そばかす(雀卵斑)

「毎朝、鏡を見るたび、頬のそばかすが気になる」
「コンシーラーを重ねても、完全には隠れない」
「高価な美白化粧品を使っても、効果が感じられない」
そんな悩みが続くと、「もう仕方ない」と思いたくなることもあります。
でも、自己流のケアや話題の“即効アイテム”に頼る前に、肌の専門家が選ぶ方法を知識として持っておくのも悪くありません。
本記事では、皮膚科専門医・Dr.miko(FLALUクリニック)監修のもと、医学的に効果が期待できるそばかす治療についてご紹介します。
もくじ
Toggleそばかすの特徴

消せない・隠せない「そばかす」の見分け方

そばかす(医学的には「雀卵斑」)と、いわゆる「シミ」(老人性色素斑など)は、見た目が似ていることも多いため、正確に見分けるにはいくつかのポイントがあります。Dr.mikoが診察のときに着目しているポイントは、次の3つです。
- 発症時期と経過の違い
そばかすは、多くの場合3歳ごろから現れ始め、思春期にかけて濃くなり、その後ある程度で安定します。一方、シミは加齢や紫外線ダメージの蓄積により、20代後半以降に徐々に出現することが多いです。いつから出てきたかの「記憶」や、「季節で濃さが変わるかどうか」も参考にします。
- 分布の仕方と左右差
そばかすは、両頬や鼻の上に対称的に散らばる傾向があります。まぶたや額など、顔の高い部分にもよく見られます。これに対して、シミは左右非対称に出ることが多く、紫外線を多く浴びる部分に限局して出現する傾向があります。
- 形や大きさ、境界の特徴
そばかすは直径2〜5mmほどの小さな斑点が多発し、輪郭は比較的はっきりしています。色は薄い茶色からやや濃いめの茶褐色程度。一方でシミはもう少し大きめで、形がいびつであったり、色の濃淡にムラがあることもあります。
このように、そばかすとシミは発生の背景や外観、分布などの特徴から見分けることができますが、完全に見分けるのが難しいケースもあります。気になる方は、一度医師の診察を受けるのが確実です。

そばかす(雀卵斑)症例:基準を満たすもの/満たさないもの
症例1)そばかす(雀卵斑)
見分けポイント1〜3をすべて満たしています。
これは、そばかすです。

症例2)そばかす(雀卵斑)
見分けポイント1~3を満たしています。

症例3)そばかす(雀卵斑)
見分けポイント1〜3を満たしています。

症例4)そばかすのように見えるADM
以下の症例は、そばかすのように見えるかもしれませんが、「ADM」です。
見分けポイントの3は満たしていますが、1と2の特徴がありません。

症例5)そばかすのように見えるADM
見分けポイントの3は満たしているが、1や2の特徴が見られません。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
関連記事:「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」
症例6)イボ(老人性疣贅)
見分けポイントの3は満たしますが、1と2がありません。
また、斑点を触ってみるとわずかに盛りあがっています。これは、イボの特徴です。

症例7)肝斑+老人性色素斑
3の特徴とは逆に、境界不明瞭な茶色の斑が広がっています。
そばかすのように見えますが、こちらは肝斑+老人性色素斑の症例です。

そばかすとシミの決定的な違い
そばかす
<遺伝+紫外線>
幼少期から症状が出る。
そばかすが出る範囲が広がることはない。
冬の紫外線が少ない時期は薄くなり、夏など紫外線を浴びると濃くなりやすい。
シミ
<刺激・炎症 + 紫外線>
早ければ20代ごろから出始める。顔、手、腕、下腿などに見られるが、その分布は特に規則性がない。
そばかすの原因と発生メカニズム
遺伝的要因
そばかすの発生しやすさには遺伝の影響が大きいといわれています。とくに明るい肌とブロンド/赤毛の髪色と関係していて幼少期に現れることなどから、特定の遺伝子(MC1R遺伝子など)の変異が、そばかすの形成に関与していると考えられています。
白人(非常に白い肌で日焼けしにくい方)に多く見られる疾患ですが、日本人においても珍しいものではなく色白の方にそばかすができやすい傾向があると考えられます。
紫外線の影響
もともとそばかすが見られる色白の方は、紫外線に対して敏感な肌です。そばかすの部位では、紫外線に反応して周囲の皮膚よりも多くメラニンを作る傾向にあります。日本においては、紫外線の強くなる夏にそばかすが濃くなり、冬には薄くなることからも、そばかすの色が濃くなることに紫外線の影響が大きいと言えます。
ホルモンバランスと年齢の関係
「妊娠中にそばかすが濃くなった」という方も多いのでは?
シミの濃さには、女性ホルモンの変動と関連があることは、経験上よく知られています。
実際の経験上では、妊娠中に様々なシミが濃くなることや、更年期症状の治療で女性ホルモンの薬を使ったときにシミが濃くなることなどはあるのですが、現在のところ、女性ホルモンとメラニン量の関係について証明されてはいないようです。
私がいろいろ論文を読んで推測していることが1つあります。
メラノサイト刺激ホルモン(MSH)という、メラニンを作れと細胞に指令を出すホルモンがあります。妊娠中にはこのMSHが増えることが知られており、その影響でシミが濃くなるのではないかと考えられています。実際に、妊娠中には胎盤からMSHが放出されることが確認されています。
MSHは、脳の下垂体という部分で作られています。この下垂体は、妊娠中に約135%も増大することが知られており、妊娠に必要なさまざまなホルモンを分泌するよう活性化されます。その影響でMSHの分泌も増え、結果としてシミやそばかすが濃くなる一因になっているのではないかと考えられています。
ただ、過度に心配する必要はありません。妊娠中に濃くなったそばかすは、出産後、特に治療をしなくても自然と元の色に近い状態へ戻ると考えられています。
自分でやれるそばかす対策
紫外線対策の重要性
そばかすは遺伝+紫外線で濃くなるので、シミ予防にも、そばかすを薄くするためにも日焼け止めを塗ったり、日差しを避けたりすることは大切です。
特に、そばかすができる人は色白の方が多く、紫外線から自分の肌を守る力がもともと弱くて「シワ」ができやすいので、健やかできれいな肌のためにもしっかり日焼け対策を行ってください。
このタイプの肌の方は、日焼け止めを塗ったからと過信せず、日差しを避けることが大事です。
効果的な美白成分と選び方
日中は、紫外線の肌への影響を減らしてくれる成分を、そして、夜になったら紫外線のせいで起きた炎症を抑えてくれる美容成分を使いたいものです。
肌の外側から美容液などで補うことと、体の内側からサプリメントで補う、その両方ができるといいですね。
紫外線による肌へのダメージを外用薬や化粧品を使用して軽減するためには、活性酸素を除去する抗酸化作用を持つ成分が非常に有効です。具体的には、フラーレン、ビタミンC、アスタキサンチン、ビタミンEがその代表例として挙げられます。
また、紫外線が引き起こす炎症を抑制する内服薬も重要です。炎症を抑える効果が期待できる成分としては、ビタミンC、トラネキサム酸、アガリクスが効果的です。
家庭でできるケア方法
体の内側から、紫外線の影響を減らし、肌の再生を進めるために、ぜひ食事から必要な栄養素を摂っていただきたいです。
過剰に作られるメラニンを抑え、紫外線に対する抗酸化力があるビタミンC、抗酸化力が高く肌自体にSPF4程度の日焼け止め効果をもたらしてくれるビタミンE、合わせて、紫外線対策を完璧にすると不足してしまうビタミンDも積極的に食事から摂ってほしい栄養素です。
・ビタミンC:キウイ、いちご、アセロラ、パプリカ(赤)、柑橘類、じゃがいも、ブロッコリー、パセリ、キャベツ
・ビタミンE:ナッツ類、うなぎ、かぼちゃ、アボカド、モロヘイヤ、ひまわり油、あんきも、オリーブ、豆類
・ビタミンD:ナッツ類、うなぎ、サンマ、サケ、真イワシ、きのこ類



クリニックにおけるそばかす治療
そばかすを本格的に改善したいなら、クリニックで治療を受けるという選択肢があります。
市販の美白化粧品や日焼け止めを用いたセルフケアでも、ある程度の予防や薄いそばかすの抑制は期待できますが、すでに定着した色素を薄くするには限界があるのが実情です。
特に、思春期以降に濃くなったそばかすや、メイクで隠しきれない範囲のものには、医療的なアプローチが効果的です。
FLALUクリニックでは、そばかすの治療方法として3つご提案しています。
- そばかすシャワー(ピコフラクショナル)
- そばかす取り放題(ピコスポット)
- フラルスキン治療
それぞれの治療方法に関して、詳しくお伝えします。
そばかす治療1. そばかす取り放題(ピコスポット)
おおむね1回の治療でスッキリそばかすを除去することが可能です。濃いそばかすタイプの方には、メラニンをしっかり壊す作用が高いこちらが、確実な効果が期待できるのでおすすめです。ただし、7日程度は目立つかさぶたができるので、その点だけご注意ください。
特徴:ピコYAGレーザーでそばかすを一つひとつ照射
治療回数:おおむね1回の治療で終了(濃いそばかすの場合は、追加照射を検討することもあります)
ダウンタイム:目立つかさぶたが5~10日ほどつく、メイクでも隠しにくい
テープ保護など:不要
リスク:炎症後色素沈着、赤み

そばかす治療2. そばかすシャワー(ピコフラクショナル)
そばかす取り放題と比べて治療回数がかかりますが、1回1回の治療の肌への負担、ダウンタイムなどが軽く、日常生活を送りながら治療をうけていただきやすい方法です。
薄いそばかすタイプの方は、効果とリスクのバランスが良いこちらの治療がおすすめです。
また、頬全体の治療を行うので毛穴の引き締まり効果もあります。
特徴:ピコYAGレーザーでそばかすがある範囲を面で全体的に照射していく。
治療回数:1か月に1度の頻度で1~3回ほど
*赤みが強く出るなどの反応があれば2~3か月に1度の頻度になる場合もある
ダウンタイム:治療後3日ほどは薄いかさぶたができるが、メイクでカバー可能
テープ保護など:不要
リスク:炎症後色素沈着、赤み

そばかす治療3. レアセラム+トレチノイン治療
スキンケアを、レアセラム+トレチノインをメインにしたものに変更してご自宅でケアができる治療です。
治療経過中は、少し肌がかさかさ乾燥したり、ピリッとしみる、軽度の赤みなどトレチノインを使った治療に特有の反応が出ますが、治療期間も毎日メイクして大丈夫です。そばかす治療の中では最も周囲の人に治療していることがバレにくい方法です。
そばかすだけではなくて、鼻の黒ずみ改善や肌全体のハリ感UP、トーンアップなどお肌全体のお悩みを改善も期待できます。
レーザー治療よりも、マイルドな治療のため、薄いそばかすの方に特におすすめです。
特徴:レアセラム+トレチノインの塗り薬を使ったセルフケア
治療回数:1日1~2回のスキンケアを行い、薄いそばかすの場合は2週間ほどで効果が見られます。
ダウンタイム:治療開始1週間ほど、トレチノイン特有のA反応(ヒリヒリ、かさつき、軽度の赤み)が出るが、メイクで隠れる程度
テープ保護など:不要
リスク:普段より紫外線に弱い状態になるので、日に当たる予定があるときの治療は避けてください。
薄いそばかすタイプと濃いそばかすタイプで、それぞれおすすめの治療方法が違います。
薄いそばかすタイプにおすすめの治療
薄いそばかすは、パウダーファンデーションを塗るだけで、目立たない程度までカバーできます。

薄いそばかすタイプの方には次に挙げるどちらかの治療がおすすめです。
① そばかすシャワー(ピコフラクショナル)
② フラルスキン
濃いそばかすタイプにおすすめの治療
濃いそばかすは、パウダーファンデーションを塗っただけだとハッキリわかります。目立たなくするためにはコンシーラーが必須です。

濃いそばかすタイプの方には、以下のような治療がおすすめです。
1. そばかす取り放題(ピコスポット)
2. そばかすシャワー(ピコフラクショナル)
そばかす治療の費用と期間の目安
そばかすの状態や肌質、ライフスタイルによって、適した治療法は異なります。
治療ごとの特徴やダウンタイムを把握したうえで、気になるのが、
- 「どのくらいの費用がかかるのか」
- 「治療にはどれくらいの期間が必要か」
という点ではないでしょうか。
ここではFLALUクリニックで提供しているそばかす治療の費用と、おおよその治療期間の目安についてご紹介します。
そばかす治療の料金表
治療名 | 税込価格(単位:円) | |
1 | そばかすシャワー(両頬) | 19,800 |
2 | そばかすシャワー(全顔) | 24,800 |
3 | そばかす取り放題(200ショットまで) | 60,500 |
4 | そばかす取り放題(300ショットまで) | 82,500 |
※そばかす取り放題オプション:
- 取り放題当日100ショットまで… ¥22,000で追加可能
- 取り放題治療から1年以内100ショットまで… ¥33,000で追加可能
※麻酔クリーム・軟膏代は別途となります
そばかす治療の治療期間の目安
そばかすシャワー | そばかす取り放題 | フラルスキン | |
特徴 | ピコYAGレーザーでそばかすがある範囲を面で全体的に照射 | ピコYAGレーザーでそばかすを一つひとつ照射 | レアセラム+トレチノインの塗り薬を使った自宅でできるケア |
リスク | 炎症後色素沈着、赤み | 炎症後色素沈着、赤み | 普段より紫外線に弱い状態になるので、日に当たる予定があるときの治療は避けること |
治療回数 | ・1ヶ月に1度の頻度 ・1〜3回程度 | 1回の治療で終了 ※濃いそばかすの場合は追加照射の可能性あり | 1~2回/日のスキンケア |
ダウンタイム | 治療後3日ほど薄いかさぶたができる | 目立つかさぶたが5〜10日ほど生じる | 治療開始1週間ほど、トレチノイン特有のヒリヒリ、かさつき、軽度の赤みが出る |
そばかす治療のアフターケアと再発予防
一度そばかすがキレイになったら、「レアセラム」を用いたアフターケアが最適です。
シミ治療のために当院が16年かけて開発&臨床効果を見ながら改良を加えた高浸透型のビタミンC誘導体の美容液です。
炎症を抑えて、新しいメラニンが過剰に作られることを防ぐビタミンCやE、そしてフラーレンの働きで、紫外線による害を肌の表面で打ち消してくれます。
そばかす治療で大切なこと
・そばかすは遺伝+紫外線でできるシミです。
・そばかすと似ているシミもあるので、治療効果、確実な診断の面でも皮膚科で相談することがキレイの近道です。
そばかすのお悩みがある方は、ぜひFLALUでの無料相談をご利用ください。
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