炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは?

ニキビや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、火傷などの炎症が原因でシミ(色素沈着)が発生することがあります。

黄色人種である日本人は、黒色のメラニンが多いため炎症後色素沈着が目立ちやすいと言われています。

肌に炎症が起きたとき黒色のメラニンを作り出すメラノサイトが刺激を受けて黒色のメラニンが生成されます。この黒色のメラニンが正常に排出されず肌に残ってしまったものがシミ(炎症後色素沈着)になります。

一般的に、肌の炎症が治って赤みが引いた後に炎症後色素沈着が現れます。

ニキビを潰した跡はシミになることが多く、紫外線に当たるとさらに色素沈着を起こしやすいので注意が必要です。

洗顔やクレンジングなどで肌を強く擦ったり、強い力でフェイスマッサージをするなど誤ったスキンケアで炎症が起き色素沈着を起こす場合もあります。

ムダ毛を毛抜きで抜いたために毛穴の周囲に炎症が起きて、黒い跡が残るのも炎症後色素沈着の一つです。

炎症後色素沈着は、時間の経過で自然に消えることが多いですが、消えるまでに数年かかることもあります。

しかし、日焼けで色素沈着がより目立つようになり消えにくくなる場合もあるので注意して下さい。

色素沈着

炎症後色素沈着が起きる原因

炎症後色素沈着が起こるきっかけとして怪我・ニキビや湿疹・虫刺され・毛抜きやカミソリ・火傷・老人性シミレーザー治療後なども多く報告されています。

また色素沈着が起きやすい原因には、患部を擦ったり触ったりしすぎたことによる摩擦があげられます。炎症が軽いものであっても日常的な癖で患部を頻繁に触ったり衣類などで擦れたりしていると慢性的に続く炎症になってしまいます。

色素沈着そのものが健康を脅かすことはありません。しかし、美容的な面から悩む方が多いです。


通常の人の肌はターンオーバーが行われるので、色素沈着も徐々に目立たなくなっていくことが多いです。

色素沈着が消えるまでの期間としては半年から1年以内が一般的です。


色素沈着の原因や患者様の肌の状態によっては慢性のケースや、消えるまでに数年かかる場合もあります。

炎症後色素沈着の治療方法(クリニック)

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を活発にし、ターンオーバーのサイクルを整えます。規則正しい角層が新しく誕生するため皮膚のキメが改善します。

またピーリングを繰り返し行うことで蓄積されたメラニンを排出し、色素沈着やくすみを改善する効果があります。

ケミカルピーリングの詳細は下の画像をタップしてご確認ください。

シミ取りクリーム(美白剤)

FLALUクリニックでは、ハイドロキノンという成分が入った美白剤であるシミ取りクリームを販売しています。

ハイドロキノンは美白剤の代表的な1つです。メラニンの生成の際に働く酵素の発生を抑えることで美白作用を発揮します。ハイドロキノンは広く普及していますが、人によってはハイドロキノンを使用した際にかぶれなどの副作用が生じる方もいます。そのため医師の指導のもとで使用することが望ましいです。

その他にはビタミンC誘導体やビタミンEなども美白効果がある成分になります。

シミ取りクリームに関しての詳細は下の画像をタップしてご覧ください。

治療前の注意事項

トレチノインやレチノールが入った化粧品、ニキビ薬を使用している方で当院の治療をご希望の方は、来院までの1週間トレチノイン、レチノール化粧品、ニキビ薬の使用休止をお願いします。

炎症後色素沈着の治療方法(日常のケア)

原疾患のコントロール

炎症後色素沈着の原因が湿疹やかぶれにある場合、原疾患のコントロールが大事になります。 特に何かに対する接触皮膚炎(かぶれ)が疑われる際は、治療のために塗り薬を使用するだけではなく原因と思われるものを使わないようにすることも大切です。

紫外線対策

紫外線を浴びることで黒色メラニンを生成するメラノサイトが活性化するため、紫外線対策は炎症後色素沈着に限らずシミ全般のケアにおいては非常に重要となります。

摩擦による炎症の予防

洗顔やクレンジングの際に強く擦りすぎないように注意して下さい。洗顔料などはよく泡立ててソフトな洗顔を心がけ、スクラブは過度のマッサージは控えて下さい。

入浴時に体を洗うときもナイロンタオルなどでゴシゴシと擦りすぎないように気をつけて下さい。

色素沈着

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