そばかす(雀卵斑)を消すレーザー治療

そばかす(雀卵斑)を消すレーザー治療

鏡を見るたびにそばかすが気になる。コンシーラーを使っても隠し切れない――。

そばかす(雀卵斑)は、多くの方が抱える肌の悩みのひとつです。幼少期から現れる小さな茶褐色の斑点は、年齢を重ねても自然に消えることは少なく、むしろ紫外線の影響で濃くなることもあります。

でも、諦める必要はありません。現在の美容医療では、そばかすに対する効果的な治療法が確立されています。当院では、レーザー治療(「ピコスポット」と「ピコフラクショナル」)と在宅でできるケアを組み合わせて、そばかすの状態とライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。

この記事では、そばかすの正しい見分け方から原因、治療回数やダウンタイム、そして治療後の予防方法まで、詳しく解説いたします。

そばかすとは(そばかすの定義)

そばかす(医学的には雀卵斑)は、幼少期から現れる2〜5ミリ程度の茶褐色の斑点です。

幼児期からそばかすがコンプレックスという方も少なくありません。特に日本人は体質的にそばかすができづらい人が多いため、そばかすのある人は珍しいと感じ、コンプレックスとして抱えている人も多い傾向があります。幼い頃にはかわいいイメージだったそばかすが、思春期以降にはコンプレックスに変わってしまう場合があります。

主に左右の頬や鼻筋、まぶたに散らばって現れ、1つひとつが独立しているのがそばかすの特徴です。思春期に濃くなり、20歳前後で安定します。

そばかすは、一般的なシミと見た目が似ているため、きちんと見分けるには専門医に相談するのが一番です。

そばかすと他の「シミ」との違い

そばかすと他の「シミ」との違い

そばかすは老人性色素斑などの一般的な「シミ」と見た目がよく似ています。それを見分けるのは意外と難しいのですが、そばかすをキレイに消すには正確な診断・判断が不可欠です。いつ頃から現れたのか、どの部位にできているのかなど、それぞれの特徴を注意深く観察する必要があります。

そばかすは自然に消えることは稀で、多くの場合は適切な治療が必要です。

ここでは、症例写真をまじえながら、そばかすの特徴と、よく似ているシミの違いを詳しくご紹介します。それぞれの見分け方のコツを覚えて、自分の肌にあるのがそばかすなのか、それとも別のシミなのかを判断できるようになりましょう。

そばかす(雀卵斑)の特徴と見分けポイント

そばかす(雀卵斑)の特徴と見分けポイント

【そばかすの特徴】

・幼少期から現れる
・頬〜鼻背〜まぶたに分布
・大きさは2〜5ミリ
・それぞれの斑点が独立している

そばかす(医学的には「雀卵斑(じゃくらんはん)」)は、左右の頬(ほお)を中心に、鼻背(鼻の骨に沿った部分)やまぶたに2〜5ミリほどの茶褐色の小さな斑点が散らばるのが特徴です。

幼いころから目立ち始め、紫外線を多く浴びることで思春期にかけて徐々に濃くなっていきます。20歳前後になると、色の濃さや出方がほぼ安定してきます。

 

FLALUクリニックの診察でDr.mikoが着目しているそばかすの見分けポイントは、次の3つです。

そばかすの見分けポイント3つ

1. 鼻背(びはい)に斑点がある
そばかすの人だけに見られる特徴。これがあれば、そばかすの可能性が高いです。

2. まぶたに斑点がある
まぶたにも斑点があると、そばかすと診断できる可能性がより高まります。

3. 斑点が1つひとつ独立している
それぞれの斑点は独立しており、時間が経ってもつながって大きなシミになることはありません。

ここで挙げた3つのポイント全てが当てはまっていると、そばかすの可能性はかなり高いです。

ただし、自己判断だけでは正確な診断はできません。気になる斑点がある場合は、早めに皮膚科や美容クリニックを受診することをおすすめします。

老人性色素斑(一般的な日焼けのシミ)の特徴と見分けポイント

老人性色素斑(一般的な日焼けのシミ)の特徴

【老人性色素斑の特徴】

・20代以降に増加
・顔、首、手の甲など紫外線の当たりやすい部位に出現規則性はない
・境界:比較的はっきりしている
・直径約1センチ前後の円形または楕円形
・茶褐色から茶色の色合い

老人性色素斑は、紫外線と加齢によって生じる最も一般的なシミです。30代以降に増加しますが、紫外線を多く浴びる環境では20代でも発生することがあります。

そばかすとの違いは、発症時期と大きさです。そばかすは幼少期から現れますが、老人性色素斑は30代以降に現れます。また、老人性色素斑はそばかすより大きいことが多く、独立した斑点として現れます。

30代以降にこれらの特徴を持つシミがある場合、老人性色素斑の可能性が高いです。ただし、シミにはさまざまな種類があるため、正確な診断のためには専門医を受診しましょう。

肝斑(かんぱん)の特徴と見分けポイント

肝斑(かんぱん)の特徴と見分けポイント

【肝斑の特徴】

・30〜40代に多い
・女性に多く見られる
・左右対称に広がる
・境界は不明瞭で面状に拡大する
・刺激や摩擦で悪化することがある

肝斑は、両頬骨(りょうきょうこつ)のあたりに左右対称にモヤモヤとした色が出るシミの1つです。女性に比較的多く見られます。

大きな違いとしては、そばかすが一つひとつ独立した小さな斑点であるのに対し、肝斑は面で塗ったような形で現れます

【7つの症例】そばかすの基準を満たすもの/満たさないもの

症例1)見分けポイント1〜3を満たしている→【そばかす】

写真には映り込んでいませんが、鼻背とまぶたにも斑点が見られた例です。

そばかすの症例1

症例2)見分けポイント1〜3を満たしている→【そばかす】

そばかすの症例2

症例3)見分けポイント1~3を満たしている→【そばかす】

そばかす症例3

症例4)見分けポイントの3は満たすが、1と2がない→【ADM】

次にご紹介するのは、そばかすと間違いやすい症例です。
そばかすと似ていますが、1と2を満たしていません。

こちらの診断は「ADM」でした。

そばかすと間違いやすいADMの症例

症例5)見分けポイントの3は満たすが、1と2がない→【ADM】

こちらの症例も一見そばかすのように見えますが「ADM」です。

そばかすと間違いやすいADMの症例2

症例6)見分けポイントの3は満たすが、1と2がない→【イボ(老人性疣贅)】

こちらは、斑点のところを実際に触ってみると、わずかに盛り上がっています。
盛り上がりがあるのは、「イボ」の特徴です。

そばかすと間違いやすい老人性疣贅

症例7)見分けポイントのどれも当てはまらない→【肝斑+老人性色素斑】

ポイント3の特徴と反対に、境界不明瞭な茶色の斑が広がっています。
こちらは肝斑+老人性色素斑の症例です。

そばかすと似ている肝斑+老人性色素斑の症例

そばかす(雀卵斑)ができる原因とメカニズム

そばかす(雀卵斑)ができる原因とメカニズム

そばかす(雀卵斑)は、もともとの体質(遺伝)と紫外線が主に関与するとされ、季節(日差し)で濃淡が出やすい種類の色素斑です。

セルフケアで消すことは難しく、適切な治療が必要になります。さらに、妊娠などのホルモン変化で一時的に目立つこともあります(※個人差あり)。

ここでは、遺伝/紫外線/ホルモンの3つの観点から、仕組みをお伝えします。

遺伝が原因でできる

そばかすの発生には遺伝的要因が強く関与しているとされています。色素形成に関わるMC1R遺伝子などの影響が指摘されており、MC1R遺伝子の変異がそばかすの形成に深く関わっていると考えられています。

特に色白の方に現れやすく、明るい肌色とブロンドや赤毛といった髪色の組み合わせでよく見られます。多くの場合、幼少期から現れ始めることからも、この遺伝的関与が裏づけられており、遺伝的要因によるそばかすを完全に消すには医療的な治療が必要です。

紫外線が原因でできる

そばかすがある色白の肌は、もともと紫外線の影響を受けやすい性質を持っています。特にそばかすの部分は紫外線に敏感で、周りの肌よりも多くのメラニン色素を作り出してしまうのです。

実際、日本では紫外線の強い夏場にそばかすが濃くなり、冬になると薄くなるという季節変化がよく見られます。このことからも、紫外線がそばかすの濃さに大きく影響していることが読み取れます。

ホルモンバランスと年齢の影響でできる

妊娠中にそばかすが濃くなる女性は珍しくありません。女性ホルモンの変化とシミの濃さには何らかの関係があると考えられていますが、はっきりとしたメカニズムはまだ解明されていないのが現状です。

有力な説の1つに、メラノサイト刺激ホルモン(MSH)の影響があります。MSHは脳下垂体で作られるホルモンですが、妊娠中は下垂体が約135%も大きくなるため、それに伴ってMSHの分泌も活発になります。妊娠するとMSHの分泌量が増えることがわかっており、胎盤からも放出されるため、そばかすやシミが濃くなると考えられています。

ただし、過度に心配する必要はありません。妊娠中に濃くなったそばかすの多くは、出産後に特別な治療をしなくても自然に薄くなっていきます。


▷参考文献:MSDマニュアル. (n.d.). 婦人の生理. Retrieved April 14, 2025.

そばかすを消すレーザー治療の種類

そばかすを消すレーザー治療の種類

そばかすを消す治療では、さまざまな種類のレーザーが使われています。ここでは、一般的によく耳にする方式を簡単にご紹介します。

ピコ秒レーザーでそばかすを消す治療

従来のレーザーとピコレーザーの違い

現在、美容医療でよく選ばれているのが、ピコ秒レーザー(ピコレーザー)です。FLALUクリニックではこちらを推奨しています。

色素を細かく狙いやすく、そばかすを消す治療でもよく使われています

【ピコ秒レーザーの特徴】

従来のナノ秒レーザーと比較して、ピコ秒レーザーはより精密で効果的な治療が可能です。

ピコ秒レーザーの特徴

  1. 極めて短い照射時間で色素を破壊するため、周囲の皮膚への負担が少ない
  2. 色素を微細に破壊できるため、そばかすのような細かい色素にも反応しやすく、仕上がりが均一になりやすい
  3. 赤みやかさぶたが比較的早く治まりやすく、ダウンタイムが短い

ピコ秒レーザー以外のそばかすを消すレーザー

ピコ秒レーザー以外だと、Qスイッチレーザーやフォトフェイシャル(IPL)がよく知られています。

Qスイッチレーザーは、以前から広く使われている方式で、濃い色のシミやそばかすを消すのに効果を発揮する伝統的な方法です。ただし、ピコ秒レーザーに比べてパルス幅が長いため、照射後の赤みや色素沈着のリスクが比較的高く、回復に時間がかかる場合があります。

フォトフェイシャル(IPL)は、光を使った施術で、肌全体の明るさや色むらのケアに合わせて施術されます。レーザーよりも色素への選択性が低いため、そばかすを消す反応にばらつきが出やすく、複数回の施術が前提になることがあります。また、肌質や設定によっては熱感や軽いヒリつきを感じることがあります。

※実際に使用する機種や波長などの出力設定は、医師の診断や各院内設備によって異なります
※ピコ秒=1兆分の1秒

FLALU(フラル)クリニックのそばかす治療と症例

FLALU(フラル)クリニックのそばかす治療と症例

当院では、レーザー治療とフラルスキンという2つのアプローチでそばかす治療を行っています。

レーザー治療には2つの方法があります。これらは上述した「ピコ秒レーザー」の代表的なモードと言えます。1つ目は「そばかす取り放題(ピコスポット)」で、そばかすを一つひとつ丁寧に照射していく方法です。2つ目は「そばかすシャワー(ピコフラクショナル)」で、そばかすがある範囲全体を面で照射する方法です。

そして、もうひとつ、フラルスキン治療を用意しています。これは、トレチノインとFLALUコスメシリーズを使用した、自宅でできるシミ治療・美白・美肌治療で、そばかすを消える状態へと導く効果が期待できます。

FLALUクリニックのレーザー治療(ピコスポット・ピコフラクショナル)

エンライトンSRの画像
[↑エンライトンSR↑]

ピコスポットは、濃いそばかすに作用が高く、おおむね1回での終了を目指せます(個人差があります)。ただし、5〜10日間はかさぶたができるため、メイクで隠すのが難しいという特徴があります。

一方、ピコフラクショナルは薄いそばかすや広い範囲の治療に向いています。1〜3回の治療が必要になることがありますが、約3日間の薄いかさぶたで済むため、日常生活に取り入れやすいのが魅力です。さらに、毛穴の引き締まりを感じることもあり、そばかすが消える過程で肌質の改善も期待できます。

2つのレーザーを比較すると、以下のような違いがあります。

名称

施術名

効果的な症状

照射方法

ピコ秒レーザーピコスポット照射そばかす取り放題濃くはっきりしたそばかすや色素斑ピンポイントで照射
ピコフラクショナル照射そばかすシャワー広範囲の薄いそばかすや色むら面で照射し、肌再生も促す

ピコスポット照射(そばかす取り放題)

多くの場合、1回の治療で除去を目指します(個人差があります)。ピコ秒Nd:YAGレーザーを使用し、そばかすの斑点に対して点状に照射を行う治療法です。

基本的には1回の施術で完了しますが、濃いそばかすの場合は追加照射を検討することもあります。治療後は5〜10日間のかさぶたができるため、メイクで隠すのが難しい期間があります。起こり得る事象として、炎症後色素沈着(PIH)や赤みが挙げられます。

ピコフラクショナル照射(そばかすシャワー)

そばかすがある範囲全体に微小なドットを照射し、肌の再生を促進する治療法です。1か月間隔で1〜3回の治療を行いますが、反応が強い場合は2〜3か月間隔で調整します。

治療後は3日程度の薄いかさぶたができますが、メイクでカバーできる程度です。起こり得る事象として、炎症後色素沈着(PIH)や赤みがあります。治療範囲が頬全体に及ぶため、肌質の変化を感じる方もいます(個人差があります)。

FLALUクリニックのそばかす治療(フラルスキン)

FLALUクリニックの「フラルスキン」は、トレチノインとFLALU独自のコスメ(レアセラム)を組み合わせた自宅で行うそばかす・美肌治療プログラムです。

薄いそばかすや肌の色むらに適しており、1日1~2回の使用で、薄いシミの場合は早ければ2週間程度で変化を実感することがあります。初期にはヒリヒリ感、かさつき、軽い赤みなどの軽度の炎症反応が見られますが、メイクは通常通り可能です。

レーザー治療に比べて肌への負担が少なく、治療中も周囲に気づかれにくいのが特徴で、日常生活を送りながら継続できます。

そばかすだけでなく、鼻の黒ずみ、肌のハリの改善やトーンアップ効果も期待できる治療法です。継続的な使用により、そばかすが徐々に消える効果が期待できます

ただし、トレチノインの影響で肌が紫外線に対して敏感になるため、強い日差しのある時期や外出予定の多い期間は使用開始を避け、使用中はしっかりとUV対策を行う必要があります。

そばかす治療の症例紹介(経過)

それでは、実際の症例と施術後の経過をご紹介します。

【そばかす治療の症例1. そばかす取り放題(ピコスポット)】

【そばかす治療の症例1. そばかす取り放題(ピコスポット)】

濃いそばかすに適した方法です。おおむね1回の治療での終了を目指します(個人差あり)。7〜10日ほど目立つかさぶたができ、メイクで隠しにくい期間があります。

特徴:ピコYAGレーザーでそばかすを一つひとつ照射
治療回数:おおむね1回(濃い場合は追加照射を検討)
ダウンタイム:5〜10日、目立つかさぶた
起こり得る副作用:炎症後色素沈着、赤み

【そばかす治療の症例2. そばかすシャワー(ピコフラクショナル)】

【そばかす治療の症例2. そばかすシャワー(ピコフラクショナル)】

1回ごとの負担やダウンタイムが軽く、日常生活に取り入れやすい方法です。薄いそばかすや広い範囲の治療に向き、毛穴の引き締まりを感じる方もいることがあります(個人差)。

特徴:ピコYAGレーザーでそばかすのある範囲を面で照射
治療回数:1か月に1度で1〜3回(反応が強い場合は2〜3か月に1度)
ダウンタイム:〜3日、薄いかさぶた(メイクでカバー可)
起こり得る副作用:炎症後色素沈着、赤み

当院が選ばれるポイント

FLALUクリニックが多くの方に選ばれる理由をご紹介します。

1. 正確な診断から始まる治療

そばかす、肝斑、ADMといった類似のシミとの見極めを丁寧に行い、ピコスポット、ピコフラクショナル、フラルスキンの中から最適な方法をご提案します。

2. ライフスタイルに合わせた治療設計

濃い斑点にはピコスポット、広く薄い色むらにはピコフラクショナル、在宅で続けたい方にはフラルスキンと、それぞれのニーズに応じた治療法を選択できます。

3. 透明性のある情報提供

かさぶた期間やPIH(炎症後色素沈着)、赤みなど、治療後の経過を事前にしっかりと説明します。症例写真と料金表もページ内で公開し、判断しやすい環境を整えています。

4. メイクを続けながらの治療への配慮

フラルスキンやピコフラクショナルはメイクをしながら治療を進められるため、日常生活への影響を最小限に抑えながら改善を目指せます。

5. 充実したサポート体制

治療後の紫外線対策やレアセラムなどのアフターケアから、丁寧なカウンセリングと無料相談まで、安心して治療を受けられる環境を提供しています。そばかすが消える過程も含めて、しっかりとサポートいたします。

そばかす(シミ)が再び濃くなる理由と対策

そばかす(シミ)が再び濃くなる理由と対策

そばかすは体質と紫外線の影響で濃さが変わりやすく、治療で薄くなっても再び濃く見えることがあります。これは個人差がありますが、決して珍しいことではありません。

なぜ再び濃くなるの?

再び濃くなる場合、一番の原因は紫外線です。日本では夏に濃く、冬に薄くなることが多く、紫外線を浴びるとメラニンが増えて色が目立ってきてしまいます。

また、治療後の一時的な変化として、PIH(炎症後色素沈着)で茶色く見える場合や、妊娠期にホルモンの影響で濃くなることもあります。適切なケアを継続することで、そばかすが再び消える状態を維持しやすくなります。

どうやって再発を予防すればいいの?

・紫外線対策が最も重要

日差しを避け、日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘、マスクも併用しましょう。

・お肌のケア

フラーレン、ビタミンC、アスタキサンチン、ビタミンEなどの抗酸化成分で紫外線ダメージをケアしましょう。当院のレアセラム(高浸透型ビタミンC誘導体)でのアフターケアも効果的です。

・体の中からもサポート

ビタミンC、トラネキサム酸、アガリクスなどの内服や、食事でのビタミン補給も大切です。

ビタミンの種類代表的な食品
ビタミンCキウイ、いちご、パプリカ、ブロッコリー
ビタミンEナッツ、うなぎ、アボカド
ビタミンD鮭、いわし、きのこ

・治療中の注意点

トレチノインを使用中は紫外線に弱くなるため、日に当たる予定がある時は開始を避けてください。レーザー治療後は、こすらない・保湿・遮光を徹底し、経過は医師と共有しましょう。

そばかすが再び濃くなる最大の要因は紫外線です。遮光と抗酸化ケアを中心に、在宅ケアと生活習慣を組み合わせて維持していくことが大切です。

そばかす治療に関するよくある質問(Q&A)

そばかす治療に関するよくある質問(Q&A)

Q1. そばかす除去のレーザー治療は痛いですか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的には「輪ゴムで弾かれるような瞬間的な痛み」と表現されることが多いです。痛みが心配な方には、施術前に表面麻酔(クリーム)の使用が可能です。

【ピコスポット】
感じ方:レーザーがピンポイントに当たる際に「チクッ」とした鋭い刺激があります。瞬間的ですが強めに感じる方もいます。
緩和対策:表面麻酔の塗布に加え、冷却(冷却パックや送風)を行い痛みを軽減します。

【ピコフラクショナル】
感じ方:広範囲に「チリチリ」「熱を感じる」刺激があり、ピコスポットに比べてやややさしいと感じる方が多いです。
緩和対策:同様に表面麻酔と冷却によって痛みを抑えます。

痛みの強さは施術部位(特に鼻や骨の出ている部分は痛みを感じやすい)、レーザーの出力設定、日焼けの有無や肌の状態、体調などにより変動します。

Q2. ダウンタイムはどのくらいありますか?

施術法によって異なります(個人差あり)。

【ピコスポット】
・ダウンタイムの目安:5〜10日ほど、照射部位に明瞭なかさぶた(小さな瘡蓋)ができます。メイクで完全に隠すのは難しい期間があります。
・経過:施術当日〜翌日 赤みや軽い腫れ → 2〜3日目 こげ茶〜黒の細かいかさぶた形成 → 7〜10日目前後で自然に脱落(無理に剥がさない)。
・生活:洗顔・入浴は当日からできますが、施術したところをこすらないように気をつけてください。施術後最低1〜2週間はスクラブ・ピーリングは控えてください。
・注意事項:紫外線を避け、保湿を継続。まれに炎症後色素沈着(PIH)や赤みが続くことがあります。

【ピコフラクショナル】
・ダウンタイムの目安:およそ3日ほど、肌表面にざらつき(薄いかさぶた様落屑)が出ます。多くの場合メイクでカバー可能です。
・経過:当日〜翌日は軽い赤み・ヒリヒリ感 → 1〜3日目 ザラつき〜微細な落屑→ 3〜5日目には回復傾向。
・生活:洗顔・入浴は当日からできますが、施術後最低1〜2週間はスクラブ・ピーリングは控えてください。
・注意事項:日焼け止めと保湿を継続。反応が強い場合は次回の照射間隔をあけることがあります。

Q3. 一度できたそばかすは消えますか?どの程度まで薄くできますか?再発しませんか?

ピコスポットでは、斑点(シミやそばかす)を1つずつピンポイントで照射し、日常生活の距離感で目立ちにくい状態まで薄くすることを目指します。完全にわからなくなる場合もありますが、斑点の深さや性質によってはうっすらと残ったり、ごくわずかな色むらが残ることもあります。

ピコフラクショナルレーザーは、顔全体の細かな色むらや肌質改善を主な目的とした治療法で、薄いそばかすが目立ちにくくなりやすく、濃い斑点は複数回の治療でさらに薄くすることを目指します。また、コラーゲン生成促進による毛穴・小じわ・肌のハリ・ニキビ跡などにも効果が期待できます。

いずれの治療でも、仕上がりは斑点の濃さや肌質、紫外線の影響、加齢などによって変わります。そばかすは遺伝的体質と紫外線の影響で再び濃く見えてくることがあるため、UVケアやアフターケアの継続が重要です。また、治療直後は紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めなどの対策が特に重要です。

Q4. そばかす治療の副作用やリスクには何がありますか?

次のような反応がみられることがあります(個人差あり)。

【よくある一時的な反応】
・赤み、ほてり、ヒリつき、かゆみ
・かさぶた/薄いざらつき(落屑)
・一時的な色調変化(明るく/暗く見える)

【起こり得る色素変化】
・炎症後色素沈着(PIH):照射後に一時的に茶色く見えることがあります。多くは時間経過と遮光で落ち着きます。
・まれに色素脱失(白っぽく見える)が生じることがあります。

【稀なリスク】
・水疱・びらん
・感染や瘢痕(極めてまれ)

【起きたときの対処】
・冷却と保湿、遮光(UV対策)を徹底する
・かさぶたは自然に剥がれるまで触れない/こすらない
・症状が長引く・強い場合は受診し、必要に応じて外用薬などで対応

【治療別の傾向(目安)】
・ピコスポット:かさぶたが5〜10日。PIHが出ることがあります。
・ピコフラクショナル:赤み〜ざらつきが〜3日。色素変化は少なめですが個人差があります。

そばかす治療方法別の料金表(目安)

そばかす治療にかかる目安の料金を、治療方法ごとにまとめました。

 治療方法施術名税込価格(単位:円)
1ピコスポットそばかす取り放題
(200ショットまで)
60,500
2ピコスポットそばかす取り放題
(300ショットまで)
82,500
3ピコフラクショナルそばかすシャワー
(両頬)
19,800
4ピコフラクショナルそばかすシャワー
(全顔)
24,800
そばかす取り放題オプション
追加100ショットまで
取り放題治療の当日22,000円(税込)
取り放題治療から1年以内33,000円(税込)

※麻酔クリーム・軟膏代は別途必要

そばかす(雀卵斑)を消すレーザー治療のまとめ

そばかす(雀卵斑)を消すレーザー治療のまとめ

当院では、そばかすの治療において主に「ピコスポット」「ピコフラクショナル」「フラルスキン」という3つの治療法を使用します。

ピコスポット

  • 濃いそばかすに効果的
  • 通常は1回の治療で改善を目指せる
  • 5〜10日間のダウンタイムあり
  • かさぶたができてメイクで隠しにくい期間がある

ピコフラクショナル

  • 薄いそばかすや広範囲の肌質改善に適している
  • 1〜3回の施術を1カか月間隔で行う
  • ダウンタイムは約3日と短い
  • メイクは治療翌日から可能

フラルスキン治療

  • トレチノインとFLALUのコスメを使用
  • 自宅で継続できる
  • 薄いそばかすに向いている
  • メイクをしながら気づかれにくく続けられる

治療の効果や必要回数には個人差があり、治療中は以下のような反応が起こることがあります。

  • 赤み
  • かさぶた
  • 炎症後色素沈着(PIH)

そばかすは体質的な要因と紫外線の影響でメラニンが蓄積し、再発しやすく、日本では夏に濃く、冬に薄くなる傾向があります。そのため、継続的な紫外線対策とアフターケアが重要です。費用や治療方法は医師に相談して決めることをおすすめします。