると、多くの方がまず考えるのが市販薬による対処法ではないでしょうか。その心理は十分理解できます。

実際にネット上では、市販薬で取れたという体験談も見かけます。

でも、ドラッグストアで販売されている市販薬だけで顔のイボを除去することはかなり困難です。

顔のイボができる原因は、年齢や生活習慣が大きく関係しており、イボの種類によって治療方法も異なります。

ここでは、顔イボができる原因や顔イボの種類について詳しく説明していきます。

顔イボでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

顔イボができる原因には、大きく分けて、2種類あります。

    1. ウイルスに感染してできるもの
    2. 加齢や体質によってできるもの

ウイルス感染の原因として知られているのが、「ヒトパピローマウイルス」や「伝染性軟属性ウイルス」です。

ウイルス性イボの場合は、人との接触で感染することもありますし、生活習慣によって感染することもあります。

また、ウイルス性以外のイボは「加齢」や「紫外線」「摩擦」が原因でできることが多いです。

イボの種類1:ウイルス性イボ​

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)​

尋常性疣贅

「イボ」とは一般的に皮膚に盛り上がってできる小さい突起物のことで、医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と呼ばれています。

イボができる原因は大きく分けて2つあり、1つはウイルスに感染してできるもの、もう1つは加齢や体質によってできるものです。

そして、「ヒトパピローマウイルス」や「伝染性軟属性ウイルス」の感染によって生じる、皮膚の良性腫瘍の一種を「尋常性疣贅」と呼びます。

尋常性疣贅の特徴をおさえておきましょう。

  • 尋常性疣贅は、手の指や足の裏などにできやすい
  • プールや温泉の脱衣所や、家族で感染者がいた場合、共通で使ったタオルなどで感染することが多い
  • 尋常性疣贅は、10mm程度まで成長することがある

青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)

青年性扁平疣贅の特徴

  • とくに女性に多く見られるウイルス性のイボ
  • 額や脇、頬や手にできることが多い
  • 大きさは直径1cm以内で少し膨らみがあり、淡い褐色であることが多い
  • 発症時は複数個が同時にできることが多く、かゆみを感じる方もいる

※自分の皮膚同士で感染しやすく数が増えることもあるため注意が必要です。

※上記2種類のイボは触ると他の部位に広がったり、他の人に移したりしてしまうため早めの対応が大切です。市販の軟膏などを使用する方法もありますが、誤った使い方をすると悪化する可能性もあります。なかなか治らない場合は早めに皮膚科を受診することがおすすめです。

 伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)

伝染性軟属腫は小さい子供によく見られる「水イボ」のことを指します。

伝染性軟属腫の特徴

  • ウイルスが体内に侵入し感染することが原因でできる
  • 肌色やピンク色をした直径1〜3mm程度の小さいイボ
  • 顔や背中、胸、お腹、脇、臀部、手足や肘、膝の内側などにできやすい
  • 皮膚に直接触れることで感染する(タオルや浮き輪などを介しても感染するため幼稚園などで感染が広がる場合がある)
  • 痛みやかゆみはない
  • 半年から数年で自然と治ることが多い種類のイボ

イボの種類2:加齢や体質でできるイボ

脂漏性角化症​

脂漏性角化症

脂漏性角化症は、加齢や体質が原因でできる良性のイボです。

ウイルス性イボではないため、人に感染することはありません

<脂漏性角化症の特徴>

  • 出現率として40代以降の方にできやすいイボ
  • 脂漏性角化症は顔や頭部、胸部、背中などの日光露出部位にできやすいイボ(その他の部位にできることもある)
  • 手の平、足の裏にはできないイボ

色は褐色調から黒色で、大きさは直径数ミリのものから2〜3センチくらいでやや盛り上がりがあり、平坦に見えるものでも医療用の拡大鏡で見るとわずかに盛り上がっているのが特徴的です。

痛みやかゆみは通常はありませんが、患者さんによっては「たまにかゆみがある」と訴える方もいらっしゃいます。

特に脂漏性角化症が大きく成長するときにかゆみが生じることが多いです。

また脂漏性角化症は自然に消えることはありませんし、悪性化してがんになることもありません。

治療としては、液体窒素による治療や外科治療、炭酸ガスレーザー治療などが挙げられます。

注意していただきたいのが、まれに脂漏性角化症が全身に短期間で多数出現し、かゆみを伴う場合は、悪性腫瘍(がん)がある可能性があります。

短期間で多数発生した場合は、なるべく早くクリニックへ受診してください。

炭酸ガスレーザーの料金​

イボの大きさ価格
直径2mm未満3個5,500円
直径5mm未満5,500円
直径10mm未満11,000円
直径15mm未満16,500円
直径20mm未満22,000円

※20ミリ以上の場合は、1mm×1,100円で計算します。
※麻酔代、軟膏、テープは別途必要です。

軟性線維腫(なんせいせんいしゅ):アクロコルドン・スキンタッグ

軟性線維腫(アクロコルドン)

軟性線維腫は良性のイボのため、他人への感染はないイボとなります。

軟性線維腫の特徴

  • 軟性線維腫は首や脇の下などにできやすい良性のイボ
  • イボの大きさは1〜3mm程度のものが多く、褐色系のイボが多い
  • 皮膚表面から少し飛び出しているのが特徴

軟性線維腫は良性のイボではありますが、衣類で擦れてしまったり、ネックレスに引っかかってしまったりなどが原因で、炎症を起こすことがあります。

また、症状が現れたばかりの頃は小さいイボ(軟性線維腫)ですが、年齢とともに少しずつ大きくなったり、数が増えることがあります。

そのため年齢を重ねると徐々に軟性線維腫は目立ってくる可能性が高いのです。

治療方法としては、液体窒素やCO2レーザーや物理的に切除する方法があります。

軟性線維腫は首にできやすい

軟性線維腫は、首やデコルテ、脇など摩擦が生じやすい傾向にあります。

軟性線維腫の治療方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

首イボ治療の料金

個数価格(税込)
イボ1個あたり¥1,740
イボ50個まで¥ 36,000(20個以上の治療はこちらがお得)
イボ51個目~¥600 (1個につき )

首イボ治療の副作用・リスク

赤み、ひりつき、まれに色素沈着の可能性があります。

脂腺増殖症

脂腺増殖症は、皮脂を分泌する皮脂腺が増えたり大きくなったりすることで発疹が出ます。

軟性線維腫や脂漏性角化症よりも深いところに根があり、治療の際は多くの場合は、多少の出血を伴います。

治療方法としては炭酸ガスレーザーを使用していきます。

脂腺増殖症の特徴

  • 脂腺増殖症は発疹の中心が凹んでいることが多い
  • 大きさは5〜6mm程度で、黄色や白色の膨らみのある発疹
  • 基本的に痛みやかゆみなどの症状はない
  • 鼻や額など皮脂が多く分泌されやすい部位にできることが多い

脂腺増殖症の発症の原因は明らかにされていません。

中年以降になってから発症する方が多いため、加齢が関係すると考えられています。

しかし、20代の方でも脂腺増殖症を発症することはありますので、「若ければ絶対に発症しない」というわけではありません。

若い人の場合は、女性よりも男性のほうが発症しやすいです。また、オイリー肌の人も発症しやすいことがわかっています。

老人性血管腫

老人性血管腫(赤イボ)

「老人性血管腫」はいわゆる「赤ホクロ」といわれるものです。

通常、ホクロは黒いものですが、赤いホクロのような斑点が顔や体に現れることがあります。

老人性血管腫の特徴

  • 老人性血管腫は、凹凸のない数mmのものから1cmを超えた隆起したものもある
  • 紫外線に当たりやすい部位や、刺激を受ける部位にできやすい

皮膚の中の毛細血管が異常に増えることで、ホクロ状の赤い発疹ができます。

いくつか治療方法はありますが、最もキレイに治療ができるのはレーザー治療です。

顔イボの除去は皮膚科で!顔のイボ取り治療法は?

液体窒素での顔のイボ取り・顔イボ治療

液体窒素で顔イボを取る治療は、保険診療で治療が可能で、どこの皮膚科でも施術できるため、手軽です。

液体窒素による治療は、ウイルス性のイボの治療には効果的です。老人性のイボや小さい首イボなどには、別の治療方法をおすすめします。

液体窒素での顔のイボ取り治療のメリット

  • 液体窒素による治療は、保険治療に該当するため1回1,500円程度で治療が可能
  • 保険治療を行っている皮膚科であれば、どこの皮膚科でも治療可能

液体窒素での顔のイボ取り治療のデメリット

  • ヒリヒリした痛みがある
  • 痛みは1日ぐらい続く
  • 同じ場所に数回の治療が必要
  • 取れるまでトータルで数ヶ月かかることもある
  • 2〜4週間隔で治療
  • 1〜2mmほどの小さいイボは取れないことがある
  • 炎症後色素沈着と呼ばれるシミができる

顔のイボ取り後の炎症後色素沈着について

炎症後色素沈着(シミ)は、液体窒素法を行った方の9割ほどに見られる副作用です。
顔のイボ取りを考えている方は、このシミの特徴をぜひおさえておきましょう。

顔のイボ取り後の炎症後色素沈着の特徴

  • イボが取れて1ヶ月ほどすると、シミが現れる
  • 色素沈着が取れるまでに半年〜1年ぐらいかかる
  • 自費の美白剤を使用したほうが早く取れる
  • 1〜2mmのイボを治療すると、イボよりも一回りも大きいシミになる

このように液体窒素での治療はデメリットも大きいため、当院では顔のイボ取り治療の際は「炭酸ガスレーザー」を使用していきます。

炭酸ガスレーザーによる顔のイボ取り治療

炭酸ガスレーザーとは、CO2レーザーと呼ばれている機械です。老人性イボ(脂漏性角化症)、ホクロ、ニキビ跡、傷跡など、主に皮膚の上の凸凹を改善するのに役に立つタイプのレーザーです。

顔のイボを取る施術にも使用します。

「メスのように切ったり削ったりできるレーザー」とイメージして頂ければ間違いありません。

ホクロをメスで切って取る代わりに、炭酸ガスレーザーで削り取る、そんな使い方をする機器です。

「炭酸ガスレーザー」 = 切る・削る

削ることができるため、盛り上がったイボを取ることができますし、顔のイボ・体のイボは炭酸ガスレーザーで治療をするのに最もおすすめだといえます。

炭酸ガスレーザーの副作用・リスク

発赤、痛み、表皮剥離、くぼみ、色素沈着、色素脱失、内出血、傷跡の可能性があります。

炭酸ガスレーザー治療のメリット

通常のメスによる治療との違いやメリットをお伝えします。

  1. 炭酸ガスレーザーでイボを削り取るため、 1回でイボが取れる
  2. 炭酸ガスレーザーのほうがメスよりも細かいものまで治療ができる
  3. 炭酸ガスレーザーは皮膚を焼きながら削るため、血を止めることができる

ベセルナクリームによる顔イボ治療

ベセルナクリームによる治療

ベセルナクリームは、本来、「尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)」という性病の薬です。

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスに感染し発症する病気です。

ウイルス性イボもヒトパピローマウイルスにより感染をします。そのため理論上でも効果は十分に期待ができます。

また薬品のメーカー側でも効果があると発表をしています。

実際にベセルナクリームはどのような効果があるかと言うと、「ウイルスを攻撃する力を高めましょう」という薬です。

ベセルナクリームを塗ることで、自分の身体の中でウイルスを攻撃することが可能です。

攻撃する力を強化することでどんどんの免疫を強くし、ウイルスを死滅させます。

そのため、1日2日などの短期間での使用ではなく、少し気長に使用していただく必要があります。

基本的に患者さまには4週間を目安に使用をして頂いています。可能な方は8週間ほど使用をしていただくとかなりの確率でウイルスを死滅させることが可能です。

また、ベセルナクリームを使用することで、免疫が強くなるため再発をしにくくなるという意味でも良い治療です。

FLALUクリニックの顔イボ治療

顔のイボ取りは、炭酸ガスレーザーや液体窒素などの治療が一般的です。

当院では、感染性のない顔イボの場合は炭酸ガスレーザーを、ウイルス性イボの場合は液体窒素・ベセルナクリーム、状態によっては炭酸ガスレーザーを使用しています。

炭酸ガスレーザー治療に向いているイボ

FLALUクリニックでは、良性の(周囲の組織への影響や転移がない)顔イボの治療には「炭酸ガスレーザー」を使用しています。

上記で説明したとおり、脂漏性角化症や脂腺腫に関しては炭酸ガスレーザーによる治療が1番おすすめです。

また、現在はウイルス性イボである尋常性疣贅に関しても、医師の判断によって、同様にレーザー治療を行う場合があります。

(2022年6月の皮膚科学会の発表で、「尋常性疣贅」の場合でも、表皮の過増殖が中心の病変であるため、「レーザー治療が適応である」ことがわかりました。)

液体窒素治療やベセルナクリームが向いているイボ

尋常性疣贅以外のウイルス性イボに関しては、しっかりとウイルスを死滅させる必要があるため、レーザー治療ではなく液体窒素による治療や、ベセルナクリームによる治療をオススメしています。

顔イボ取り・顔イボ治療の予約

FLALUクリニック東京院・大阪院の顔のイボ取り治療

AdeB 秋田院での顔のイボ取り・顔イボ治療

炭酸ガスレーザー治療までの流れ

カウンセリング

炭酸ガスレーザーでの治療は、「切る・削る」というタイプになりますので、治療に痛みが伴います。

当院では治療個数やご希望に合わせて2種類の麻酔方法を準備しております。

顔のイボ取り治療の流れ

1. クリニックにご来院。

2. 受付にて患者様の身分確認をさせていただきます(初診の方は保険証の提示をお願いしております)。

3. 問診票を記入していただきます。

4. スタッフによるカウンセリングを行います。

治療希望部位の確認や治療方法の説明、治療後のダウンタイムやリスクについて詳しく説明します。

※顔イボを炭酸ガスレーザーで治療する方は説明後に洗顔をし、顔写真を撮影させていただきます。

5. ドクターの診察があります。再度治療についての説明などがあります。

6. 診察後に治療に伴っての同意書に説明に入ります。同意頂けたら同意書に記入に移ります。

7. 次に麻酔に入ります。

・治療の数が5個以下で注射の痛みが我慢できる方は麻酔注射を使い麻酔を効かせていきます。
・麻酔注射の場合は麻酔時に注射の痛みはありますが麻酔の効きが早いことと、治療時の痛みがほとんどありません。
・治療の個数が多い方や注射の痛みが苦手な方は麻酔クリームを使用し麻酔を効かせていきます。
※麻酔クリームの場合は麻酔時の痛みはありませんが、麻酔が効くまでに20分〜30分かかります。また治療時に多少の痛みが伴うことが考えられます。
※治療の数が多くても1個1個の大きさが大きい場合は麻酔クリームではなく麻酔注射をおすすめします。

8. 麻酔後、レーザー治療に入ります。

※治療の個数により治療にかかる時間は変わってきます。

9. スタッフが治療部位の処置をします。(軟膏処置+テープ貼付)

10. 患者さまに家での処置の方法や注意点を説明し、処方する物品をお渡しします。

11. 受付にてお待ちいただきます。

12. お会計します。

※2週間後の経過観察の予約もお会計時にとることが可能です。

13. 帰院。

顔のイボ取り治療でよくある質問

Q:顔イボは市販薬で自分で取れますか。

A:脂漏性角化症をはじめとする顔イボを取るための市販薬や塗り薬などがありますが、なかには医学的根拠が明確でないものもあります。

効率的に顔イボを治療したい場合はクリニックへ相談することが良いかと思われます。
市販薬の種類によっては、イボが改善される可能性も考えられますが、根本的な治療はできません。

主な理由は3つあります。

  • 正しい方法で使用できない
  • イボの原因を正しく見極められず適した市販薬を選べない
  • 有効成分の種類や濃度が病院やクリニックの処方薬と異なる

イボを除去したいという気持ちが強い方は市販薬を利用するよりもクリニックを受診して根本的な治療を受けることがおすすめです。

Q:顔イボはヨクイニンで取れますか。

A:ヨクイニンは、イネ科の植物であるハトムギの種子に含まれる成分を抽出した内服薬ですウイルスに対する免疫を高めると考えられています。

そのためウイルス性ではなく、良性の脂漏性角化症などに効果が現れる可能性はかなり低いとされています。

大きな副作用はありませんが、まれにヨクイニンが体質的に合わない方は、服用すると下痢や腹部症状を起こす場合もあります。

また効果が出るまでに時間がかかることが多いため、まずは3ヵ月ほど内服するのが目安です。

Q:顔イボは増えますか。

A:ウイルス性のイボ→ウイルス性のイボは触っていると他の部位に広がったり、他の人に移したりしてしまう可能性があります。良性のイボ→良性のイボは加齢や体質によってできるイボに関しても、数は徐々に増えていくことが多いです。

無料相談も承っていますので、お悩みがある方は、ぜひお気軽にFLALUクリニックにご相談ください。

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